左から　夏見 風香氏、木寺 祐貴氏、立花 優香氏、齋藤 摩弥氏

75年の歴史を持つ教材会社の株式会社文理（荻原俊平社長　本社 品川区）では、女性の若手営業社員が活き活きと活躍している。社内に爽やかな風を吹き込んでいる4名の方々に、どのような思いを持って日々の仕事に取り組んでいるのか。失敗から学んだことは何だったのか。これからの目標などをインタビューした。

自分らしい営業スタイルへ
毎日がワクワク

文理では初の女性営業として採用された木寺祐貴さん。前例がない中で、木寺さんはどのように成長していったのだろうか。
「当時、男性営業の先輩に同行させてもらいながら思ったのが、皆さん『型にはまらない、個人個人の良さを活かした営業をされている』ということでした。それを見習い、今も模索中ではありますが、私も自分のスタイルを築いていけるように心がけています」と木寺さんは当時を振り返る。
立花優香さんは保険の営業職から教育業界へ転職。1年間は引き継いだ営業先に上司に同行いただき、業務を学んだ。「同行時は、よく助け舟を出していただいていました。今は1人なので、先輩方に甘えすぎず、自分のカラーを出して頑張りたいと思っています」と話す。
夏見風香さんと齋藤摩弥さんは入社後、最初に配属されたのは営業戦略課。セミナーの開催やサイトの運営を担当する部署だった。途中から営業との兼務となり、現在は営業に専念している。
「教育業界や自社製品の知識について学びつつ、少しずつステップアップしているところです」と夏見さん。齋藤さんも「今年4月から先輩方と一緒に塾様を回っています。今は先輩方に頼りつつも、ワクワクして仕事しているところです」と笑顔で話してくれた。

文理ってどんな会社？文理の良いところは？

採用営業部　東日本営業2課
エリアマネージャー　木寺 祐貴 氏

今年75周年を迎える、歴史ある教材会社の文理。4人に「文理はどんな会社ですか？」と質問したところ、口を揃えて返ってきたのは「人の優しさ」「人の良さ」という答えだ。「質問したい時にすぐに相談できる」「『困っていることはない？』」と先に声を掛けてくれる」など、人を思いやる気持ちが溢れている会社だと語る。
社内の机はフリーアドレスで、席が固定されておらず、部署の違う社員同士でも、隔たりなく話しかけやすい雰囲気だそう。また、フレックス制度があり、自分の生活スタイルに合わせて勤務時間を決められるため「すごく働きやすい環境だと思います」と立花さんは言う。

採用営業部　東日本営業1課
立花 優香 氏

「以前、塾の方から『文理さんって丸いよね』と言われたことがありました。教材で使われている書体など、教材のイメージの話だったのですが、私もそう感じました。実際に文理で働いてる人は尖ったところがなく、穏やかで優しいと思います」と言うのは、木寺さんだ。
実は木寺さん、今年5月に育休から復帰したばかり。「子どもの急な発熱で休んでしまっても、それに対して厳しい風当たりがまったくないので、負い目を感じることなく仕事ができています。こういう職場は本当に少ないんだろうなと、日々感謝しながら働いています」と話した。

入社当時の失敗エピソード
そこから成長したことは？

採用営業部　東日本営業1課
夏見 風香 氏

「入社したての頃、学校や塾のコードを間違えてしまい、別の場所に教材が届いてしまったり、発注部数を間違えてしまったこともありました。でも、それからは、絶対に間違えないよう確認するようになりました」と、失敗からの学びを話してくれた立花さん。
木寺さんは「入社1年目が、小学ウィンパスの英語の3～6年生対象の新刊が出る時でした。某塾様で採用を決めていただいたのですが、新しいサービスを使うためには、塾内にネットワークを整備しなければいけないことが、ギリギリになって判明してしまいました。お叱りの言葉をいただきましたが、今も継続して使っていただいています。その時の申し訳なさと、不安な気持ちを体験したからこそ、どんな場面に直面しても、冷静に対応しようと思えるようになりました」と話す。
夏見さんは営業に異動したばかりの時、「届いた教材が折れていた」という連絡を受けた。運悪く、会社に先輩達がいなかったため相談することができず、対応が遅れてしまった。「事前に対処方法を知っておけば、防げたトラブルだと反省しました。それからは、可能性として起こり得るトラブルについて、先に先輩に対応方法を聞いておいたり、自分でも勉強したりするようになりました」。
齋藤さんは営業戦略課時代、セミナーの進行役で緊張のあまりミスを頻発したことがあった。「言葉に詰まってしまったり、イレギュラーなことが起こると、パニックになってしまいました。でも、その経験をしてからは、事前準備をしっかりするようにしました。セミナーで色々と経験したおかげで、いまお客様の前でも堂々と話せているという感じで、採用営業の仕事につなげたいです」

