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(一社)日本青少年育成協会 マジックとサッカーに見る〝心を動かす人間力〟

2018-07-02
日本青少年育成協会 増澤空 会長

日本青少年育成協会 増澤空 会長

5月26日(土)、一般社団法人日本青少年育成協会の講演会が東京・四谷にて開催された。今年度のテーマは、「心を動かす人間力」。第1部では(株)マジックポット代表取締役の前田真孝氏、第2部では前橋育英高等学校学校長・サッカー部監督の山田耕介氏が登壇し、〝心を動かす〟講演で、全国から集まった約200名の聴衆を魅了した。

マジックは見る人に喜びを、やる人に成功体験を与える

協会員への謝辞に加え、「今後も協会のつながりを大切にしよう」と呼びかけた増澤空会長の挨拶で、今年度の一般社団法人日本青少年育成協会の講演会は開会した。
第1部で講演したのは、(株)マジックポット代表取締役の前田真孝氏。マジックポットの社員はほぼ全員がマジシャンであり、前田氏自身もプロのマジシャンだ。今回は「マジックで社会に貢献する」と題し、実演を交えながら、〝マジックを生で見る楽しさと〝マジックの可能性〟を、軽妙な語り口で伝えた。
冒頭で2つのマジックを披露して聴衆の心を掴んだところで、前田氏がマジックにハマったきっかけから話は始まった。
「小学3年生のとき、テレビで見たマジックを覚えて父の前で披露したところ、何度やっても父は〝ええー!?〟とすごいリアクションで喜んでくれたんです。これが嬉しくて、自信をつけて、次は学校で披露しました。すると、友人も先生もみんな〝なんで?〟〝すごい!〟と驚いてくれました。こうして、マジックで人を喜ばせる、楽しませることにハマっていきました」。

マジックを披露しながら講演した(株)マジックポット・前田真孝 代表

マジックを披露しながら講演した(株)マジックポット・前田真孝 代表

その後、大学時代には奇術部を立ち上げ、マジックの世界大会にも日本代表として2回出場。高校の教員を経てマジックバーを開業した。生活が不安定なため道半ばで諦めてしまうマジシャンが多いことから、マジシャンが安心して働ける環境をつくりたいと、26歳のときに(株)マジックポットを設立。現在ではマジックバーを全国に10店舗展開し、今年度は新たに6店舗がオープン予定だ。そのほか、高齢者や子どもに向けたマジック教室なども開催している。2020年までに上場するのが、現在の目標だという。

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「上場するためには、社会の役に立つ会社でなくてはなりません。そこで、マジックの価値について改めて考えた結果気づいたのが、マジックは人を楽しませるだけでなく、世界で最も成功体験が味わえる芸能だということでした。マジックは5歳でもできます。そして、みんなに〝すごい!〟と賞賛されて、褒められて、承認されることで自信がつきます。私自身、とても自己肯定感の高い人間でバイタリティがあって、常にプラス思考なんですが、これはマジックを通して培った素養です。マジックが大好きでマジックに感謝しているから、マジックの素晴らしさを多くの人に伝え、マジシャンの活躍の場を広げ、マジックで社会に貢献したいのです」。

さらに前田氏は、聴衆にも簡単なマジックを伝授。「マジックは技術よりも見せ方の方が難しい。マジックを通して、人とのコミュニケーション力も身につく」と述べた。最後に、音楽に合わせた華麗でダイナミックなマジックを披露し、熱い拍手に包まれながら講演は終了した。

苦しくても決して諦めない。その強い意志が、勝利につながる

前橋育英高等学校・山田耕介 学校長兼サッカー部監督

前橋育英高等学校・山田耕介 学校長兼サッカー部監督

続く第2部に登壇したのは、前橋育英高等学校の学校長であり、サッカー部監督でもある山田耕介氏。開催期間が2017年12月30日からの第96回全国高校サッカー選手権大会で決勝戦を制して悲願の初優勝を果たした山田氏が、「開け未来の扉を!」と題して講演を行った。
冒頭では地元テレビ局による番組動画が流され、山田氏のこれまでの経緯が紹介された。1982年に前橋育英高校に新任教員として着任。荒廃していたサッカー部を立て直し、86年には全国高校サッカー選手権大会に初出場を果たした。その後、96年には初のベスト8、98年には初の準決勝進出、2014年には初の決勝進出と実力を伸ばし、ここ数年は優勝候補と称されてきたものの、優勝はできなかった。そして昨年の決勝戦では、青森山田高校に5|0で大敗。

日本青少年育成協会・太田明弘 理事

日本青少年育成協会・太田明弘 理事

山田氏は昨年までを「〝勝負弱い監督〟と言われてきた」と振り返る。
選手と監督、コーチらが一丸となって努力した結果、今年、ついに初優勝を掴み取った。苦しい時期を支え、乗り越えられたのは、諦めない、という強い思いがあったからだという。
「〝Never never never give up〟というウィンストン・チャーチルの言葉をスローガンに掲げ、どんな状況でも絶対に諦めず、日本一に挑戦し続けてきました。人は、居心地の良い場所にいては、成長・進化できません。生徒に諦めず挑戦し続けることの大切さを教示し、成長・進化させるのが、私たち指導者の役割なのです」。
さらに山田氏は、誇り、コミュニケーション、ポジティブ思考、クリエイティビティ、勝負へのこだわりなど、前橋育英高校サッカー部の理念について紹介した。なかでも、試合前やハーフタイムに選手が自発的に行っているミーティングの様子を紹介し、「サッカーが好き、楽しいと思えるのが大前提。やらされるな、と伝えている」と述べた。また、サッカーも勉強も、「スキル(技術)よりもウィル(意志)が大事」とし、「生徒には無限の可能性がある。強い意志を持って夢に向かってこそ、実現できる」とした。
また、「失敗や挫折から学んでこそ成長・進化がある」とし、「成功よりもむしろ失敗の方が重要。そこで諦めずに前に進むことが大事」と強調した。
最後に、「(勝利に向けて)我々にできることは、最高の準備をすることである。ミラクルレシピはない」とし、「これからも生徒に大切なことを伝え、私自身もチャレンジし続けていきたい」と述べた。

会場には約200 名が集まった

会場には約200 名が集まった

最後は今年の優勝シーンの映像で締めくくり、青春をかけてサッカーに打ち込む生徒の姿、そして、その努力がついに実を結んだ瞬間の喜びの様子に、会場は改めて熱い感動に包まれた。
講演が終わると、太田明弘理事が両氏の講演の感想を述べたうえで、「お二人の講演からは、好きなものに命をかける覚悟が感じられ、勇気をいただ
いた。それが人の心を動かすのだろう」と語り、講演会は大盛況のうちに閉会した。


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