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    君よ、教育改革を推進する真の教育者たれ!

第32回 興学社大学
君よ、教育改革を推進する真の教育者たれ!

2025-11-04

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(株)興学社(神奈川県川崎市/池田 晃学園長・代表取締役社長)は9月12日から3日間にわたり、東京たま未来メッセにて「第32回興学社大学」を開催した。池田氏による「新々10年構想」実現への決意ととともに、興学社の歩みと展望や民間教育の未来が存分に論じられた。
かねてより「興学社大学において最も成長するのは登壇者である」と池田氏が主張するように、各講座の登壇者たちは組織の課題と期待、さらに未来への方向性を示し、会場に集った約900名の同志たちを次のステージへと導くべく熱いメッセージを訴えかけた。今回は、研修プログラム1日目の8つの講座を中心にリポートする。

[第1講座]
「新々10年構想」実現への決意
学園長/代表取締役社長 池田 晃 氏

(株)興学社 学園長 代表取締役社長 池田 晃 氏

(株)興学社 学園長 代表取締役社長 池田 晃 氏

池田氏は冒頭、興学社大学における〝5つの場の理論〟を示し、「わが社最大の伝統として永遠に続けていきたい」と述べた。
「興学社大学は年1回全社スタッフが結集し、〝教育の素晴らしさ〟を伝達する場を提供しています。それは教育理念である『興学思想』を〝共有する場〟であり、〝愚直な実践の場〟です。そして〝仲間のすごさ〟を確認し、〝教育者として成長する場〟なのです。
興学社大学への参加が私たちの団結を生み、全員で『興学思想テスト』の満点を目指すこと、また運営役員の成長とともに、登壇者が過去最高の評価を得られる講演を目指すことが、興学社大学の成功のカギを握ります」
さらに、池田氏は「新々10年構想」実現に向けた強い信念を語った。
「民間教育にとって改革は必須であるという自覚を持たなければなりません。創立50周年を目指す歩みの中で、全社一丸となって『新々10年構想』を成し遂げていきたいと考えています。『新々10年構想』の中にスタッフ1人ひとりが〝私はこれをやりたい〟という夢を盛り込んでほしいと切に願っています」

[第2講座]
民間教育の未来と興学社の展望
未来を切り拓く教育とは
副学園長/取締役第一統括本部長 祢津 修 氏

「第2講座」民間教育の未来と興学社の展望 未来を切り拓く教育とは 副学園長 取締役第一統括本部長 祢津 修 氏

「第2講座」民間教育の未来と興学社の展望 未来を切り拓く教育とは
副学園長 取締役第一統括本部長 祢津 修 氏

祢津氏は戦後80年の学校教育において、教育方針の揺れを指摘する。
「勉強量を減らし生徒の自主性と多様性に委ねて学力を向上させ、世界各国から注目を集めたのがフィンランド式教育です。2002年に導入された我が国のゆとり教育をフィンランド式教育が後押ししたのは明らかです」
しかし、フィンランド式教育の帰結としてその後の学力低下が示す通り、明らかに誤っていたと祢津氏は話す。
「フィンランド式教育の特徴である生徒主導型学習は、ほぼすべての学年で学力を下げたという結果が多数存在します。むしろ教師主導型学習の方が、低学年の学習に効果的であるとの結論に至っているのです。PISAの結果で日本や韓国や中国など東アジアの諸国が一貫して高い学力であり続けたのは、教師主導型学習を捨てなかったからかもしれません」
祢津氏は様々なエビデンスを引き合いに出し、過去から学ぶべき未来への教訓を次のようにまとめた。
「まず、学習量の削減は生徒の生きる力を低下させるという教訓を学ばなければなりません。人間の発達段階を鑑みれば、小・中学校時代に行き過ぎたゆとり教育で学習量を減らすことは明らかな誤りです。
2つ目の教訓は、生徒に主体的な学習を委ねる危うさです。教育者の指導によって生徒のやる気を引き出し、少しずつ主体性を育て、いずれ自主自立した学習や生活ができる人間へと導くことが教育の目的でなければなりません」