コンシェルジュのような塾に寄り添う存在に

採用営業部　東日本営業2課　齋藤 摩弥 氏

最後にこれからの目標を語ってもらった。
立花さんは「お客様があっての仕事ですので、しっかりとご要望をヒアリングした上で、希望に沿った提案ができるようになりたいと考えています。できるだけ細かく、丁寧にサポートできるような営業になれたらいいなと思っています」と語る。
「教材を案内した時、塾の先生方から『教えてもらってよかったよ』という言葉をいただくと、とても嬉しく感じます。コンシェルジュのような営業を目指すとともに、文理の一員として、会社の売り上げにも貢献できるようになっていきたいです」と話すのは夏見さんだ。
「私にとっても、コンシェルジュになるということが大きな目標です」と齋藤さん。「今は私が一番下。早く先輩方のように、塾の先生方から相談していただけるような存在になりたいです」。
木寺さんは女性のワークライフバランスについても、話してくれた。
「会社に対しては売り上げで貢献することはもちろんですが、塾の先生方には、情報提供や教材の価値提供を通して、よりお役に立てるような形で営業をしていきたいと考えています。個人的な話ではありますが、私自身が子育て中ですので、お手本というとおこがましいのですが、『木寺がこれだけやっているのだから、私もできるわ』と思ってもらえるような、女性の働き方の道筋を作っていければとも思っています」

上司から見た女性営業4人の活躍ぶり

女性営業社員を挟んで、執行役員採用営業部長 奥山氏（左）と取締役副社長 田子氏（右）

営業職として頑張る4人について、上司の皆さんからコメントをいただいた。
「教えたことをきちんと素直に行動に移してくれるので、とても教えがいがあります」。「すごい頑張り屋さん達だと思います。加えて、女性にしか気付けない視点を持って提案してくれるので、助かっている部分もありますね」と話す。
他にも「企画力が高く、実行力もある。それでいて周りに気を配ることもできている」「前例に囚われず、『こうしたらもっと良くなる』と柔軟な考えで提案してくれる」という声も。
文理の田子由和取締役副社長は、「女性営業の皆さんは、細やかで色々なところに気がつきます。また、私が思ってもみなかったようなことを発信し、主体的に動いてくれる。すごくありがたい存在だと思っています。それにとても明るく、生徒思いですよね。彼女たちの個性かもしれませんが、文理の75年の歴史も大きく影響しているとも思います。
私共が塾の教材の販売を始めたのは75年の社歴の中では比較的後のことです。それまでは市販の教材のみを手掛けていました。そのため、直接お客様の手元に届く「BtoC」という枠組みで、モノを見ることが社として培われていると思います。現在は塾や学校の皆様へ届ける「BtoB」ではありますが、先生の向こう側にいる子どもたちの学びにも、彼女達の想いは届いていると思います。それを強みとしてどんどん成長してほしいと思いますね」

株式会社文理の教材紹介（一部）

木寺さん、立花さん、夏見さん、齋藤さんから、文理の教材の良さを紹介していただきました。

小学生向け「小学ウィンパス」
小学校の中では、一番標準的なレベルの教材です。国語と算数は1年生からありますので、低学年からの指導に熱心に取り組まれている塾様には、ぴったりの教材です。

中学入試対策「小学実力練成エフォート」
基礎から学べる、中受験の入門編として使っていただくのに適した教材です。入試問題も数多く掲載しています。

「中学入試対策　サーパス」
来春に国語と算数で新刊が出る予定です。国語の読解発展編と、算数の弱点特訓編となります。生徒のレベルや志望校に合わせて選択できるよう、教材のラインナップを充実させています。

中学生向け「中学必修テキスト」
定期テストに対応した教科書準拠の教材で、さまざまなレベルの問題を収録しています。

「中学WinPass」
日頃の授業から公立高校入試突破まで対応している教材です。

「中学実力練成αスタンダード」
公立トップ校を目指す、レベルの高い生徒向けの教材になります。

「中学実力練成テキスト」
公立トップ校から私立・国立高校入試まで対応する、ハイレベルなテキストになっています。
※対象シリーズ採用特典として、「らくらくプリント作成サービス（らくプリ）」が付きます。生徒一人ひとりのレベルに合わせたプリント作成が簡単にできるので、先生の業務の負担を減らせます。弊社の教材の強みとして、お勧めしています。

高校入試対策「特訓テキスト」
冬期講習の時期から始めて、無理なく学習できる入試対策の総仕上げ教材です。「標準編」と「発展編」に分かれているので、レベルによるクラス分けをしている塾様でも使いやすいと思います。

「入試必修STUDY」
まとめから演習までできるようになっているテキストで、自学自習でも使っていただける入試教材です。

「3年間の総仕上げ　ファイナルステージ」
中学3年間のまとめ教材で、どの部分が理解できていないか、把握することができる教材です。3年生の夏頃から取り組んでいただくことで、3月の入試に向けしっかり対策できます。

英検対策®「英検®パスコース」
「チェック＆トレーニング」と「出題形式別 予想問題」の2分冊構成。
試験間近で時間がない場合でも、苦手な部分をピックアップして強化できるようになっています。来年春に準2級プラスが新刊で出る予定です。