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AJC(全国学習塾協同組合)森貞孝理事長の最新教育情報 第79回

2024-03-01

学習塾に新しい時代がやってくる予感

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新年度の入塾生の動きが鈍い。この記事が掲載される頃には大きな話題になっていると思われるが、少子化の影響が直接自塾にどんと響き始めているところが増えてきている。出生数が年間100万人の大台を割って、それから3年で90万人台を通過して大騒ぎをしたものだがさらに3年で80万人台も通過し、2022年の出生数は77万人、昨年は72万人台まで落ち込んでいる。そして100万人を切った年に生まれた子どもたちが8年経って9年目つまり小学校の高学年に上がってきているのだ。 
政府の対策は掛け声ばかりで実を伴っていない。3人目の子どもに対しては出生から大学受験まで手厚い対策がとられることになっているが、その3人目が大学受験の際には、1人目と2人目は18歳以上になっていれば、カウントしないので、1人目に戻って学費などの助成は一気に少なくなる。見た目には18歳まで3人の子育てを支援しているようでも、途中で2人になり、1人になり逆に税金が増えてくる仕組みになっては政策として歓迎できる話ばかりとは言えない。
少子化が進む一方で、私立の通信制高校への進学者が目に見えて増え続けている。例えば東京都では、中学3年生の第1志望校の調査を例年行っているが今年は3000名台と各クラスに1人はいる計算になり始めている。それだけでなく実際の入学数は5000名台と増え続けているのだ。不登校の生徒数も30万人台になってきている。日本の教育の問題点を正していかないとこのままでいいとは思えない。
学習塾は激しい淘汰の波にさらされるかもしれない。高校受験が少子化でさらに入りやすく、大学の定員割れがかなり進んでいる現状では、学力を伸ばす、受験に合格することのみを目的とした学習塾では限界がある。
しかしながら子どもたちが成長していく揺籃の時期。若い時期に何かに興味を持ち、学び、経験していく。それをもとに20代から30代、40代と大きく飛躍していくきっかけを作る年代を、傍にいてサポートすることを考えれば、大変なやりがいのある仕事だと思う。むしろこのものすごい変革の時代に、志を持ち、しっかりした目的意識をもって生きていく青春をアドバイスできる人生は仕事としては素晴らしいものになるはずだ。
今まで考えられてきた、学校での学習内容の予復習や受験勉強とはかなり異なる内容かもしれない。しかし現在の日本の教育環境や、将来的な学習塾の方向性を考える時に避けて通れないものだと考えている。
学習塾に新しい時代がやってくる予感がする。従来の読み書きそろばんと同様に基本的な学力が基盤になるものの、その上に新時代のグローバルな技術やものの考え方が加わってくるようになればとも考える。
共通言語、共通技術そして世界中が絶えずオンラインで結ばれるような時が来て、そこで学習塾を生かせる工夫ができないか。5年先か10年先か。生成AI同様あっという間に現実となる可能性もあるのではないか。そしてそれに対応できる塾が現れないとも限らない。鳳雛の育つ素晴らしい環境をこの業界が醸し出していける夢を持ちたい。1年後、2年後にこの言葉のいくつかが現実味を帯びることを心の底から期待していきたい。


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