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モノグサ(株)主催
生徒の学習習慣の定着におけるICT活用

2022-08-01

講演者 東大阪大学柏原高校 ICT 教育推進主任 内田 幸甫 氏

6月25 日( 土)、「生徒の学習習慣の定着におけるICT活用」をテーマにしたWEBセミナーが開催された。主催は、解いて憶える記憶アプリ「Monoxer」を提供するモノグサ株式会社(竹内孝太朗代表取締役CEO、東京都千代田区)。講演者は、東大阪大学柏原高校で数学を教える内田幸甫氏。
同校のICT教育推進主任を務める内田氏は「Monoxer」をはじめとするICTツールを活用。教員たちに積極的にICTを使った教育に取り組ませることで、生徒の学習習慣を定着させ、家庭学習の時間を大幅に増やしている。こうした様子を教育関係者に向けて紹介した。

iPadを使った授業への教員の抵抗感をなくために

東大阪大学柏原高校 ICT 教育推進主任 内田幸甫氏

東大阪大学柏原高校 ICT 教育推進主任 内田幸甫氏

セミナーは「モノグサ株式会社の自己紹介」からスタート。
「何かを記憶するのは苦しいことだと思われがちです。弊社ではその気持ちを、ICTツールを使って解消したいという願いから『Monoxer』を開発いたしました。『Monoxer』は生徒様の記憶を定着させるツールです。『Monoxer』に覚えさせたい情報を登録すれば、それらが自動的に出題され続けます。生徒様が問題を解き続けると徐々に記憶が定着する仕組みになっています」
『Monoxer』が教育にもたらすメリットが詳しく述べられたあと、東大阪大学柏原高校教諭の内田氏が登壇。「生徒の学習習慣の定着におけるICT活用」について語り始めた。「本校には『勉強への苦手意識』がある生徒も在籍しています。そのような生徒の学習意欲をいかに向上させ、学習の機会をいかに増やすかが本校のICT教育の目標のひとつです」
同校は2020年度、教員1人につき1台のiPadを支給。2021年度に生徒にも1人につき1台のiPadを支給し、ICT教育推進部を発足させた。そして、2022年度現在、1・2年生がiPadを活用した学校生活を送っている。内田氏は「生徒には『iPadは教具』という意識を持たせている」と語った。
「私はICT教育推進主任として、多くの授業でiPadを活用してほしいと考えました。ICTに不慣れなベテラン教員の中には、iPad上で何かトラブルが起きたら自分では対処できないのではないかという不安を抱えている者が少なくありません。そこで、なるべく使いやすいツールを選びました」
内田氏は同校に導入しているICTツールの活用事例を紹介。「GoogleClassroom」「Googleドライブ」「Slack」「クラスルーム(Apple社)」「Pages」「Keynote」「Numbers」「スタディサプリ」の順に解説していった。
「たとえば、Apple社の『クラスルーム』なら、初回の設定を完了させれば、2回目からは大きな設定をする必要なく使用できます。生徒のiPadを一時的に制御できるため、生徒の画面をリアルタイムで一覧表示したり、ロックをかけたりすることもできます。誰でも快適に使えるツールを導入することで、iPadを使った授業への教員の抵抗感をなくしていきました」

『Monoxer』の学習計画機能を学習習慣の定着に有効活用

次に学習習慣定着に向けての取り組みとして、内田氏は同校の授業スタイルを紹介した。
「勉強に苦手意識のある生徒にとって、一斉授業の50分間は集中力が続かないケースが多く見られます。そこで、個人作業の時間をこまめに設定し、生徒主体の時間を確保しようと努めました。
例えば1日目の50分間授業のうち、一斉授業を25分間として、残りの25分を課題に取り組ませるのです。2日目も同じ配分にします。『Pages』『Keynote』なら、資料やポスターを制作できます。課題の時間にこれらを使って制作活動に打ち込ませたり、『Monoxer』や『スタディサプリ』の問題を解かせたりしています」
続いて、内田氏は『Monoxer』の学習計画機能を学習習慣の定着に有効活用した事例を紹介した。
「学習計画機能は、覚えたい内容の期間を設定するだけで学習計画を自動設計してくれます。『100の英単語を20日で覚える』という学習期間をこちらで決めれば、AIが毎日の学習時間を自動的に調整してくれるのです。
本校ではこの機能を活用してタスク(課題)を、期限を決めた提出物扱いにしました。単元の終了後に生徒のiPadにタスクを配信しますが、生徒の負担を軽減するため、問題数は20問程度にします。また、提出の期限までの学習期間もあまり長くならないように設定をしています。
生徒のiPadには学習状況がパーセンテージで表示されます。生徒がその期間にどれだけ学習したか、ひと目で確認できるのです。この表示を見ると自分が学習している実感が湧きます。学習計画を完遂すれば、表示は100%になります。すると生徒はこの100%達成を目標に勉強するようになります。また、達成できたことが成功体験として積み重なり、ますます学習意欲が増していきます。

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本校では、このように『Monoxer』を使ったタスクを多くの教科で配信しています。自宅学習だけでは負担が大きくなるので、先ほど述べたように授業内でもタスクの問題を解く時間を設定するように心がけています。
また、定期テストにも『Monoxer』で解いた問題を必ず出題するようにしています。そして、生徒には〝提出物だから”ではなく〝定期テストの点数アップにつながるから〟頑張って決められた日までに問題を全部解こう』と繰り返して伝えています」

 

 

教員のスキルアップが生徒の学習意欲を高める

さらに同校は『主体的に学習に取り組む態度』の評価に『Monoxer』を関連づけている。
「『Monoxer』は生徒一人ひとりの記憶度に応じて、出題する問題を選択してくれます。これは自分の苦手を克服することにつながります。また、各問題の記憶度とともに、自分の学習状況をiPadで確認できます。これらを踏まえて、『Monoxer』でタスクに取り組むことは、自らの学習を調整していることにつながると解釈できます。そこで、本校では『主体的に学習に取り組む態度』の評価対象にしました。こうして努力が評価につながることを生徒に実感させています」
最後に内田氏は校内研修についても述べた。
「ICT教育の推進には、教員のスキルの向上が必修です。とはいえ、外部の講師を招いて研修を行うことは回数に限りがあり、全体の底上げとしては不十分です。そこで、本校では教員研修も教員の手で行うようにしています。その結果、教員たちが目的を明確にした学習方法を生徒に提示できるようになりました。
現在では『Monoxer』の問題作成にベテラン教員も積極的に取り組み、タスクを配信しています。自分で作成した問題だからこそ、生徒がどう解いているのか関心が高まり、学校全体でICT化が進みました」
教員がスキルアップすればするほど、生徒の努力が多くの教員に評価される。すると『頑張っていることを、先生はわかってくれている』という実感で生徒の心が満たされ、学習意欲は高まっていく。こうして、学習習慣の定着が図られていくのだ。


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