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(一社)日本青少年育成協会 講演会
「自走する個と組織の作り方」

2023-07-03
(一社)日本青少年育成協会 増澤空 会長

(一社)日本青少年育成協会
増澤空 会長

教育の質を高めることを目的に、教育コーチング・HSK・留学・キャリア教育・アクティブラーニング・環境・スポーツなどの分野で事業を展開している一般社団法人日本青少年育成協会(増澤空会長)主催の講演会が、5月27日(土)に開催された。今回の講演会は、指導者育成や組織マネジメントにおいて、第一線で活躍中の中竹竜二氏を招聘し、「自走する個と組織の作り方」をテーマに講演を開催した。指導者として日本のラグビー発展にその名を刻み、さらに、これまでの経験や知見をラグビー以外のスポーツやビジネスの世界でも生かし、多くの著書やセミナーで大人気の中竹氏に学ばせていただいた。

■中竹竜二 氏
(株)チームボックス 代表取締役
(一社)日本ウィルチェアーラグビー連盟 副理事長 (一社)スポーツコーチングJapan 代表理事

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1973年福岡県生まれ。早稲田大学卒業、レスター大学大学院修了。三菱総合研究所勤務後、2006 年早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任し、自律支援型の指導法で大学選手権二連覇を果たす。
2010年日本ラグビーフットボール協会において初めてとなる「コーチのコーチ」、指導者を指導する立場であるコーチングディレクターに就任。2012年より3期にわたりU20日本代表ヘッドコーチを兼務。
2019~21年は理事を務める。2014年企業のリーダー育成トレーニングを行う株式会社チームボックスを設立。2022年日本オリンピック委員会サービスマネージャーに就任し、全オリンピック競技の指導者育成を主導している。日本車いすラグビー連盟 副理事長、一般社団法人スポーツコーチングJapan 代表理事。著書に「ウィニングカルチャー 勝ちぐせのある人と組織のつくり方」(ダイヤモンド社)、「自分を育てる方法」(ディスカヴァー21)、「アンラーン戦略(監訳)」(ダイヤモンド社)など多数

大事なことは「試す」こと

本日お集まりの皆さんは、学びのプロフェッショナルだと思います。学びには原則があり、三大原則がよく使われます。
コーチングでよく使われているのは、学びの5段階「知る」「わかる」「試す」「できる」「続ける」です。多くの人は2段階目の「わかる」でやめてしまいます。それを超え、できる、続ける、そして続けられるといった無意識的な領域まで行くと本質的な人間的上達、発達につながります。
私は多くのスポーツで選手のマネジメントをしています。ラグビーのパスの取り方は、いろいろ開発されています。取り方、投げ方、近いパス、長いパス、速いパス、角度のついたパスなど様々。サッカーでいうとインサイドキック、アウトサイドキックなども同様で、ノウハウを知っているかわかるか試すか、無意識的にできるかを一人ひとりに対してきちんとアセスメントします。本日の話は「知る」「わかる」のレベルだと思います。ぜひ、実践に生かしてください。

トレーニングの目的は習慣を変えること

世の中には様々な計測方法があり、そのひとつに人材育成研修や講演の効果を計る「転移率」というのがあります。本日、皆さんが学んだことを後日現場で生かしたかどうか。どれくらいだと思いますか? 日本と海外では若干違いますが8%です。8%を超えられるよう、皆さん実践していただきたいと思います。
私自身、多いときで年間300本くらい講演をしていますが、一発講演はほとんどやらなくなりました。聞いている人にとってあまり役に立たないのではないかと考えるようになったからです。
研修とトレーニングの大きな違いはなにか。トレーニングは一回やればいいわけではないですよね。継続的・連続的です。今日は講演というより、自分なりのトレーニングが始まったと思ってください。
トレーニングの目的は何かわかりますか? 習慣を変えることです。自分なりの勉強の仕方、考え方の習慣を変えることをトレーニングの目的にすると、変容が定着し早いです。理論もしっかり覚えてないといい実践にはなりません。
私は「コーチのコーチ」をずっとやっていますが、どうやってトレーニングを提供できるか。野球、サッカー、バレー、こういったプロのトレーニングを実際見に行き、それに対するフィードバックを考えます。理論をしっかり学んでないと、1~2年でほぼ逆説的な理論が生まれたりする。昔からずっと同じことをやっていると、うまくならないどころかどんどん選手を下手にします。ぜひ皆さんも教育の現場で理論と実践を理解していただきたいと思います。

