
代々木ゼミナール、校舎の集約と全国模試の廃止
2014-10-01
代々木ゼミナールを運営する学校法人高宮学園(高宮英郎理事長、東京都渋谷区)は8月25日、校舎の集約、全国模擬試験の廃止、早期希望退職者の募集などを予定していることを明かにした。

代々木ゼミナール・本部タワー
2015年度は本部校(新宿)、札幌校、新潟校、名古屋校、大阪南校、福岡校、及び造形学校(渋谷区原宿)の7拠点体制とし、その他の校舎については募集を停止する。昨今の少子化による受験人口の減少や現役志向の高まりに伴う浪人生の減少により、校舎を集約することになったという。
代ゼミ公開模試は、大学入試の多様化等に鑑み、2015年度からは、東大、京大をはじめとする主要大学別の模試及び高校1・2年生対象の模試に絞り実施することとし、全国の大学を対象とする模試やセンター試験対策の模試は中止する。センター試験の自己採点結果を集計・分析する「センターリサーチ」も15年から中止するという。
代ゼミサテライン予備校、代々木ゼミナール国際教育センター(帰国生受験指導)、代ゼミ個別指導スクール、代々木ゼミナール教育総合研究所(高校教員研修等)、代ゼミライセンススクール(資格取得指導)、高校向け映像授業配信、高校・大学からの受託業務(学習支援、出張講義等)、代々木ライブラリー(出版)は15年以降も継続する。
なお高宮学園の高宮敏郎副理事長は、学習塾関係者の勉強会においてこのような状況に至ったことをお詫びし、特に代ゼミサテライン予備校の加盟塾に対しては、今後もサテライン予備校をフォローし、強化していくと語った。