第46回 青木経営フォーラム in東京

2017-01-05

時代の変化と競争 に打ち勝つ経営基盤をつくろう!!

11月20日(日)、エース教育総合研究所主催「第46回 青木経営フォーラム in 東京」がTKP東京駅前カンファレンスセンター5Fにおいて開催され、多くの塾関係者が集まった。

(株)学究社・河端真一社長による「何事も先手必勝。実行力が大切。私の考え方を語る。」をはじめ、(株)創英ゼミナール・豊川忠紀代表による「私の経営理念と戦略、夢の実現に全社員が一丸となる。」、(株)bellevie・山本光子社長による「集客の鍵は母親にあり、母親は塾のどこをチェックするか。」をテーマとした講演が行われ、時代の変化と競争に打ち勝つための多くの示唆を与えてくれた。

 

エース教育総合研究所の青木清 理事長

挨拶をするエース教育総合研究所の青木清 理事長

学究社・河端真一 社長

学究社・河端真一 社長

 

 

 

 

 

 

 

小6は「適性検査対策と作文のみ」という独自性

青木経営フォーラムの最後の講師として登壇したのは、創業45周年を迎えた(株)学究社の河端真一社長。大学1年のときに生徒5名から塾をスタートさせ、4年後には1300名にまで成長させる。1985年、34歳のときに塾業界で初めて株式を店頭公開。バブル崩壊後は業績が悪化して苦しい時期もあったが、都立中高入試対策に大きく舵を切ったことが功を奏す。

「都立中の適性検査対策をやろうと言ったとき、教師たちは大反対でした。そりゃそうですよ。国語・算数・理科・社会について、今まで自分たちが身につけてきた職業的なスキルが全部使えなくなってしまうのですから反対するのは当たり前です。しかしそこを説得して切り換えることができたのは、私が創業経営者だからだと思います」と河端社長はきっぱりと語る。

塾では一般的に小6には算国理社の4教科を指導するが、同社の塾enaでは一部の校舎を除いて作文と適性検査対策のみを行っているという。「他塾がうちの塾と同じようなことをしようとすれば、もう1つ塾をつくるようなもの。だからこそ優位に立てるのです」。

 

塾業界は「今は乱立期」という独自の見解

少子化や景気の低迷によって塾業界は競争が激化しているとの見方が多い中、「乱立→競争→協同」という市場の3段階において、今は乱立期にあると河端社長は言う。

「実際弊社は毎年20~30の校舎を出していますし、ほかにも積極的に校舎展開している塾はたくさんあります。新たな塾もどんどんつくられています。これは〝乱立〟ではないでしょうか。乱立であれば、しなければならないことは何か?やみくもな拡大です。弊社もそうしています。競争段階であれば、〝垂直化〟。協同の段階になってくると、M&Aが必要になってきます」

塾経営者は各段階に合わせて自分たちの戦略を考えていかなければ、お山の大将になりかねないという。最も重要なことは戦略、そしてその次がマネジメントだ。

 

安心できる職場環境があればこそ、冒険が可能

生徒には、休日にも塾に来て勉強するように勧めているが、教師に長時間働かせるようなことはいっさいしないという。「夜10時になるとブレーカーが落ちますから、サービス残業のしようがありません。質の劣性を長時間で補うのはまったく駄目ですね」と語る。

「私も経験がありますが、10分間の休み時間に生徒が質問に並びます。10人並んでいたとすれば、『後ろを見てみろ。10人いる。だったら質問は1分以内だ』と最初に並んだ生徒に言いました。でも、これが本当の教育です」

河端社長によると、社員に長時間働かせてサービス残業をさせるのは、社長が社員に借りをつくっているだけだという。「借金ですから、どこかの段階で返さなければなりません」。

安心できる職場環境があって初めて、冒険的飛躍が可能になるという。

 

M&A、保育園開校のノウハウ、母親の対応

第1部に登壇したのは(株)創英ゼミナールの豊川忠紀代表。生徒一人ひとりに合わせた指導で「第一志望合格主義」を貫く個別指導塾の経営者。最近はM&Aで塾を拡大し、保育事業にも力を注いでいる。

「M&Aというと銀行や紹介会社などを介して行うものと思われがちですが、それらを介して成立したM&Aは私どもでは1件もありません」と豊川代表は言う。「私が直接会社や塾を訪ねることから始め、だいたい半年くらいで話がまとまります」とのこと。最終的には仕事観、考え方、理念が釣り合うかどうかがカギになるという。

様々な条件交渉をする中で譲れないものが2つあり、1つは「全員雇用」、もう1つは「ブランドを創英ゼミナールで統一し、個別指導を行うこと」とのことだ。

保育園に関しては、株式会社を嫌がる自治体が多いため、まずは社会福祉法人を設立したとのことだが、この社会福祉法人を設立すること自体が苦労するという。実際に保育園の認可をもらうためには実績が必要なので、さらに実績をつくるために学童保育に応募し、それを運営。その実績をもとに保育園設立の認可を得ることができたという。開園にこぎつけるまでには越えなければならない壁がいくつかあるとのことだ。現在4園目を建設中だが、10園の開設を目指している。

創英ゼミナール・豊川忠紀 代表

創英ゼミナール・豊川忠紀 代表

Bellevie・山本光子 社長

Bellevie・山本光子 社長

 

 

 

 

 

 

 

第2部に登壇したのは、(株)be llevieの山本光子社長。コミュニケーション、プレゼンテーション、印象力の指導を行っている。3人の子どもの母親で、中学・高校・大学受験で10カ所以上の塾に通った経験から、母親とのコミュニケーションを具体的にアドバイス。

母親は塾のどこを見ているのか、好印象を与えるチラシとはどんなものなのか、口コミを上手に活用した集客方法などについて多くのヒントを与えてくれた。

熱心に講演を聴く 塾関係者たち

熱心に講演を聴く塾関係者たち

 

 

 

 


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