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武田塾 授業は行わず、 参考書で生徒が自学自習する塾 さらなるFC展開で 生徒数1万名を目指す

2017-11-01

武田塾/東京都文京区
林 尚弘 塾長(株式会社 A . ver 代表取締役)

授業はいっさい行わず、参考書で生徒が自学自習し、講師はそれを徹底的に管理するという独自の指導を行っている武田塾。やがてフランチャイズ展開を始め、いまや全国で140教室に増え、生徒数は約4000名、年商30 億円にまで成長した。
その成長の軌跡とその秘訣、そして今後の展開などについて林尚弘塾長に話をうかがった。

予備校の授業に疑問を持ち、授業をしない塾を設立

武田塾・林尚弘 塾長

武田塾・林尚弘 塾長

1984年生まれの林塾長は高校時代の3年間、週に3回予備校に通い続けたにもかかわらず、受けた大学はすべて落ち、浪人することとなった。浪人してからも同じ予備校に通い続けたが、模試の偏差値は一向に上がらず、秋になっても50のまま。さすがに「これはやばい!」と思い、3カ月参考書で勉強してみたら、急に偏差値も上がり、第一志望ではなかったものの、学習院大学に合格できたという。
「自分の体験から予備校の授業に疑問を持ち、それよりも参考書で自ら勉強し、復習することの方が確実に伸びると思いましたね」と林塾長は言う。授業はせずに、1冊の参考書を完璧に身につけることによって成績を上げ、大学合格に導けるような塾をつくりたいと思った林塾長は、大学1年の20歳のときに株式会社A . verを設立。お金を貯めるために、まずは派遣で家庭教師の仕事をした。
「インターネット上で授業中心の予備校に疑問を投げかけ、自学自習の勧めを説くと、とても大きな反響を呼び、〝武田〟というハンドルネームで書いたブログ『武田の受験相談所』は大変ヒットしました」
まもなく武田塾を設立し、生徒一人ひとりの自学・自習を徹底的に管理・サポートする「日本初の授業をしない」手法によって、E判定から早稲田・慶應・国公立医学部などへ逆転合格者を続出させてマスコミからも注目を浴びた。
ネットで有名になったこともあり、生徒はすぐに約200名になり、2校舎の展開で福祉事業と合わせて年商約2億円という状況が8年ほど続いたという。『完全独学マニュアル 武田塾』の中で、林塾長は述べる。
「小学校では九九を解説したあと、何度もテストを繰り返し、全員が同じレベルになるよう訓練しました。集団で行う授業は足並み揃えて底上げするためのシステムで、その成果は世界一の識字率(99・8%)に表れています。ところが、全員の学力向上を目指す授業は高校で完全に否定されます」。
だからこそ、高校生の生徒に対しても「わかる・やってみる・できる」の3ステップをきちんと踏み、それらを管理することこそが武田塾の仕事になる。だからこそ、確認テストで80%以上の正答率をとらないと、先には進めない仕組みになっている。

「武田塾のFCをやりたい」という依頼がFC展開のきっかけに

転機が訪れたのは4年前、山口県での塾の集まりに参加したときだった。授業をしない塾なのに、授業料が月6万5000円と聞くと他塾の先生方は驚き、後日そのFC(フランチャイズ)をやらせてほしいと依頼が来たのだ。林塾長はどのようにFCをやればいいかがわからなかったので、社員の知人のコンサルタント、竹村氏に相談。すると、まずは身近な人たちで5校舎ほど実験的にやってみて、うまくいったら加盟の募集をしたらどうかと助言を受け、実行に移す。

熱心に学習する生徒たち

熱心に学習する生徒たち

「私の昔からの知り合いの若者に、武田塾ののれん分けという形で1校舎、竹村さんの知り合いで6教室展開している塾が、教室の上に別フロアーで1校舎、さらに武田塾のFCをやらせてほしいと依頼してきた塾が、塾の中に併設する形で3校舎展開しました」
その結果、併設型はうまくいかなかったものの、あとの2校舎は大成功。
「知り合いの若者は、半年で生徒を50名集めたのですぐに2校舎目を展開し、また半年で100名生徒を集めました。6教室展開している塾は、始めて3カ月で従来の塾の売上げを抜いたため、自塾を売ってその資金をすべて武田塾に投資してしまったんです。気は確かかと思いましたが、開始1年を経たずして7校舎も展開しました。併設型がうまくいかなかったのは、その形態がまずいというよりも、教室長が従来の塾と兼務して教室運営していたことが大きいと思います」と、林塾長は当時を振り返る。

いっそうのFC展開で1万名の生徒数を目指す

シンプルで清潔な自習室

シンプルで清潔な自習室

その後本格的にFC展開をし、今では140教室に増え、生徒数は4000名、年商30億円の規模にまで成長している。ここまで成長した理由について、先出の竹村氏はこう語る。
「まず、林塾長がとがっていて面白いこと。FC本部は業界を動かさなければなりませんから、業界人としてはちょっと変な人でなければダメです。また、塾の仕組みがFC向きであったこと。ご自分が大学生のときにつくった塾ですから、大学生ができるような仕組みになっていて、そこが一番すばらしいと思います。大学生でもできますから、ちょっと才覚のある方ならば相当うまくいくはずです。さらにもう一つ、7、8年かけてネットで広げ、多くのファンができたことも大きいですね。その資産が今に生きているといえるでしょう」
月に1回FCオーナーの勉強会を開いているが、そこでは退塾者が多かった校舎のベスト10を発表するという。
「10位が3名ですから、130位までは退塾者は2名以下です。集客はもちろんのこと、退塾者が非常に少ないのも武田塾の自慢の一つです」(林塾長)
当面はFCで武田塾を展開し、今年度中には200校舎以上にしたいとのこと。校舎のテリトリーについては、今のところ快速列車で10分以上離すのが自主ルールになっているが、さらに校舎が増えていくとそれも変えていく必要があると竹村氏は言う。
「快速列車10分というのは、あくまで目安。このままでも200校舎程度まではいけると思いますが、その後は商圏があれば5分にするなど、テリトリー戦略の第2段階に入っていくと思います。加盟校の方々のモチベーションを落とさずに校舎を増やし、生徒数1万名を目指したいですね」。


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