良質な問いには良質な答えが返ってくる

自己チェックしてみてください。

Q1 自走する個は大切ですか?
Q2 自走する組織は理想ですか?
Q3 自走する個を明確に定義できますか?
Q4 自走する組織を明確に定義できますか?
Q5 あなたは自走していますか?

今日から徐々に点数が上がっていくと、皆さんの組織が自走し、教えている子どもたちや一緒に働いている人たちが自走するんじゃないかな。
そもそも人間の思考はQ&A形式でできていると言われます。自分なりの自問自答をし、それに答えながら言動を決めています。実際、良質な問いを投げると良質な答えが返ってくる。つまらない問いをメンバーや子どもたちにしているとつまらない答えしか返ってこない。

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いい関係を築いていくには、皆さんがどんなに素晴らしいかを語るより、良い問いを投げた方がいい。
「こんなこと考えたことありませんでした」「今日話してみて新しい自分に気づきました!」というような関係性が大事です。音声メディアVoicyにある私のチャネルでは問いをテーマに語っています。ぜひ聞いてみてください。
意識していただきたいのは、言葉にすることです。いい組織は、自分たちが取り扱う言葉、理想とする組織の定義、それらを明確にしています。組織によって定義はバラバラです。ぜひ、自分たちの定義を明確にしてもらいたい。同時に掲げるものがあれば、それが本当に大切なのか。ぜひ改めて問いかけていただきたい、今日のテーマでいうと自走する個と組織というのは本当に今必要なのか、理想とする組織はどういう定義なのか、組織によって違います。
なぜ自走する組織が大事か、常に私なりに答えを持っていました。言葉にすると解るんですよ、その人の思考が。いろいろな人と話すときに大事なのは、皆さんがどういう言語を使うかです。

悩む人から考える人へ

「ずっと考えているんだよね」って言う人いませんか? 実はそんなに考えてませんから(笑)。悩んでいるだけなのです。悩む人と考える人、何が違うかわかりますか?
悩むというのは頭の中でぐるぐる回っている状態ですが、思考は言葉にすること。うごめいている話をちょっとずつプロセス化して切り取っていくと、考えが整理され行動に移していけます。ぜひ今日から思考を言葉にするというトレーニングをやっていただきたいと思います。
自走することとして参考までに。やる気、自発、自己決定感、人からやらされたことより、自分で「よしやるぞ!」と決めたことは圧倒的にやる気も主体性も上がり、ベストのパフォーマンスに近づきます。

自走するためにはどんなことが必要なのか

ファーストステップとして、新しいものを学んでいくより、自分が学んできたことをいかに手放すかということから始めることが大事です。
マインドチェンジの最後に、モデルリーダーを目指しがちですが、オーセンティックリーダーの共通項はみんな自分らしかった。また、優れた方は皆、一貫性があります。自分の性格と哲学や信念が言動と一致しているのです。我々はついつい頑張り過ぎてしまいますが、組織の問題は社会全体の構造から見ることが大事。正しい自己認識、自分とはなにかを明確にしていただきたい。
内的自己認識=自分のことをどのくらい理解できているか。何が好きで何が嫌いで、本当にやりたいことは何か。外的自己認識=他者は自分をどう見ているか。両方が大事。差異化から統合へ。
自分らしさを見つけるためにいろいろなフィードバックを受ける。どんなことを言われるかを想像するのも重要です。自分のことを知る、自分の弱さをさらけ出すことは強さの象徴でもあります。
「昨日言い過ぎてごめん」、これを言えるかどうか。不都合なことをさらけ出せるかどうかが勇気のバロメーターです。


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