[第3講座]
卓越した授業の実践こそ興学教育の神髄
PRI事業部 部長代理 浅香 光利 氏

「第3講座」卓越した授業の実践こそ興学教育の神髄 PRI事業部 部長代理 浅香 光利 氏

「第3講座」卓越した授業の実践こそ興学教育の神髄
PRI事業部 部長代理 浅香 光利 氏

この夏、浅香氏はPRI事業部(小・中学生学習塾部門)32教室に足を運び、100コマ以上の授業チェックを行った。
「先生が発した言葉=生徒に伝わった言葉ではありません。授業や指導によって生徒が何を受け取るかにこそ、価値があるのです。この絶対的な真義を理解しない先生の授業は、生徒の顔も成績も上がりません。
私は常日頃から『答えは生徒の表情の中にある。絶対に生徒から目を離すな』と伝え続けています。生徒に気づかせ、自分事として向き合わせる、その駆け引きこそが授業です」
現場を支える3つの力「教務力・営業力・イベント力」についても、次のように強調した。
「これら3つの力はかけ算で増幅させながら機能してこそ、興学教育が完成へと近づきます。授業力は強気な営業を可能とする最低条件であり、イベント力を引き出す原動力でもあります」
浅香氏は興学教育を次のステージへと押し上げる授業力改革の取り組みとして、モデルとなる優れた授業を常時視聴できるよう整備すること、専任講師のライブ授業のチェック、生徒アンケートを重要視したリアルな評価を給与に連動させることを明言した。
「授業の質と担当数の両方を反映させ、より納得感ある評価とします。授業力と営業力のあるスタッフを高く評価する方針です。生徒の成績アップ率や定期テストの得点上昇人数、通知表の改善率、遅刻欠席率、新規生徒の入塾数など客観的な数値指標も含めて両側面から評価していきます」

[第5講座]
第42期生の主張
永尾 晃大 氏 (PKG八王子オクトーレ校)
岡田 卓也 氏 (KHS新松戸校)

[左]「第5講座」第42期生の主張 KHS新松戸校 岡田 卓也 氏 [右]「第5講座」第42 期生の主張 PKG 八王子オクトーレ校 永尾 晃大 氏

[左]「第5講座」第42期生の主張
KHS新松戸校 岡田 卓也 氏
[右]「第5講座」第42期生の主張
PKG 八王子オクトーレ校 永尾 晃大 氏

第5講座は、新入社員の代表2名が決意を表明した。
永尾氏は神奈川の地でPKG事業部(個別指導塾部門)の新規開校に携わり、人生を変えてくれた恩人である興学社の先生のようになりたい、地元で困っている生徒を救いたいという熱い思いを語った。
「私はPRI古淵校の卒業生です。大学進学時、時間講師を勧めてくれた先生の言葉に後押しされ、やがて私の人生は180度変わりました。新入社員として全社を奮い立たせられるような勢いをもたらし、神奈川PKGの新規開校や、時間講師の人生に影響を与える存在になります」
岡田氏は1人の生徒との出会いのエピソードとともに、「KHSは人生そのもの」だと教育者としての覚悟を述べた。「壁を破壊するなど衝動的な行動を起こしてしまう特性を持った生徒に接するとき、『彼が悪いんじゃない、特性のせいなのだ』という助言をもらい、私は命がけで彼と向き合うようになりました。子どもたちの未来を絶対に諦めたくないという想いが、自分のど真ん中にあります。私は5年以内に自身の校舎を持ち、生徒や保護者に信頼され、地域にとって不可欠な存在となってKHSを日本一の学校にします」

[第6講座]
シリーズ 「興学思想に学ぶ」
PRI事業部 第1副ユニットリーダー 青木 秀貴 氏

「第6講座」シリーズ「興学思想に学ぶ」 PRI事業部 第1副ユニットリーダー  青木 秀貴 氏

「第6講座」シリーズ「興学思想に学ぶ」
PRI事業部 第1副ユニットリーダー 
青木 秀貴 氏

青木氏は自身の成長と教室の発展を支えた『興学思想』のもと、塾長を務める多摩センター校がこの春V字回復を成し遂げた軌跡を語った。
「PRI多摩センター校は4年前、かつてない逆境を迎えていました。このまま1年後を迎えれば赤字に陥る陥落寸前の状況でした。私の頭をよぎったのは、『興学思想』の『逆境は変革の原点である』という言葉です。多摩センター校を守り抜きたいと強く思い、自分を奮い立たせました」
部長代理の浅香氏とともに、3つの改革に取り組んだ。生徒とのコミュニケーションを大切にする職員スペース、一体感のある授業の徹底、保護者面談の定例化だ。

