
ウイングネット 2015年後期 WEB指導研究セミナー
教育が変わる!教育を変える!
11月15日(火)、(株)ウイングネット主催の2015年後期 WEB指導研究セミナーが、大阪市北区のTKPガーデンシティ大阪OAPタワーにおいて開催された。今回のテーマは「教育が変わる! 教育を変える!」。
冒頭の挨拶でウイングネット・守屋厚志社長は、大学入試改革・高大接続改革について触れたあと、「これだけICT化が進んでくると塾はどうなるのかと聞かれることもありますが、私は決してなくならないだろうと思います。むしろ子どもとの接点、その絆はより深まっていくだろうと思います。機械にとって代わられるものは代わるとしても、子どもたちに寄り添いながら育てていくことのできる指導者がより一層必要とされていくでしょう」と語った。
基調講演の講師を務めたのは、PS・コンサルティング・システムの小林弘典氏。テーマは「環境変化と適応力 とくに『高大接続問題』について」。
ここ10年はおそらく、戦後最大の「教育環境と学校教育の転換期」で、自らを適切な方向に変えていく努力をしなければならないと小林氏は語る。
高大接続問題については、国立大学3類型として世界標準型のA大学、特定分野型のB大学、地域貢献型のC大学を挙げ、さらに専門職(業)大学のD大学もあり、私大もこれに準じるような形で類型化されるのではないかと予測。
「皆さんの生徒さんがB大学やC大学を目指すのであれば、これまで以上に基礎的なことをきちんと学習すればクリアーできます。ベーシックウイングをきちんとやっていれば大丈夫です。難関のB大学やA大学の場合は人との関わりが出てきますから、そのあたりのことも考えておかなければいけないと思いますが、レベルの高い進学校に通う生徒さんであれば、学校でアクティブラーニングをやっているので、塾でやる必要性は低いでしょう。
注意していただきたいのは、大学入試が変わるとなれば、実は中学入試や高校入試の傾向の方が先に変わっていくということです」。
その後自立型指導を実践している2塾の推奨講演が行われたあと、ウイングネットからの提案
<1>「自立型学習塾の運用の実例」を顧客サポート本部の山本和宏氏が発表。
「基礎学力の理解や定着」と「問題解決能力の習得」が、より一層重要になることは間違いない。そこで、どのタイプの自立型学習塾であっても、「演習量の確保」と「PDCAサイクル」の習得が大きなポイントになると山本氏は語る。その運用の実例を紹介しつつ、参加者の塾運営にすぐに役立つ提案をした。
その後は、ウイングネットからの提案<2>「ここから半年のマスタープラン」を顧客サポート本部の田中聖氏が発表。
高3は「入試直前期の学習量の確保」、高2は「受験学年としてのスタート」、高1は「継続受講の価値」、中3は「志望校合格と新高1への継続」、中1・2は「継続受講の価値」が大きなテーマであると語り、各々の学年に即した提案を行った。
また、中学生向けコンテンツのベーシックウイングSCをリニューアルし、「細かいステップの例題で導入」「大問毎に集録する解説授業」「戻る場所を明示した演習問題」「ドリルによる演習量確保」「応用発展まで幅広くカバー」という、よりいっそう自立学習がやりやすい構成になったと語った。
最後は、ウイングネット人気講師の児玉克順氏が「私のオススメ WN&書籍」として、いくつかの提案を行った。