公益社団法人全国学習塾協会（安藤大作会長、東京都豊島区）が認証する「安心塾バイト認証制度」の認証取得塾に対するアルバイト応募数が急増していることが判明した。
「安心塾バイト認証制度」とは、学習塾業界においてアルバイト講師の労働条件を適正に確保している事業者に対して、同協会が認証する制度で、学習塾に従事するアルバイト講師の適正な労働環境の保護と、学習塾業界の健全な発展と信頼性向上を図ることを目的としている。
2017年3月に行われた第1回安心塾バイト認証判定委員会以降、認証取得事業者数は順調に拡大している。一方、アルバイトを紹介する立場にある各種法人・団体においても本制度の認知は広がりつつあり、ある大学においては、安心塾バイト認証を取得した学習塾でないと、学内掲示板に求人を掲載しないという事例も発生しているという。このように「安心塾バイト認証制度」は、紹介者・求職者双方にとって「きちんとした労働環境で安心して応募できる」塾アルバイトの目印や判断材料になっている。

2018年1月に厚生労働省が公表した有効求人倍率は1・59倍（パートは1・81倍）と43年ぶりの高水準で、新規求人倍率は過去最高の2・42倍、さらに完全失業率の低下とともに、慢性的な人手不足が社会問題となっている。しかしながらこの流れに逆行して、「安心塾バイト認証」を取得している学習塾に対するアルバイトの応募数は急増しており、求職者の労働環境に対する関心の高さが見てとれるという（※参照）。
今後とも同協会では、「安心塾バイト認証制度」の普及に努め、学習塾業界の労働環境の適正化を図っていく所存だ。

※株式会社スプリックスの調査による。掲載求人数で最大規模の塾講師求人サイト「塾講師JAPAN」（運営事業者：株式会社スプリックス）に掲載されている「安心塾バイト認証塾」に対する求人応募数が、認証取得後の「平成29年3月25日から平成29年11月30日」では、認証取得前の「平成28年の同期間」に対して、172.0％と増加した。