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私教育を1つの力に Children Make the Future
教育で世界を変えるという夢の様な話。でも…

2026-03-02

子どもをめぐる日本と世界の現在地

作家 髙嶋哲夫 氏

作家 髙嶋哲夫 氏

日本には、子ども政策を一元化するための行政機関として「子ども家庭庁」がある。2023年に発足したこの組織は、各省庁に分散していた子ども関連政策を統合し、「こどもまんなか社会」の実現を掲げて誕生した。少子化対策、虐待防止、子どもの貧困対策、若者支援など、多様な課題を包括的に扱う組織だ。
国際社会には1919年に設立された「Savethe Children」がある。第一次世界大戦後、戦禍と飢餓に苦しむ子どもの命を救うためにロンドンで生まれたこの組織は、今日では120以上の国と地域で活動する世界的な人道支援団体へと成長した。乳幼児の健康を守る保健・栄養支援、教育機会の保障、虐待や暴力から子どもを守る取り組み、貧困家庭への支援、紛争や災害時の緊急対応など、その活動は子どもの生存と尊厳を支える広範な領域に及んでいる。
「生きる・育つ・守られる・参加する」という子どもの権利条約の理念を具体的に実行してきた。その他、国連にはユニセフがある。
これらの組織は、子どもの命と生活環境を守るうえで欠かせない存在であり、その実績は高く評価されている。しかし、「子どもの未来」はどうだろうか。命や権利が守られても、子どもたちの将来については未知数のままだ。もしそこに不足があるなら、それを補う新しい組織が必要ではないだろうか。

増え続けるいじめと不登校

日本では子どもの人口は減少している。少子化の進行により、小中高生の総数は長期的に減少傾向にある。
文部科学省の近年の調査によれば、いじめの認知件数は過去最多水準で推移している。不登校についても、小中学校を合わせた人数は10年前と比べて大幅に増加している。子どもの数は減っているのに、苦しんでいる子どもは増えているのだ。
もちろん、いじめ対策や不登校支援に取り組む国をはじめ県や団体は多く存在する。学校現場の努力もある。しかし成果は十分とは言えない。それは、やり方そのものが根本的に問い直されていないからではないだろうか。
多くの場合、大人が決め、大人が管理し、大人が改善しようとする。しかし、当事者である子どもの声は十分に生かされていない。ここに大きな問題があるのではないか。

Children Make the Futureの根本思想

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「Children Make the Future(CMF)」は、この状況に対する新しい挑戦である。CMFは、大人が子どもに何かを「与える」組織ではない。将来的には、子どもたち自身が考え、子どもたち自身が行動する組織を目指している。大人はその過程を支え、導き、力づける存在となる。
理想主義のように見えるかもしれない。しかし今は、オンラインで学校はもとより、日本中が、世界がつながる時代である。子ども同士が地域や国境を越えて対話し、意見を交換し、話し合い、協力することが現実に可能になった。今だからこそ、こうした構想は現実化できる。
CMFの根底にあるのは、「教育はすべての根幹である」という考えだ。いじめの問題も、不登校の問題も、社会の分断も、虐待や貧困さえも最終的には教育のあり方に帰着するのではないか。だからこそ、教育の発想そのものを変えなければならない。これは単なる教育改革ではない。社会構造を変える試みでもある。

映画『ダーティー・ユー』と対話の革命

CMFの具体的取り組みの中心にあるのが、映画『ダーティー・ユー』の制作と鑑賞である。この映画は、いじめを真正面から描き、観る子どもたちの心に問いを投げかける物語にしたい。
重要なのは、映画をきっかけに討論し、子ども自身に考えさせ、語らせることである。「自分ならどうするか」「傍観者でいられるか」「本当の勇気とは何か」。こうした問いを自分の言葉で考えてもらう。
その輪を学校単位から地域へ、日本全体へ、そして世界へと広げていければと願っている。オンラインを活用すれば、国境を越えた討論も可能になる。いじめは世界共通の問題である。だからこそ、世界の子どもたちが同じ作品を見て、同じ問い、同じ思い、を共有することに大きな意味がある。
時と共に子どもたちが考え、討論するテーマは広がるだろう。地球温暖化、戦争、生成AI、SNS。どれも子どもたちの未来に直結する問題である。映画は入口であり、対話が本体である。

多様性という可能性

僕たちはしばしば子どもを未成熟な存在とみなす。しかし冬季オリンピックでは十代の選手が世界の頂点に立つ。音楽やIT分野でも若者が新しい価値を創り出している。子どもは未完成であると同時に、可能性の塊でもあるのだ。
CMFは、子どもの多様性を最大限に尊重したい。勉強が得意な子もいれば、芸術に秀でた子もいる。スポーツで輝く子もいれば、繊細な感性を持つ子もいる。画一的な尺度では測れない個性を認めることこそ、未来を創る基盤であり、教育のベースでもある。
教育の目的は同質化ではなく、多様性の共存だ。子どもたちが自分自身を見つけることだ。

世界子どもサミットと未来への投資

CMFは将来的に「世界子どもサミット」の開催を目指す。子どもフォーラムを中心に据え、子ども自身が議題を設定し、世界共通の問題を議論する場をつくる。
最初の夢は日本中の学校をオンラインでつなぎ、共同学習やコンクールを通じて交流を深める。そしていずれ、世界に広めていく。子ども時代の出会いと対話は、やがて国際協力や平和構築の礎になる。子どもたちが将来、国の中枢に立つとき、相互理解の経験はかけがえのない財産となるだろう。
CMFは一般社団法人として歩み始めた。しかし目指すのは世界的ネットワークだ。賛同者を募り、協賛企業の支援を得て、持続可能な組織へと育てていければと思っている。子どもが変われば社会が変わる。社会が変われば世界が変わるを目標に。

未来への挑戦

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Children Make the Future は、まだ始まったばかりの挑戦である。しかし、その理念は明確だ。
子どもと大人が共に支え合い、助け合って未来を創る。子どもを受け身の存在としてではなく、未来の担い手として位置づけ、教育を通じて社会を変える。
子どもの数は減っている。しかし、子ども一人ひとりの価値は減っていない。むしろ、その存在の重みは増している。だからこそ、今までと同じやり方ではいけない。
CMFは、世界中に賛同者を得て、やがて世界的組織へと成長することを目指している。これは夢物語ではない。オンライン技術と国際的な連携が整った現代だからこそ、実現可能な構想である。教育を変えれば、社会が変わる。社会が変われば、世界が変わる。Children Make theFuture の挑戦は、その第一歩だ。

作家 高嶋哲夫 氏
教育関係の著作「いじめへの反旗」(集英社文庫)「 アメリカの学校生活」「カリフォルニアのあかねちゃん」「風をつかまえて」「神童」「塾を学校に」「公立学校がなくなる」など多数。
https://takashimatetsuo.jimdofree.com/


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