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「生徒の動線を意識したレイアウト変更によって活気が生まれ、生徒の滞留時間も増加しました。先生と生徒、生徒同士が温かな絆で結ばれたクラス作りを目指し、楽しい授業で一体感を育むことに励みました。また数か月かけて全家庭と面談し、保護者からの相談ごとも増えました」
改革のスピード感の中で『興学思想』の言葉がいつも自身を戒め、激励をくれたと青木氏は話す。やがて3つの改革が功を奏し、第1志望校合格率は前年の20%アップとなった。「3年越しで中2生以下101名を達成しました。次なる目標は多摩センター校を200名教室にすることです。そして、ユニットリーダーとなってより広い範囲の組織運営と人財育成に尽力していきます」

[第7講座]
個別最適化された教育 劇的改革!PKG発展の要諦
PKG事業部 部長 多田 誠 氏

「第7講座」個別最適化された教育 劇的改革!PKG発展の要諦 PKG事業部 部長 多田 誠 氏

「第7講座」個別最適化された教育 劇的改革!PKG発展の要諦
PKG事業部 部長 多田 誠 氏

昨年、PKG事業部は売上げ実績が前年比120%、利益370%という経営改善を果たした。就任1年の多田氏は、集団・個別指導のコラボ校の可能性など個別教育のビジョンを語った。
「集団指導の中で成績を上げることが困難な生徒を救うべく、授業後のわずかな時間を使って指導するには限界があり、2000年に個別指導Wingsが誕生しました。集団のプリンス進学院と個別指導Wingsの各役割や指導スタンスが明確になると、互いに尊重し合う関係性が育まれます。コラボ校において大切なのは相互理解です。PRIとPKGは強い協力体制でそれぞれの良さをかけ合わせ、分かち合う必要があります」

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40期から41期にかけて制度面の見直しで業務改善を行い、42期は営業・運営・人財の役割分担を明確にし、人財の成長をテーマに掲げて臨んだ。
「PKGのビジョンは第1に教務部組織化です。2026年には各教室に小規模の教務組織を作り、事業部の基礎を打ち立てます。第2にPKG本部の設置です。2029年には本部の中に企画・管理・制作が部署として独立するイメージです。3つ目はライフステージの変化の中で講師から本部スタッフへとキャリアを移す女性の活躍です。4つ目はPRI全校コラボ化です。2035年までに実現させ、個別最適化の幅を広げます。新規開校のチャンスを逃すことなく、PRIとPKGの全校コラボ化を本気で実現させます」

[第8講座]
フォーラム 人生を懸ける教育
10人に1人 発達障がいの正しい理解と実践論
KHS事業部 部長     佐藤 純平 氏
WWK関東事業部 部長代理 中村 美代子 氏
WWK関西事業部 部長代理 保木 彩美 氏

[左]「第8講座」人生を懸ける教育 10人に1人発達障がいの正しい理解と実践論 WWK関西事業部 保木 彩美 氏 [中]「第8講座」人生を懸ける教育 10人に1人発達障がいの正しい理解と実践論 WWK関東事業部 中村 美代子 氏 [右]「第8講座」人生を懸ける教育 10人に1人発達障がいの正しい理解と実践論 KHS事業部 佐藤 純平氏

[左]「第8講座」人生を懸ける教育 10人に1人発達障がいの正しい理解と実践論 WWK関西事業部 保木 彩美 氏
[中]「第8講座」人生を懸ける教育 10人に1人発達障がいの正しい理解と実践論 WWK関東事業部 中村 美代子 氏
[右]「第8講座」人生を懸ける教育 10人に1人発達障がいの正しい理解と実践論 KHS事業部 佐藤 純平氏

通信制高校「興学社高等学院」を運営し、発達障がいや心の病気、不登校生と向き合うKHS事業部と、「わくわくクラブ」で放課後等デイサービスや児童発達支援の福祉事業に従事するWWK事業部を筆頭に、興学社はあらゆる生徒への対応を目指している。
第8講座はその最前線に立つ3名が登壇し、発達障がいの現状や壮絶なエピソード、現場における実践論などが語られた。
はじめに、「発達障がいの傾向がある子どもの割合は約10人に1人」という情報の妥当性や根拠を問う様々な数字が紹介され、佐藤氏は次のように話した。

