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「日米英語教育 シンポジウム」開催 今後の日本の英語教育のあり方を議論

2017-11-01
右:(財)実用英語推進機構・安河内哲也 理事 左:(株)iTEP japan・賀川洋 代表

右:(財)実用英語推進機構・安河内哲也 理事
左:(株)iTEP japan・賀川洋 代表

去る10 月1日( 日)、国際文化会館( 東京都港区) にてiTEPJapan、IBCパブリッシング、実用英語推進機構共催によるシンポジウムが行われた。約30 年間にわたってELS社長を務めた、iTEP International現会長のペリー・エイキンス氏が来日。アメリカの英語教育業界の発展と、世界への浸透に多大な貢献を果たすエイキンス氏による基調講演をはじめ、パネルディスカッションを通して、これからの日本の英語教育のあり方が議論された。


基調講演 ペリー・エイキンス 氏
授業中生徒が話さざるを得ない環境づくりを

基調講演を行ったペリー・エイキンス 氏

基調講演を行ったペリー・エイキンス 氏

エイキンス氏とともにiTEP を立ち上げたシャリフ・オサリアン氏

エイキンス氏とともにiTEP を立ち上げたシャリフ・オサリアン氏

はじめに、エイキンス氏のパートナーであるシャリフ・オサリアン氏がゲストとして紹介された。オサイレン氏は40年前にイラクからレバノン経由で移民として渡米。世界中からアメリカに集まる100万人近い留学生をサポートしてきた実績を持つ。2005年にエイキンス氏とともにiTEPを立ち上げた。
「近年は在米日本人の数が減少しています。日本経済ひいては世界経済の動向の影響が理由の一つですが、過去20年間に留学生の奨学金のための予算は削減される一方でした。
こうした状況下で私たちは留学生に機会を与え、よりよい学習法を確立し、シェアすることで教育制度に貢献したいという想いで続けてきました」
ELSがまだ2校舎しかなかった時代、エイキンス氏は学生アルバイトとして入社し、すぐに頭角を現す。6~7年で社長に昇進し、講師のトレーニングに力を注いだ。各国の英語教育者とコネクションを深めて海外にネットワークを広げ、設立校数は90校にも及ぶ。
「資格試験やアセスメントは数多くありますが、質の高いものはごくわずかです。スピーキングやライティングなどアウトプットのない試験は試験ですらない、と私たちは考えます」

また、日本は文化的に均質であり、本来は英語を教えやすい環境だと話す。
「最大の障壁は日本人が無口でシャイな点です。先生は生徒の不安感を取り除いてあげてください。最前列の席に座らせて、生徒が立ち上がって言葉を発したい、あるいは話さざるを得ない状況をつくってみるとよいでしょう」
さらに、日本人の先生は自らスピーキングのロールモデルにならなくてよいと指摘する。
「授業中に一番話すべきは生徒です。先生は英語を話すスキルを教えるコーチであるべきです。個人的には、ネイティブスピーカーが必要不可欠だとは思いません。優れた日本人の先生は、生徒がどんな経験を必要としているか理解できるからです」
一般的に第二言語の習得には1000時間が必要とされており、それを補うためにインターネットの積極的な活用が欠かせないと話す。
「インターバルを挟まずに学習時間を確保するためにも、インターネットは有効です。学ぶスピードの個人差は、宿題で変化をつけて解決してはいかがでしょうか。生徒のレベルに応じて5~6段階の宿題を準備するとよいと思います」

最後にエイキンス氏は次のように締めくくった。
「日本は2020年に大学入試が変わるにあたり、4技能を伸ばせる環境をつくっていけると思います。学士号を持ちながら英語を話せないという状況もなくなることでしょう」

パネルディスカッション
学ぶ側がワクワクるすような教材が理想

白熱したパネルディスカッション

白熱したパネルディスカッション

【パネラー】
・iTEP International創業者 ペリー・エイキンス 氏
・国際教養大学名誉教授・グローバル人材育成教育学会理事 勝又美智雄 氏
・早稲田大学・明治大学英語講師 斎藤裕紀恵 氏
・都立武蔵村山高等学校教諭・英語教育達人セミナー事務局長 谷口幸夫 氏
・財団法人 実用英語推進機構理事・安河内哲也 氏
【ファシリテーター】
IBCパブリッシング代表取締役会長 賀川洋氏

勝又氏 国際教養大学ではアカデミックな英語の文献を大量に読み込み、英語でアウトプットする学びが中心です。リーディングとライティングに力を入れ、結果的にスピーキングとヒアリングのスキルは後からついてくると確信しています。
安河内氏 一方で、多くの中学高校の現場では〝4技能の融合〟は、残念ながら実現していません。大学の入試問題が指導要領に合致していないためです。戦後70年間変わらなかった英語教育が〝4技能〟という旗印で大きく動いたと言えます。
谷口氏 確かに、大学入試が変われば高校の教育現場も変わらざるを得ない、という認識は高まっています。
斎藤氏 小学校の先生も、インターネットや補助教材を使って生徒と一緒に上達していく気持ちがあればいいと思います。
勝又氏 小中学校で大切なのは、英語で話す・読む・調べる楽しさを実感することです。関心のあることを自分で探すトレーニングが、真のアクティブ・ラーニングではないでしょうか。
谷口氏 実際は、カリキュラムに縛られて授業時間が少ないことが先生の悩みです。
安河内氏 1つの解決策は、オンライン英会話の導入です。ALTが不足している中、数十台のパソコンを導入することで全国の小中高校でマンツーマンの学習ができます。
勝又氏 「テッドトーク」は使い方次第で有効なコンテンツです。宿題に活用することをお勧めします。
ペリー氏 情報の洪水の中から優れたコンテンツを探すのは容易ではありませんが、学ぶ側がワクワクすような教材が理想です。あらゆるトピックスをカバーして短時間に要約された、子ども向け「テッドトーク」が開発されるといいですね。

最後に、会場から「中間・期末テストを変えるアイディアは?」との質問が飛び出すと、4技能試験の導入や外国人講師の前で音読テストを行うなど、パネリストから様々なアイディアが提示された。


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