
独自カリキュラムで志望大学合格率は91.5%
総合型・学校推薦型選抜対策「城南推薦塾」
株式会社城南進学研究社が運営する城南推薦塾(神奈川県横浜市)は、2015年よりAO・推薦入試対策専門塾「城南AO推薦塾」として、毎年多くの生徒を難関大学合格へ導いてきた。
2022年には城南推薦塾に名称変更し、昨今は慶應大学法学部FIT入試や上智大学公募推薦入試等において、驚異の合格率達成により注目を集めている。
城南推薦塾塾長の川原洋孝氏を取材し、志望大学合格率91.5%(2024年度入試)という圧倒的に高い合格実績の指導方法に迫った。
年内入試の市場は一層拡大
大学のニーズの把握が肝要
前身の「城南AO推薦塾」の立ち上げメンバーである川原氏は、AO入試に携わって20年以上のベテランだ。
「総合型・学校推薦型選抜はここ数年で急速に認知度が高まり、出願者が増えています。昨年あたりから〝年内入試〟のキーワードが保護者にも浸透し、今後ますますこの市場は拡大すると推測されます。
入試自体が紆余曲折する中で、もともと大学側が欲しい学生を入学させる主旨で始まりましたが、いち早くAO入試を導入して〝偏差値的学力以外〟の評価を目指す大学でさえも、昨今は迷走しているように感じます。
実際、理想とする学生の獲得を完遂している大学は一部に限られている印象だと、川原氏は指摘する。
「偏差値的学力か総合型の能力か、そのバランスをどう捉えるか大学側は詳細に検討しているところだと思います。
大学入学後の学生たちの成績を追跡調査した論文によると、GPA(成績評価の指標)は一般入試よりも総合型・学校推薦型選抜で合格した学生の方が高いという結果もあります。まさに、各大学のポリシーや方針が問われています」
昨年度は高3在籍生54名のうち、慶應義塾大学法学部に出願者14名中10名が合格した。同大学に受験生の約20%が合格する塾は他に例を見ないだろう。また、上智大学には同14名中8名が合格している。
「例えば、昨年の上智大学合格者で一度も偏差値50を超えなかった生徒や、慶応義塾大学に偏差値50台で合格した生徒もいます。つまり、〝偏差値的学力以外〟の面を適正に評価して合格者を出す大学が存在するということです。そうした大学側のニーズを汲み取ることが城南推薦塾の指導の本質であり、それが実績に結び付いてきたと実感しています」
反転授業で無駄を省いて主体的な参加で復習も不要
大学入試制度は目まぐるしく変化する中でも、城南推薦塾では当初からカリキュラムやテキスト、指導方法を変えていないと川原氏は話す。
「各大学に合わせた対策パターンや志望学部を変える提案など、さまざまな知見を積み重ねてきました。実際、凡そ半数の大学は入試の出題内容をそれほど大きく変えてはいないので、動向や意図が読みやすくなっているのは確かです。しかし、高校側に十分なノウハウや対策が確立されていないため、保護者や生徒に〝確かな情報提供をできていない入試〟だと言えます」
城南推薦塾では、「高3難関大推薦総合コース」がオンラインまたは対面、「高1・2推薦コース」はオンラインで行われる。総合型・学校推薦型選抜対策と小論文対策の集団授業が隔週で全15回ずつ設定されている。
「週1回の集団授業に加えて〝無制限の個別指導〟が大きな特長です。講義内容は毎回テーマが明確に決められ、志望理由書や自己推薦書・小論文などの添削も無制限、模擬面接・面接準備の指導も無制限です」
すべての集団授業と個別指導が川原氏によってほぼワンオペで行われている。授業料のシステムも明確だ。夏期講習を行わず個別指導月間とすることで、入塾後一切追加料金は発生しない。
「指導方針は『無駄を省いて効率よく、すべてが明確』です。反転授業で予習用映像授業を視聴してから授業に臨むことで、効率アップを図ります。ライブ授業は双方向のアクティブラーニング形式で、その場で理解ができるため復習も不要というスタンスを貫いています」
3+1のチカラが身に付く真の小論文対策とは
総合型・学校推薦型選抜には情報力・文章力・表現力の3つに加えて、プラスαの人間力を養うことが求められると川原氏は話す。
「当初から、城南推薦塾は課題・宿題を一切課しません。私見ではありますが、言葉を選ばずに生徒に対してあえて『小論文は書いても無駄』だと伝えます。なぜなら、文章を書くのは料理をするのと同じで、宿題を大量に課す指導者は〝食材を与えずにカレーを作りなさい〟と言っているようなものなのです。
生徒が一生懸命書いてもせいぜい感想文で終わってしまい、文章力向上にはつながりません。小論文の〝食材〟となる知識や教養を伝授し、脳内に〝体系ストック〟を構築することが、城南推薦塾の小論文対策です」
小論文対策の講義テーマは「科学技術の発展」からはじまり、「グローバリゼーション」「情報化」「自我の形成・精神」など多岐にわたる。レベル分けや学部学科分けをせず、文系も理系もすべて統一化している。
「15個ほどのルールを守れば、誰でも小論文の形は整います。いろいろと教えるのではなく、教えないことも重要です。つまり、ルールを明確に伝えることです。城南推薦塾で合格する生徒たちの共通点は素直さです。こちらが言ったこと以外しない、しかし言ったことをすべてできれば合格します」
城南推薦塾の小論文対策を受講する生徒は、確実に現代文の偏差値も上がると川原氏は自信を見せる。
「学習量の多さが勝負の分け目となる一般選抜と、総合型・学校推薦型選抜は真逆と言っても過言ではありません。後者は多くの時間を割けば合格できるわけではないのです。あくまでも効率重視でストイックに結果にこだわり、実績を出し続けていきたいと考えています」
■お問い合わせ先■
城南推薦塾
info-aosuisen@johnan.co.jp
https://ao-suisenjuku.jp
城南推薦塾監修【推薦ラボ】
hojin@johnan.co.jp