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「2013年から10年間で特別支援教育を受ける児童・生徒数は2倍、通常級による指導を受ける児童・生徒数も2倍となりました。発達障がいを公表して受け止め、支援を求める子どもや保護者が増えたとするのが正しい見解です」
中村氏と保木氏は、障がい児教育やその保護者対応などの壮絶な場面も『興学思想』を活用して解決に導いてきたと語る。
「『子供たちと生涯付き合っていこうとする覚悟の人に』や『子供たちのためならどんな苦労をも厭わない人に』は、ピンチの時に頭に思い浮ぶ大好きなフレーズです」
「障がいの有無に関わらず、子どもたちの成長には個人差があります。私たちが育てたいのは、自分の強みも弱みも丸ごと受け止めて前に進もうとする心の力です」
佐藤氏は最後に力強く次のように語った。
「唯一、思いやりこそが子どもたちを笑顔にできる最強の武器です。人生を懸けて興学教育の力を使い、子どもたちの笑顔を守り続けます」

理系時間講師によるセッションなど
新たな試みが見られた2日目

「第14講座」理系時間講師が語る 未来を担う理系人財の育成を目指して

「第14講座」理系時間講師が語る 未来を担う理系人財の育成を目指して

2日目は例年、各事業部の各論によって研修プログラムが組まれることが慣例となっている。初めに昨年の社内表彰で最優秀校を受賞したPRI稲城校の当時塾長、現在はユニットリーダーを務める富樫氏による「最優秀校に学ぶ」だ。少子化の時代にあって「キャンセル待ちの教室ができるまで」という副題が大きなインパクトを与える。何とスタッフのほぼ全てが教室の卒業生で構成されているという。その深い信頼関係は、抜群のチームワークで即行動・即解決の機動力を発揮している。稲城校はマンションの一室に教室を構え、1994年の開校から30年以上が経過した古い校舎だ。居住部分に作られた教室のため条件は決して良くはない。しかし富樫氏は「環境は関係ありません」と強く主張。与えられた環境・条件を言い訳にせず、教室のブランディングと採用・育成の促進、チームビルディングが何より肝要だという。
TPA事業部(パソコン教室部門)部長の矢澤氏による営業論では、民間教育における営業とは、あくまで教育者としての視点で考えるべきであり〝販売〟ではなく〝提案〟であると強調。これこそが顧客の困りごとに対するコンサルティング営業だと定義付けた。また、人事部の副部長を務める池田政人氏による解説「新・年収の壁」は、興学社大学では珍しい労務管理の実務研修だ。103万円をはじめとするいわゆる〝年収の壁〟は税制度と社会保険制度が混在する複雑な仕組みであり、一見して理解が難しい。しかし多くの学生時間講師やパートスタッフを抱える同社においては、管理者である教室責任者が正しい理解のもとに労務管理すべきであるとして、今回この講座が設置された。
昼食休憩を挟むと、SBN事業部(そろばん教室部門)活動報告として部長代理の下地氏が登壇。後半では小学1年生から中学1年生までの5名の生徒によるそろばん競技が実演された。通常目にすることのない長大な桁数の数字を前に一瞬で計算してみせる子供たちの様子に、会場からは驚嘆の声が上がった。そして、正答の度に「御明算!」の掛け声と共に惜しみない拍手が贈られた。下地氏は全国レベルの選手の育成をますます促進していくと述べた。続いてコロナ禍から見事なV字回復を遂げたSKK事業部(日本語学校部門)から校長の佐藤氏が登壇し、多数の写真と動画を用いて活気ある学校の様子と今後の展望を伝えた。
第32回興学社大学の新たな挑戦の一つとなったのは、理系時間講師たちによるグループ講演である。5名全員が時間講師という初の挑戦だ。彼らは東京大学はじめ一流大学で最先端を学ぶトップレベルの理系人財である。これは学園長・池田氏自らの企画によるとのことだ。かつては地域の弱者救済型の教育として始まった興学社はその領域を広げて多角化。今や難関大学受験、エリート英語教育から、不登校や発達障がいに取り組む部門まで幅広く事業展開している。「次は理系教育だ」と池田氏は強く訴える。5名の興学社を代表する理系講師たちは、講演時間を目いっぱい使って日本の誇る科学技術や最先端の研究、そして数学や建築などをテーマにセッションを行った。
次いでPRI事業部の千葉エリアでユニットリーダーを務める徳永氏が、同研修会の最初期からのシリーズ講演である「教育者の魅力と責任」を担当。真摯な教育への取り組みを語りつつPRI千葉エリアの発展を固く誓った。2日目の最後は池田氏の恩師の言葉である「教育は『麻薬』なり」をテーマにしたシンポジウムだ。ここでも教育論が熱く展開した。パネリストを務めたのは各事業部から活躍著しい若手5名だった。全員が異なる事業部からの参加であり、それぞれの教育現場を代表して数々のエピソードを語りつつ、受講者に教育の尊さを届けた。時に彼らの個性とユーモアで会場を笑わせ、時に真剣な教育者魂と温かな思いに涙を誘った。

