
AJC(全国学習塾協同組合)森貞孝理事長の最新教育情報 第101回
今が最初で最後のチャンス
先日新聞を読んで、若い人と50代の人では正反対の受け止め方だということに気づいた。
それは、厚生年金や国民年金の受け止め方だ。50代から60代にかけて、後悔しきりな理由が、まもなく年金世代になる時に、年金をほとんどかけていなくて、今から過去の分を払うにもまとまった支払いが出来るわけもなく、65歳からもらえる金額は月に3万円から7、8万円。家賃を払う分にも足りない。まだ元気だけれどこのまま毎月10万円以上の仕事を続けても、果たして何年体力が持つか。預金の残高もさしてなければ長生きしてもいいことはないとため息ばかりという話を聞いた。
一方若い人は、中小企業で働いている人は、この会社に何年勤めるかもわからない。大して貰っていないし、気に入らなければいつでも飛び出そうと思っている。もしもお金がたまったら海外へ飛び出して、好きなように世界を歩いてみたい。サッカーの試合があれば会社を休んででも応援に行きたいと自分の思い通りの生活をエンジョイしたいと思っている。その彼らにとって給料から2万も3万もの金を年金の本人負担分として差し引かれるのは本当にばかばかしい。そんなお金を引かれたくない。と当たり前に思っている若者はかなり多いのだ。
日本の年金制度は世界でも珍しいほどしっかりした仕組みでぜひ入りたいと海外の羨望の的だが国民の目からはこのように見えるのだ。
人生50年と言っていた時代から、70年になり、80年を超えて、人生100年時代と言われ始めている。医学が進み始めて、病を治す特効薬が次々に作り出されるばかりでなく、癌や心臓病にどういった薬が効くのか、今はそれどころかこういった種類の食べ物をどの程度摂取し続けければ、体の組織が衰えずに元気な状態を保ち続けるといったような研究も進んでいるのだ。
身体にいいという食べ物を十分にとる人と、6割から7割に抑えてとる人のデータを数万人比較すると、十分とる人は摂取に時間がかかって器官に疲労が起き老化が進む。6、7割で抑えている人は器官や筋肉に疲労がたまらずむしろ活性化して生き生きしてくるという。そんな研究が進んでくると人生100年時代も現実味を帯びてくる。医学の世界も生成AIの影響を受け続けて今後数年でさらに大きな変化を続けていくのかもしれない。
シンギュラリティという言葉がある。AIが人間の知能を超えて、予測不可能な方向に進んでいく転換点の意味だが、夢の世界ではなく、昨今の進歩はもうどんどん超え始めているのが目に見え始めている。
AIが自ら学習した結果を活用して新しい世界を作り始めてから半年も経たないで、コンピューターのゲームを、AIがどんどん無料で作り始めた。数千万、数億掛けて作ったものと同等以上のものをわずかな時間で作ってしまうのだ。
学習塾の世界は取りようによってはとんでもなく面白い世界のまっただ中にある。経営者のものの考え方ひとつで万に一つの幸運をつかむか、指導の仕方一つで地域一番の安定した塾経営が可能でもある。
その中に飛び込んで、目一杯自分の考えや目的、夢を放り込んだ玉手箱を作り上げる努力をしてみないか、元気を出してみる気はないか。今が最初で最後のチャンスだ。

































