
(株)ウイングネット、新社長に田中麻沙枝氏が就任
現場力を軸に「授業」と「人」を磨く、
新生ウイングネット始動
株式会社ウイングネットは3月1日付で、荻原俊平社長から田中麻沙枝氏を新社長とする役員人事を発表。新体制へと移行する。新社長に就任した田中氏は、昨年、(株)市進・(株)市進東京で初の女性取締役に就任した人物だ。長年にわたり現場での指導と教室運営に携わり、教室責任者としてウイングネット活用の最前線に立ってきた。現場の課題と向き合い、実践を通じて信頼を積み重ねてきたことが、今回の社長就任につながっている。大学入試の多様化やAI活用が進む中、同社は「授業」と「人」を軸に、加盟校とともに歩む姿勢を一層鮮明にする。本稿では田中麻沙枝社長と、田中社長を支えるラーニングソリューション企画営業推進本部 本部長 藤谷りつか氏、プロダクトデザイン企画開発推進本部 本部長 田中聖氏の3名に、新体制に向けた意気込みや新生ウイングネットが目指す「未(株)ウイングネット 代表取締役社長 田中 麻沙枝 氏 来の教育像」について話を伺った。
現場の声を、次の価値へつなぐ
株式会社ウイングネット 代表取締役社長 田中 麻沙枝 氏
昨年、株式会社市進および市進東京の取締役に就任後も、教室運営と生徒指導の現場に立ち続け、現場の声を大事にしてまいりました。また中高接続などウイングネットを活用した指導ノウハウの共有や研修体制について弊社グループ内への浸透に注力してまいりました経緯もございます。今後はこれまで20年間加盟校の皆様と築かせていただいた信頼関係を大切にしつつ、改めて加盟校の皆様・ご関係の皆様より一から学ばせていただき、次の20年に向けて共に前に進んでいきたいと考えています。
今、教育を取り巻く環境は大きく変化しています。大学入試の多様化や学校推薦型総合型選抜の拡大を背景に、時代の変化に対応できる人材育成が求められています。一人の生徒に時間をかけるほど他の生徒への対応が難しくなり、個別最適化と入試の多様化の両立が求められる中、より生徒一人ひとりの成長に先生方が多くの時間を使っていただけるよう、私どもウイングネットの商品は先生方がご指導されている「授業」の一環として、正しいInputと目的に応じたOutput、そして受講状況を確認しながら主体性を育むシステムを提供し続けることをお約束したいと思っております。さらに、生成AIを今後の教育に活用することによって、より深化した個別最適化と進路指導の充実につながっていくと考えております。
これからも正確にお役に立ちますようお客様の声を大切にしつつ、お客様の未来の課題解決をさせていただくために、加盟校の皆様と共に価値を高めていけたらと思っています。日本の民間教育が誇りを持って続く未来を共につくっていきたいと考えています。
一人の生徒が長く通える塾を支える、現場と本部をつなぐ仕事
ラーニングソリューション企画営業推進本部 本部長 藤谷 りつか 氏
このたび、ウイングネットの営業部門責任者として着任することとなりました。これまではグループ内塾部門に所属し教室現場を経験しながら、体験型英語学習といった新規事業や低学年オンライン教育コンテンツの立ち上げにも携わってきました。これまで経験させていただいた枠にとらわれない取り組みの経験は、加盟校の皆様のお役に立てるものと思っています。
これまで加盟校の皆様と築かせていただいたものを土台に、先生方とともにさらに発展・推進していく役割だと受け止めています。加盟校の先生方を通じて多くの生徒の学びに貢献できますよう邁進してまいります。
これからの塾に求められることとしましては、多くの生徒を集めること以上に、「一人の生徒が安心して長く通える仕組み」をどう作るかが重要になると考えております。ウイングネットは、そういった取り組みを進められたい加盟校の皆様の運営を下支えする役割を一層果たしていくことと考えております。
私は人と向き合うことを大切にしております。加盟校の先生方のお話を伺い、抱えていらっしゃるお悩みや課題を解決できますよう尽力してまいります。先生方が本来注力すべき指導や生徒対応に集中できる環境をご提供していくことを、弊社営業部門一同徹底させていただくことをお約束いたします。
ツールの先にある、人の価値を支える
プロダクトデザイン企画開発推進本部 本部長 田中 聖 氏
私はウイングネットのプロダクトとサービス全体に関わる立場として、日々加盟校の先生方の声に向き合っています。ツールの先にある「人の価値」を支えることが、私の役割です。弊社はコンテンツベンダーでありながら直営教室を持たない会社です。その結果、現場の先生方からのフィードバック一つひとつが指針となり、教室や地域を越えてサービスを磨いてきました。
今回、現場経験豊富な者がトップに就いたことで、これまで以上に、現場感覚に近いプロダクトづくりが進められると考えています。机上の理論ではなく、実際の教室で何が起きているのか、先生方がどこに悩み、どこに時間を取られているのか。その視点を起点に意思決定がなされることは、サービスを預かる立場として心強いことです。
社内では、「まず着手する」という姿勢を大切にしています。現場から届く情報には、必ず意味がある。完璧な答えを待たず、まず動き、改善していく姿勢が、加盟校の先生方との信頼につながってきたと考えています。
映像授業導入後に「忙しくなった」という声をいただくことがありますが、それは生徒一人ひとりに向き合う時間が増えた結果です。映像を入れれば楽になる、という発想ではなく、映像授業を軸にして塾としての価値をどう高めるかが重要。私たちは、映像授業によって先生方の時間を生み出し、その時間を進路指導や日々の声かけなど、人にしかできない関わりに使ってもらいたいと考えています。
現在は、生成AIを活用した小論文添削や、生徒の学習管理・チュータリング機能の開発にも取り組んでいます。生成AIが小論文の評価や学習状況の分析を担い、最終確認は人が行います。またテスト日程や出題範囲に応じた学習アドバイスを行う仕組みの開発も進めています。回転速度と精度を高めながら、人の関与価値を薄めない仕組みです。プロダクトはあくまで道具であり、最終的に価値を生むのは、先生方と生徒の関係です。無料の映像授業が溢れる時代だからこそ、塾に通う理由は「人」にあります。その「人の価値」に集中できる環境を整えることが、私たちの役割です。
昨年10月のセミナーで前社長の荻原が「顧客の未来の課題をソリューションする」との理念を掲げました。個別最適化を実現するため、顧客の声を起点とした総合的なソリューションを提供する考えです。これを具現化するための組織が今回の新体制です。現場感覚を持ったメンバーが中心となり、血の通ったプロダクトを作り続けること。それが、これからのウイングネットが目指す姿です。





































