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AJC(全国学習塾協同組合)森貞孝理事長の最新教育情報 第65回

2023-01-05

新しい知識を取捨選択し、明確な目標と工夫が必要

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また今年も1月号で同じテーマを言わざるを得ない。少子化が進んで80万人台を割ることがほぼ確実になっている。今年上半期( 1月~6月) の出生数は38万人、11月末に発表された9月までの出生数は外国人居住者を含めて59万9000人で過去最低だ。日本総研はトータルで77万人くらいと予測している。あっという間に80万人台割れになるようだ。この落ち込みはどこまで続くのだろうか。1年前の1月号で詳しく述べたが、出産適齢期の女性人口がここ数年大きく減少していることと、コロナ禍で結婚や出産をためらっている夫婦がいることなどが影響している。
ところでここ数年塾の数が減っている。
塾で指導している教師にとって、いくつもの荒波が繰り返し襲っているからだ。まず新型肺炎コロナウイルス感染症。2019年2月末に安倍総理が学校の一斉休校を発表したあと、三密を防ぐ目的で対面の指導からオンラインなど教室に集めない指導に切り替えざるを得ないことになった。50代、60代の塾経営者にとってはパソコンやタブレットを授業に使わざるを得ないなどということは全くの想定外。あわてて買ってはきたものの操作がままならなかったり、思うように学力がつかなかったりして生徒減の要因になった。学校でタブレットを配ったことも中高年のパソコンを扱い慣れていない教師にとっては指導がしにくくなったようだ。そしてもう一つ小学生から英語の正規の授業が行われ、スピーキングが取り入れられて、自分では指導できないと感じた塾長はここ数年でさっさと塾を閉鎖し始めた。オンラインを取り入れ、コンピュータで頑張ろうと大きく指導を転換した経営者も生徒や親との距離が開いて経営が行き詰まっていった。指導の仕方が難しくなった。コロナ・タブレット・英語のスピーキングなど一気に世の中の変化の波があって、さらに感染を恐れて保護者が塾に近寄らない、募集時期に生徒が集まらないことが続いた。この混乱の中で勝ち抜いていくことは容易ではないが、一方で塾経営をやめた人、やめようと思っている人の受皿がない。しっかりした常識と判断、知識を持ちながら、求人難の時代に安定した仕事が見つからない。何か方法はないものか。
ところで日頃イメージしていることが別の角度から見れば違っているケースがある。
例えば、先日ロボットは人がやりたがらないことをするためにあると言われてハッとした。ロボットというと先端技術の粋であり、動かせるのはすごいことと感じたりしたが見方を変えるとそうなのだ。人間がやるのと違って何時間でも同じ仕事を繰り返し、同じ作業を寸分たがわずやるなどということは人間にはできないこと。逆に面白くて、次々に変わり興味津々のような仕事はロボットに任せないで自分でやりたくなるだろう。そのように別の視点からみると新しい塾経営、指導にも何らかのヒントは生まれてこないだろうか。
教育の世界も今大きく変わりつつある。こう変わったからこうすればいいなどと簡単に考えていると変化についていけない。
少子化がさらに進み、塾の経営も難しい工夫がいるようになった。これからの5年、10年を生き抜いていくために新しい知識を取捨選択し、しっかりした目標と工夫が必要だ。やりがいを感じて、燃える強い意志を持てたら大成功する時代かもしれない。


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