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すららネット記者勉強会・新サービス発表会
「保護者の褒め力」が身につく「ほめビリティ・ペアレンティング」

2024-04-01

親子関係の好循環を実現する「褒める子育て」

2月27日(水)、すららネット記者勉強会・新サービス発表会が大手町プレイスカンファレンスセンターB(東京都千代田区)で開催された(オンライン参加も可)。株式会社すららネット(湯野川孝彦代表取締役社長、東京都千代田区)は、ICT教材の開発と提供を行うとともに、2018年には「すららネット 子どもの発達支援室」を立ち上げ、保護者に対する幅広い支援にも注力している。今回の勉強会や新サービスの提供はその一環だ。一般社団法人日本アンガーマネジメント協会公認講師の小尻美奈氏が、親のイライラをコントロールする方法などについて解説。また、同社子どもの発達支援室室長の佐々木章太氏が、子育てに悩みを持つ保護者に向けた新サービス「ほめビリティ・ペアレンティング」を紹介した。

約90%が1日30分以上ゲームを

(株)すららネット 湯野川孝彦 代表取締役社長

(株)すららネット
湯野川孝彦 代表取締役社長

「近年、保護者の方々から子育ての悩みとして多く聞かれるのが、お子さんのネットやゲームとの付き合い方です。ゲームに夢中になってルールを守れない、やるべきことをしない。そんなお子さんの様子を見て、保護者の方々がイライラしてしまうケースが増えています。叱ってばっかりですと状況が改善するどころか悪化するということもあるかもしれません。
そこで今回、日本アンガーマネジメント協会公認講師の小尻氏をお迎えし、アンガーマネジメントの視点から、保護者の方々のお子さんとの関わり方について解説していただきたいと思っております」

(一社)日本アンガーマネジメント協会 小尻美奈 公認講師

(一社)日本アンガーマネジメント協会
小尻美奈 公認講師

同社代表取締役社長の湯野川氏が開会の挨拶でこのように述べたあと、小尻氏の講演が始まった。
「日本アンガーマネジメント協会では、ゲームやスマホばかりしているお子さんへの接し方について、すららネット様と共同で調査を行いました。調査方法はウェブで、期間は5日間です。回答者はすららネットを利用されている、就学前のお子さんや小・中・高生のお子さんの保護者の方々計560名です。調査内容はゲームのプレイ時間やルール、叱ることや褒めることなどに関してです」
調査の結果は、次の通りだ。子どもの約90%がゲームを1日30分以上し、保護者の約86%が日常的に子どもを叱ったり注意したりしていること。叱ったり注意したりする言葉で一番近いものは「ちゃんとルールを守りなさい」が23.3%、「いいかげんにしない」が22.2%、「ゲームをやめないと、◯◯させないよ」が8%であることなどだ。こうした結果を紹介したあと、小尻氏は次のように述べた。

子どもに「リクエスト」を伝える

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「アンガーマネジメントは怒らないことを目指すものではありません。その目的は、怒る必要のあることと、怒る必要のないことを線引きして、怒る必要のあることに対して上手に怒りを表現することです。
では、そもそもお子さんを叱る目的はなんでしょうか?自分に従わせることではなく、お子さんの成長を願って意識と行動を変えてもらうことが目的ですよね。そこで、ゲームばかりしているお子さんの意識と行動を変えてもらうために、言葉がけに工夫をしてみましょう」
その一つが、子どもに「リクエスト」を伝えることだ。「リクエスト」とは、子どもがどのような行動をとればいいか、理解できる要望である。これを伝えられれば、子どもを責めたり、自分が無理に我慢したりせず、怒りを上手に表現できるというのだ。
例えば「5時になったらゲーム機をテレビの横に戻してね」「1時間で設定しているタイマーが鳴ったから、ゲームの電源を切ってね」など。ただし、子どもにとってハードルが高すぎる「リクエスト」であってはならないという。
続いてアンケートの結果から、イライラを鎮める効果的な方法を小尻氏は紹介した。「その場を離れる」「コミュニケーションの工夫」「深呼吸」の3つだ。
「その場を離れたり、深呼吸したりすると一旦クールダウンできて、落ち着いてリクエストができます。また、日頃からお子さんの話に耳を傾けたり、褒めたりして信頼関係を築いておくと、お子さんが『リクエスト』を受け入れやすくなります」

