学校法人啓明学園（東京都昭島市）は、1940年に帰国子女の受け入れ校としてスタートし、国際教育、英語教育に力を入れてきた。このたび、同校初等学校3年生の横尾優里さんが、今年1月21日実施の英検準1級に合格したと発表した。同学園ではこれまでにも初等学校の児童が英検準1級に合格しており、今年も同校5年生の合格者2名、合計3名が合格。しかし、3年生での合格は同校にとって初めてのことだという。
英検準1級は「大学入試レベル」の試験。大学の入試で準1級合格者を優遇する大学は数多くある。今回受検した1月21日の準1級試験のwritingの課題は「政府は若い人の投票率をあげるためにもっと対策をするべきか？」、そして読解問題では、「Bears and Diabetes 熊と糖尿病」、「Secret of Argonaut アオイ貝の秘密」、「Meritocracy 能力主義」など、自然科学、社会問題、歴史など、多岐にわたる分野からの出題があり、英語能力だけでなく、社会的な問題への関心、高い思考力がなければ合格できない（準1級の過去問・試験内容/英検/公益財団法人 日本英語検定協会（eiken.or.jp））。
優里さんは、国語、数学などの小学校3年生の通常の授業を受けるかたわら、同校独自の「英語特進クラス」を受講し、英語力、思考力を磨いてきた。啓明学園教員一同、優里さんの合格を祝福するとともに、国際的に通用する英語教育をさらに推進していく所存だ。