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    (株)探究学舎 宝槻泰伸 代表による
    「勉強をやめて探究しよう」

(一社)日本青少年育成協会 オンライン講演会
(株)探究学舎 宝槻泰伸 代表による
「勉強をやめて探究しよう」

2024-07-01
(一社)日本青少年育成協会 増澤空 会長

(一社)日本青少年育成協会 増澤空 会長

5月25日(土)、一般社団法人 日本青少年育成協会(増澤空会長、東京都新宿区)の総会が、大正大学(東京都豊島区)で行われた。オンラインによる参加とのハイブリッド形式による開催で約270名が参加した。今回は、株式会社探究学舎(東京都三鷹市)代表の宝槻泰伸氏がオンラインで「勉強をやめて探究へ」と題して講演。
探究学舎は「驚きと感動の種をまく」をスローガンに掲げた「受験も勉強も教えない教室」である。子どもたちが「好きなこと」「やりたいこと」を見つけることができるように、興味の種をまき、探究心に火をつける学び舎だ。

好きなことを見つけてほしい

日本青少年育成協会 理事 木村剛氏の司会によって講演会は幕を開けた。まず、木村氏は宝槻氏が代表を務める探究学舎について紹介。続いて、同協会 会長 増澤空氏が次のように挨拶を述べた。
「私は教育において人間の生地を鍛えることが一番重要ではないかと考えています。学歴や肩書などすべてを取り去った時に残るのが生地です。今日の講演では、こうしたことに言及していただけるのではないかと期待しております」
そして、宝槻氏の講演へ。その表情が大きく映し出されたスクリーンから、宝槻氏は参加者に向かって語り始めた。
「子どもの将来に期待することは何ですか?ご自分のお子さんや生徒さんの保護者の方々が抱いていることを会場の方は隣の方と、オンライン参加の方はチャットで5分間話し合ってください」
宝槻氏は会場の参加者にその結果を聞いたあと、「私がこれまで1万人以上の方に質問したところ『社会の中で自立してほしい』と『好きなことを見つけてほしい』の2つが多く返ってきました」と述べた。
「この中で『好きなことを見つけてほしい』は現代特有の親の願いです。明治時代に職業選択の自由が認められても、ほとんどの子どもたちが家業を継いでいました。戦後、高度経済成長期になって初めて企業に務めることを選択する人の割合が過半数を超えたのです。当時は終身雇用制で、学歴社会でした。しかし、令和になった今は違います。医師や士業という職業に就いても、人生が安泰とはいえません。学歴や富があっても、幸福とはいえない時代になったのです。そのため、好きなことを見つけて、それを職業にしてほしいと願う親が増えているのでしょう。
さて、ここから、この『好きなこと』について語っていきますが、その前に大学入試改革の話をしたいと思います」

自ら課題を見つけて解決する力を

宝槻氏は大学入試改革と並行して、高校のカリキュラムに「地理探究」「世界史探究」「理数探究」など「探究」と名がつく科目が新設されたことを指摘。そして「なぜ、今、探究なのか?」という質問を参加者に投げかけた。
続いて、宝槻氏が自身のお子さんたちを通わせている軽井沢風越学園について紹介。この学校は3歳から15歳までの生徒が主に探究の学びを行っている混在校だ。この設立に携わったのが、教育哲学者の苫野一徳氏だという。
「苫野さんは、これまでの学校では『同質性の高い学級で、出来合いの答えを一斉に勉強させる』ことで『言われたことを、その通りにやる力』を子どもたちに身につけさせようとしてきたと語っています。そして、この背景には明治時代の富国強兵策があったと述べています。学校が国民を強制的に勤勉させるための装置だったからです。
しかし、苫野さんは21世紀の今は主体性の時代であり、『自由に生きる力』が必要だと述べています。自分がやりたいと思うことを相手の自由を奪うことなく現実化する力です。これが探究する力といえます。そこで、軽井沢風越学園では『自分なりの問いに、自分なりの仕方で、自分なりの答えを出す』学び方を提供しています」
このようにオールドタイプの「与えられた課題を解決する力」から、これからはニュータイプの「自ら課題を見つけて解決する力」が求められているのだと力説した。
「文部科学省の答申には『探究的な学習を通して、自ら課題を見付け、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成する』と書かれています。
与えられた課題を解決する資質や能力を育む訓練が勉強なら、自分で課題を設定して自分なりに解決しようとすることが探究だといえます」

問題と解決策をセットで提示する

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宝槻氏は、経営コンサルタントである山口周氏の著書「ニュータイプの時代」の内容についても触れた。帯には「『正解を出す力』にもはや価値はない」と記されている。宝槻氏はこの書にある「これから求められる思考・行動様式とは?」を紹介。例えばオールドタイプが「正解を探す」「予測する」「経験に頼る」なら、ニュータイプは「問題を探す」「構想する」「学習能力に頼る」だ。「ニュータイプ」は、単に解決策を提示するのではなく、問題と解決策をセットで提示することだという。
「スティーブ・ジョブズはボタンばかりのインターフェイスが『問題である』と初めて世の中に突きつけ、ボタンが一切ないマルチタッチスクリーンという解決策を生み出しました。問題と解決策をセットにしたからこそ、iPhoneは世界的に大ヒットしたのです。
私が講演のタイトルを『勉強をやめて探究へ』にしたのは、こうした背景があるからです。私たち教育関係者には、勉強だけを子どもたちに授けるのではなく、『探究』をキーワードにしてサービス化したり、探究をサポートしたりしていくことが望まれているのではないでしょうか。
では、みなさんは勉強と探究のどちらが求められていると思いますか?同じように話し合ってみてください」
その結果、「勉強」という声が多いのと同時に「勉強と探究を両立させたい」という声も目立った。

理科と社会で、興味開発を

「子どもたちの興味関心の的は、昆虫、古代生物、天文学、星座、乗り物、ロボット、プログラミング、歴史、政治などです。こうして見ると、教科でいえば、理科や社会に関することが将来の仕事になりやすいことがわかります。理科と社会が個性をつくるのです。
そこで私は、理科と社会で子どもたちの興味開発をすればいいのではないかと考えています。私が大切にしているのは、驚きと感動です。何をどう理解できたかよりも、子どもたちは宇宙やロボットにわくわくするからです。
一方、英語や国語や数学は、『探究』に対して、『勉強』であり、能力開発や基礎訓練のために必要です。学校の成績や志望校の合格にもつながります。勉強をすることは、子どもにとって自らの土壌を耕しているといえるでしょう。将来、自分がどんな職業に就くのか、どんなプロフェッショナルになるのか。どんな種が蒔かれたとしても、そこからすくすくと芽が出て花が咲くような豊かな土壌を開発するためには、能力開発が必要だからです。
しかし、勉強によって土壌を豊かにしても、何の種も埋まっていなければ、芽も出ず、花も咲きません。ですから、探究によって、理科や社会に関する興味を広げ、驚きと感動の種をまいてあげましょう。
勉強と探究は対となって、子どもたちに生き抜く力、夢を叶えていく力を与えてくれるはずです。例えば、具体案として塾で、国数英の勉強のサポートと並行し、夏休みなどに理科と社会に関する探究プログラムを提供することも考えられます。
私は勉強と探究が、日本の学習塾の当たり前になっていくことを願っています」
最後に同協会 常任理事 堀川直人氏が次のようにお礼の言葉を述べた。
「私も探究の分野に以前から強い関心があったのですが、今日改めて、その本質を知ることができました。私自身、親でもあり、教育者でもあり、経営者でもあります。様々な角度から、今後、探究について考えていきたいと思います」


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