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    継続率9.4%から56.9%に上げるために取り組んできたこと

(株)POPERオンラインセミナー
継続率9.4%から56.9%に上げるために取り組んできたこと

2024-05-01

「『教える』をなめらかに」をミッションに掲げ、教育事業者等のバックオフィスのアナログ的な業務をデジタル化(DX)することで効率化を図り、Saas(Softwareas a Service)型業務管理プラットフォーム「Comiru」をはじめ多彩なサービス展開で知られる株式会社POPER(栗原慎吾代表取締役、東京都中央区)。同社では、教育の様々な課題や動向にフォーカスし、現場の最前線で活躍中のゲストを招いてオンラインセミナーを開催している。
2024年2月6日(火)は、株式会社ESOHgroupの原田健司氏が登壇。学習塾の高校継続率を高めるヒントになる日々の教育実践について講演を行った。

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千葉県で4教室展開中
株式会社ESOH group 代表取締役
原田 健司 氏
株式会社ESOHgroup 原田健司 代表取締役社長兵庫県生まれ。大学卒業後、大手アパレルメーカーで営業職に従事後、2011年に「社会人のプロ個別指導塾 エソ―個伸塾(こしんじゅく)」を創業。開校当初から社会人講師の個別指導にこだわり、2017年に法人化し現在千葉市・習志野市・船橋市にエソ―個伸塾4教室、子ども向けスポーツ教室「忍者ナイン津田沼ラボ」を運営。社団法人の理事も務め、全国から多くの塾長先生が教室見学に来る。

「恵」を「創」造するエソ―個伸塾

「エソ―個伸塾」のエソ―とは「恵」を「創」造するという造語。現在、社会人講師の個別指導塾(1対2と1対1)を4教室運営(小1から高3・既卒生)しています。また、年中から小学生対象のスポーツ教室「忍者ナイン」をFC運営中です。学年の構成比は、開校当初は高校生10%、中学生70%、小学生20%でしたが、高校継続に取り組んだところ、ここ近年、高校生35%、中学生45%、小学生20%と、個別指導塾にしては高校生の割合が高いと思います。高1、高2、高3と学年が上がるにつれ増えているのも特徴です。各教室1名の教室長プラス非常勤講師8~10名。昨年度の大学入試実績は上位校と言われる大学から地元の中堅大学、看護の専門学校など多彩です。

高校継続を高めるメリット

冬になると「今年は中3生が多いから今年の売り上げはいいけど、来年度は生徒が大幅に減ってしまう」「チラシの効果が下がり、新規の顧客獲得単価が上がっている」といった悩みは尽きません。こうした悩みは、高校継続率を高めることで解決できます。
私自身、大手塾での経験はなく、塾業界の常識・人脈はもちろん、特別なノウハウもありませんでした。そんな自分でも試行錯誤の末、高校継続率を56%まで高めることができました。凡人でもしっかり取り組むことで数字を上げることができた。その内容をご紹介することで、少しでも貢献したいと思います。

「エソ―個伸塾」の高校継続への取り組み

そもそも、なぜ中学で塾をやめていく生徒が多いのかわかっていませんでした。どうして高校生は塾へ通わないのか。中学生の顧客満足を高めないといけないのではないか。答えはNO。継続しない明確な理由がある人は少ないです。一方で保護者は勉強してほしいと思っている。MARCHには行かせたい。「エソ―個伸塾は、大学受験となると違うかな?」と思われていたのではないか。これを払拭していくのを課題にしました。じゃあ何をすればよいのか?「大学受験、イケそうな気がする」これに尽きます。成績を上げて合格させる。「大丈夫そう」という入口が大事なのです。

取り組んだこと1
失敗例

一番最初に直面する課題は、高校部での全教科指導は無理だということ。現在は全教室合わせると講師が40名弱で全教科網羅できていますが、最初に思いついたのは映像授業、これで完璧だと思いましたが失敗。高校生が2~3人しかいないとき、映像授業を導入したことで生徒の満足度を高めるという点ではよかったのですが、継続率にはつながらなかったのです。失敗の要因は、システムを導入すればすべてが解決すると思っていたこと。どんなに素晴らしいツールでも入れたらOKということはありません。さらに、高校部門を社員に任せっきりにしていました。自分がよくわからないもの、できないものを人に任せてうまくいくわけがないのです。

取り組んだこと2
自分自身

そこで取り組んだのが、まずは経営者である自分の意識改革です。保護者に「高校部あるんですか、うちの子をみてもらえますか?」という思いに、「高校生を預かりたい塾です」と即答で返せるくらい自信を持っていることが大切です。そのために、大学受験関連のセミナー参加を始め、大学受験の参考書を徹底研究し、受験の勉強会にも参加。高校生の勉強法や教え方に精通できるよう基礎知識を徹底的に身につけました。ツールなどを販売しているベンダーや映像授業の会社が主催しているセミナーにも参加し、常に最新情報をアップデートするよう努めました。

取り組んだこと3
教室運営について

教室の雰囲気づくりは大変重要です。まずは掲示物。大学受験偏差値表を教室に掲示するところから始めました。次に、教室の書棚の内容の編集。大学受験参考書の定番を揃えました。さらに、大学パンフレットを取り寄せ、手に取りやすい場所に配置。生徒が見る機会も増え、それをきっかけに先生と会話が生まれ、授業や保護者面談での話題にもつながります。また、塾内通信の内容を刷新。大学受験に紙面を割いて発信内容を充実させました。

取り組んだこと4
その他

■卒業生インタビュー記事の作成
塾内通信で、継続し活躍している先輩たちが塾に通っていた時のストーリーを紹介。

■中学の保護者会で高校継続の重要性を語る
中2冬の保護者面談、中3受験生になるとき、中3夏前の心構えやスケジュールの説明をする際、高校受験で終わりではないことを強調。高校継続の大切さを話します。

■HPの内容検討・ブログ発信(大学受験情報)
保護者のファーストコンタクトはホームページ。ここでどんな感じの塾なのか判定することが多いので、高校生を扱うボリュームを多くし、きっちり発信するよう心がけました。

■先生たちの意識改革
高校生になっても塾に来てもらいたい、それに値する塾だということを先生にも徹底させ、高校継続への空気感をつくることを大事にしました。

■高校継続割引き
4月、5月、6月は割引制度を導入。高校の最初の定期テストまではお子さんを見させてほしいというメッセージです。高校入学時、新しい友だちができて塾の話をする。定期テストを受けて成績も微妙だったら悔しい。最初の定期テストで一点突破。きちんと成績を取らせたい、取らせることのできる塾だという思いがあります。

■目指せ!高校部の立ち上げ・再編!
高校生の塾に対する需要も変わってきています。大学受験の大きな変化により、予備校だけでなく地域に根差した塾のニーズが必ずあります。生徒たちの選択肢を増やすために、ぜひ高校部の立ち上げ・再編にチャレンジしてみてください。とにかく内部充実が大切。説明会および中2、中3の保護者会で「安心してお子さんを預けられる塾です」をアピールし、途中退塾を出さず大学受験までのビジョンを見せ続けることが重要です。


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