3日目は初のネイティブ英会話講師全員参加
熱狂の3日間が完結!

「第21講座」動機付けプレゼンバトル

「第21講座」動機付けプレゼンバトル

3日目はこの度の興学社大学の進化を象徴する一日となった。英会話部門から全ネイティブ講師が参加し、講演や資料には全て英語対応がなされた。冒頭のオープニング映像は英語版が制作され、また司会は2カ国語での進行が行われた。池田氏によれば、これをもって悲願の全スタッフ参画が成し遂げられたという。
3日目の午前中は体験発表が中心となる構成だ。パートスタッフを代表して安田氏(PRI八王子楢原校)が著しく業績不振に陥った校舎を再建するためにスタッフとして、教育者として、時には塾長のように周囲のスタッフと生徒・保護者を巻き込んで奮闘した日々を語り、親孝行実践報告では山中氏(WWK関東本厚木校)が両親と二人の息子と共に過ごしたかけがえのない旅行記を発表した。また、新たな試みとなった「決断の瞬間」では、興学社学園の卒業生でもある本年の新入社員・松本氏(PRI八王子みなみ野校)、村松氏(PRI小金原校)の両名が、学生時代に時間講師として過ごしながら、他社や公教育への就職活動を経て正社員としての入社を決意するまでの葛藤の日々を語った。その後の3名の時間講師による動機付けプレゼンバトルは、今回も見応えのある白熱した内容となった。受講者を生徒に見立てて行われる学習への動機付けは、三者三様のアプローチで情熱的に、または論理的に行われ、圧巻のパフォーマンスを見せた。

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4名のネイティブ講師リーダーによるトークセッション「The Impact of AIon Teaching」では、AI時代に求められる教育者の役割について考察を深めていった。この3日間、多くの講座の中でAIの話題が登場した。それらを総括するようにこのセッションでは人間とAIの能力・役割の違いがまとめられ、興学教育の実現においては生徒にとって人間の教育者が必要不可欠である旨を結論付けた。
取締役人事部長の古内氏による講座は、本社に現存する資料をまとめて正確に描き出した社史の発表であった。興学社誕生から今日までを「前史」「草創期」「拡大期」「踊り場の時代」「再挑戦の時代」「継承の時代」と区分を定め、それぞれの年代での出来事を追っていった。時には非常に苦境を迎えた時代もあり、様々な困難を経て本年、全15事業部黒字化を実現した。池田氏によると、本講座では参加者の想定外の反応が見られたという。「社史を聞いて参加者が涙を流す光景があるとは思わなかった。この興学社物語に、自分自身がこれまでの歩んできた道のりを当てはめ、万感の思いを得たのではないか」と分析する。最終講座では、古内氏の講座を引き継ぐ格好で、池田氏が激動の歴史を総括した。興学社がこれまで何を大切にしてきたのか、その価値観を強く訴え掛けた。

「第22講座」ネイティブ講師リーダーズトークセッション“The Impact of AI on Teaching”

「第22講座」ネイティブ講師リーダーズトークセッション“The Impact of AI on Teaching”

こうして幕を閉じた第32回興学社大学だったが、あっという間の3日間だったというのは参加者の共通する感想に違いない。過去最大・過去最高・過去最速であったと池田氏は評する。3日間を振り返って「我が国で最も情熱的に教育を語り、教育を学ぶ場であると自負している。今後ますます規模を拡大し、多くの民間教育関係者に集まってほしいと願っている」と語った。


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