褒めたあとで「負の罰」を与える

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その後、佐々木氏が講演。テーマは「すららネット 子どもの発達支援室 新サービス発表─これまでの取り組みからわかった保護者支援の有用性&新サービス紹介―」だ。
「のちほどご紹介する弊社の新サービスは、行動心理学に基づいて構築されています。そこで、まず、行動心理学から紐解くゲームと勉強についてお話いたします。行動心理学には『行動のABC』というフレームワークがあります。
Aは「先行条件(からの時に)」、Bは「行動(~したら)」、Cは「結果(~だった)」だ。この『ABC』に基づき、知らず知らずに強化してしまう行動例がある。例えば『A子どもが勉強しないのでゲームを取り上げた』『B 暴言を吐いたり教科書を破いたりした』『C うるさいので親がゲームを渡した』。するとCの『結果』によってBの行動が強化されて、暴れれば、ゲームがもらえるんだと子どもが思ってしまうのだ。一方、このフレームワークを応用すれば、罰を与えて行動を減少させることができるという。『Aゲームをやめる時間になった』『Bいいところだったので約束を守らずに続けた』『C お父さんに怒鳴られた』。すると、子どもは父親に怒られることを恐れて、約束を守るようになるのだ。

(株)すららネット 子どもの発達支援室 佐々木章太 室長

(株)すららネット 子どもの発達支援室
佐々木章太 室長

これを『正の罰』といいますが、短期的な効果しか生まれません。アンケートでも54%の方が叱った瞬間だけルールを守るとご回答されておりました。
そこで、弊社が正しい方法だと考えているのが『負の罰』です。『Aゲームを終えてから宿題をする約束をしてゲームを始めた』『B ゲームが終わったら、やる気が失せて宿題をしなかった』『C お母さんに次の日のゲームの特権を奪われた』。このようにお子さんの好きなものを取り上げて、お子さんの好ましくない行動を減らすのです」
そして、普段から褒め、ゲームと勉強に関するルールをつくり、ルールを破った時に「負の罰」を決めていることが、自己コントロールの醸成に直結すると述べた。この褒める力を養うのが、同社の新サービス「ほめビリティ・ペアレンティング」。そして自己コントロールが醸成されれば、学習習慣が身に付き、基礎学力が培われて成績が向上する。これらの領域を担うのが無学年式オンライン教材の「すらら」なのだ。

参加者同士、悩みを共有して前進

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「ほめビリティ・ペアレンティング」は行動分析学をベースにしたオンラインによる親子の関わり方講座である。対象は子育てに悩むすべての保護者だ。この参加者には発達障害や不登校の子どもを持つ保護者も多いという。
「この講座では3つの褒める力を養います。具体的に褒める『ぐだ褒め』、スルーした後に褒める『スル褒め』、指示を出したあとに褒める『指示褒め』です。
学んだことを実践していただく中で、メンターが参加者の方々をサポートしてくれます。メンターは過去にこの講座に参加して理解を深めた先輩方です。
また、実践中に『褒めたら悪態をつかれて心が折れそう』といった孤独感や『この褒め方が合っているのかな?』という疑問を抱く方々も多いと思います。そんな時のためにオンラインコミュニティも設けてあります。同じような悩みを持つ方々で20名程度のグループをつくり、意見や思いを共有・交換しながら一緒に前進できるようにしてあります。また、参加者が他の参加者の質問に答える『知恵袋』もオンライン上に設けてあります」


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