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日本アクティブラーニング協会・国際ポートフォリオ協会 主催 「安西祐一郎会長就任記念講演・祝賀会」開催

2018-07-02

元慶應義塾長の安西祐一郎氏が語る「脱ガラパゴスの教育改革に向けて」

会長に就任した安西祐一郎 氏

会長に就任した安西祐一郎 氏

(一社)日本アクティブラーニング協会と(一社)国際ポートフォリオ協会の会長に元慶應義塾長の安西祐一郎氏が就任。その就任記念講演と祝賀会が6月2日(土) に開催された。
会場の学士会館( 東京都千代田区) に集まったのは、会員や関係者あわせて90名。安西氏の記念講演の題は「脱ガラパゴスの教育改革に向けて」である。その前後には、教育改革推進協議会の代表でもある慶應義塾大学名誉教授の竹中平蔵氏、そして両協会理事長の相川秀希氏が挨拶を述べた。

安西先生をお迎えした今日、日本の未来のために乾杯したい

安西氏の会長就任を祝って乾杯

安西氏の会長就任を祝って乾杯

乾杯の発声をした竹中平蔵氏は、これから10年後の社会の不透明さを述べた後、安西祐一郎氏のダボス会議での活躍、また、中央教育審議会の会長、日本学術振興会の理事長などを歴任した実績を紹介。「日本の教育の真ん中におられた」と語った。
「こうした変動の時代に、自分たちの力で世の中を変えていこうとする組織の会長に安西先生が就任してくださいました。今日は日本の未来のためにも乾杯をしたいと思います」
そしてMIT(マサチューセッツ工科大学) メディアラボのモットーの一つが日本アクティブラーニング協会と国際ポートフォリオ協会のめざすものと一致していると述べた。

竹中平蔵 氏

竹中平蔵 氏

「そのモットーは『Compasses over Maps』。『地図よりも羅針盤を』という意味です。
10年、20年、30年前を見ても地図は塗り変わっています。こんな時にこそ羅針盤が必要です。それがまさにアクティブラーニングであり、羅針盤の記録がポートフォリオなのだと思います。大きな社会の変化の背景には、必ず大きなテクノロジーの変化があります。テクノロジーといえば、安西先生は今、日本政府の人工知能の研究会の委員長も務めておられます。

その安西先生が出席したダボス会議のミッション・ステートメントは『世界の状況を改善することにコミットする』という意味の『committed to mproving the state of the world』。テクノロジーと教育の中心的な役割を果たされている安西先生をお迎えし、私たちは何が必要かを議論して、この国の教育改革にコミットしようではありませんか」

「Performance」「Competency」「Attitude」のすべてが必要

日本アクティブラーニング協会が制作・展開する「新しい大学入試問題」に取り組む教育関係者たち

日本アクティブラーニング協会が制作・展開する「新しい大学入試問題」に取り組む教育関係者たち

竹中氏の挨拶のあとは、安西祐一郎氏の記念講演へ。題は「脱ガラパゴスの教育改革に向けて」。安西氏はダボス会議での思い出を振り返った後、技術革新について語った。
「私には『半世紀の法則』と呼んでいるものがあります。何かが発明されて50年ほど経つと世界中ががらりと変わるという法則です。
グーテンベルクが印刷技術を発明して聖書が大量に普及し、宗教革命が起こるまで70年くらいです。インターネットの起源であるアーパネットによるパケット通信は1969年に発明されました。これが社会をがらりと変えたとすると来年が50年になります。竹中先生が『大きな社会の変化の背景には、必ず大きなテクノロジーの変化がある』とおっしゃっていた通りです」そして「教育の世界も大きく変わりつつある」と力説した。

「全国学力テストには中3で英語の4技能が試されます。英語の『話す・書く』は発信力であり、『読む・聞く』とは違うのです。そのプリテストでは、解答者が動画を見ながら、英語の質問に自分の考えを英語で答えなければなりません。表現力やコミュニケーションの力が試されることになるのです」
安西氏は2020年の大学入試改革について語り、こう続けた。
「これから、どんな社会になったとしても、個を活かし、いきいきと生きていける力が必要です。ご存知のように文部科学省はこうした普遍的な力として学力の3要素を挙げています。一つは基礎的な知識とスキル。英語でいうと『Performance』です。二番目は思考力・判断力・表現力で『Competency』です。三番目は主体性・多様性・協働性で『Attitude』です。しかし『思考力が大事だ』といわれると『入試で知識はいらないんだね』『丸暗記しなくていいんだ』と思い込んでしまう人がいます。大きな間違いです。知識がなければ思考力を使えるわけがありません。『Performance』も『Competency』も『Attitude』もすべて必要なのです。これらはどんなことにも即座に対応できる力です。この3つを強く意識して、子どもたち一人ひとりの能力を伸ばしてあげるのが今後の最善策だと思います。そのために、ポートフォリオとアクティブラーニングを活かしていただく場をこれからさらに設けていきたいと考えています」

偏差値一辺倒でない、10年後、20年後、30年後に向けた指標を

相川秀希 氏

相川秀希 氏

続く相川秀希氏の挨拶では、同氏が安西氏と初めて出会った日のことを振り返った。2007年、相川氏の母校である早稲田大学の125周年記念式典の場で握手を交わしたのだ。
「早稲田大学を創立した大隈重信公は、明治維新の翌年に『新しい日本をつくるのだから、自分が団長を務めて、みんなでアメリカに行こう』という計画を立てたそうです。しかし、大隈公が様々な政変に巻き込まれて実現しませんでした。代わりに岩倉具視が団長になり、伊藤博文や大久保利通、新島襄、中江兆民、津田梅子らを伴い、総勢107名で各国を歴訪したのです。かかった費用は今の金額にして100億円といいます。岩倉使節団は1871年に横浜港を出港して翌々年に帰国。同年、不平等条約改正のためにドイツにも渡りました。ビスマルクと出会った大久保利通は彼の言葉に痛く感銘を受けました。『強い国になりなさい。そのために富国強兵・殖産興業を徹底してやりなさい』という言葉です。今から147年も前の話です」
こう語ったあと、相川氏は会場の人たちに動画を見せた。1980年から2015年までの日本をはじめとする各国のGDPを表した動画だ。
「1991年は、ジャパンアズナンバー1です。ところが2000年あたりから、日本のGDPが小さくなっていき、中国のそれが大きくなっていきます。このシュリンクを解決するために、私たちは行動を起こさなければなりません。そのためには『偏差値入試よ、さようなら』という考え方も必要なのです。偏差値を軽んじていけないのは重々承知です。ただ、偏差値一辺倒の指標だけで、子どもの力を測るのは疑問が残ります。しかし、これを声高に叫ぶと社会から批判があがるでしょう。

岩倉使節団は当時、世の中からこう見られていました。『条約は 結び損ない 金は捨て 世間に対してなんといわくま』という狂歌が流行ったのです。しかし、100年経って岩倉使節団の成果が現れました。
これから前途有望な人たちが日本をますます発展させることに期待したいと思います。そのために10年後、20年後、30年後に向けた指標を安西先生とともにつくりましょう」
この後、会場の人たちが記述式の大学入試問題に挑戦。数人が自分の答えをプレゼンテーションした。


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