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全国受験相談サイト エデュコ セミナー 失敗しない幼児教育と中学受験

2022-04-01

教育のプロフェッショナル3名が幼児期から小6までに必要な教育を熱く語る

(株)フォーサイト 河野優 代表

(株)フォーサイト 河野優 代表

どの中学が自分の子どもに合っているのか? 小学校に入学する前にどんな教育を受けさせればよいのか? そんな疑問に答える無料オンラインセミナーが3月5日(土)、約3時間にわたって保護者に向けて開催された。なお、このセミナーを主催したエデュコはZ保護者が直接全国のプロフェッショナル塾講師に相談できる有料サイトだ。
司会を務めたのは、エデュコを運営する(株)フォーサイト(愛媛県八幡浜市)代表取締役の河野優氏。登壇者は、(株)りんご塾(滋賀県彦根市)代表の田邉亨氏、(株)エジソンクラブ(東京都板橋区)代表の新村一臣氏、(株)アクセス(東京都新宿区)代表の榎本勝仁氏の3名だ。

「算数の天才と算数オリンピック」
(株)りんご塾 田邉亨 代表

(株)りんご塾 田邉亨 代表

(株)りんご塾 田邉亨 代表

「今回、1回目となるオンラインセミナーに参加していただきまして、ありがとうございます。今回は3名の先生方にご登壇していただきます。
まず、算数オリンピックに毎年、驚異的な数の受賞者を輩出し、現在は城南予備校にもその教育プログラムを提供されているりんご塾の田邉亨先生です。次が幼児系教育で実績を出されているエジソンクラブの新村一臣氏です。最後が家庭教師のアクセスで、主に早慶の付属校の高い合格率を誇る榎本勝仁先生です。では、田邉先生、よろしくお願いします」 
(株)フォーサイト 河野優代表の挨拶に続き、(株)りんご塾 田邉亨代表の講演「算数の天才と算数オリンピック」が始まった。「算数オリンピックは、1992年に数学者の広中平祐先生やピーター・フランクル先生が、子どもたちの才能を発掘するために設立しました。小1から小3対象の『算数オリンピックキッズBEE大会(以下、キッズBEE)』、小5以下対象の『ジュニア算数オリンピック』、小6以下対象の『算数オリンピック』などがあり、日本最難関の算数のコンテストになっています。当時の子どもたちはスポーツができたら褒められるのに、勉強が得意だと『ガリ勉』呼ばわりされていました。こうした状況を打破するために、算数オリンピックに生徒を参加させてメダルを取らせたいと私は常々思っていたのです。そこで、2009年から、りんご塾を算数オリンピックに特化した塾にしました。
以来、りんご塾では『キッズBEE』での受賞をメインの目的として指導しています。各種目では全国から1500名ほどが予選を受け、通過した約300名が決勝に進みます。そして平均点未満の子たちは銅メダルを、以上の子たちは銀メダルをもらえます。金メダルをもらえるのは、上位1割の約30名で、表彰式に呼ばれます。
小5以下の『ジュニア算数オリンピック』と小6以下の『算数オリンピック』で決勝に進めるのは、250名ほどです。金・銀・銅メダルは各1名しかもらえません」

小学校時代に難問に挑戦することで思考力を深められる

では、りんご塾でメダルを受賞した生徒たちは何歳でどんなことができたのだろろうか? それは「小学校入学までに小3、小4程度の漢字が読める」「小2で小学校の算数を8割理解できる」「小2で中学受験の算数テキストに興味を持てる」などだ。「最初から算数に興味があるわけではありません。漢字が読めるから本が読め、知的好奇心が旺盛になり、算数を面白いと感じられるようになるのです」
続いて、メダルを受賞した小学生たちのその後について田邉代表は語った。銅メダリストは各地域の上位校に、銀メダリストは各地域のトップ校に合格。金メダリストは各地域のトップ校に上位の成績で合格を果たしているという。「小学生時代に難問に挑戦することで思考力を深められること、また、人に頼らずに自分で考える習慣が、こうした結果を生み出しているのです。その証として、4年連続で予選を落ちた子も、3年連続で予選を落ちた子が2人とも京都大学に合格しています。文系では3年連続で予選を落ちた子も東京大学に合格しています」
では、どうすればメダリストを育てられるのだろうか。それには早期から「漢字や本を読めるようにする」「計算をできるようにする」「算数を勉強と捉えない」「一つのことに没頭し、深い興味をもつ」ことだという。
そこで、りんご塾では全国模試で満点を取るための練習や、数学検定や算数思考力検定に合格するためのトレーニングをさせるとともに「キッズBEE対策模試」を行って力をつけさせている。そのために用いているのが「りんご算数パズル教材」だ。 
最後に田邉代表は「天才・秀才を生んでしまったら」と題して、次のメッセージを保護者に送った。「才能を育てるよりも、才能を潰さないこと」「才能の予測は小3までにつく」「予選落ちは失敗ではない」「偶然や才能だけでは毎年勝てない」「勝つことと勝ち続けることは違う」「頂点の鋭角化は裾野の拡大をもたらす」の6つだ。

「親と子の就学準備」
(株)エジソンクラブ 新村一臣 代表

(株)エジソンクラブ 新村一臣 代表

(株)エジソンクラブ 新村一臣 代表

(株)エジソンクラブは、幼児・児童向け学習教材の開発や出版、学習教室の運営、コンサルティングなどを手がけている。「今日は、一度しかない子育ての時期に、情報の海に溺れそうになっている保護者の方々のための羅針盤となる情報を提供したいと思います」と新村代表は述べ、講演「親と子の就学準備」を始めた。
まず、幼児・低学年学習の心構えとして、新村代表は他人と比べないこと、ブームに乗らないことなどを挙げた。次に中1ギャップについて解説。中学に入ってから勉強が難しくなり、授業についていけなくなるケースのことだ。その原因は小6までの学習がしっかりできていないことだという。
そこで、新村代表は参考になる新聞記事を紹介した。「2021年度全国学力テスト」で、小6の2人の1人が三角形の面積を求められないという記事だ。
続いて新村代表は「令和3年度 全国学力・学習調査」を紹介。問題の平均正答率が国立・私立の小学校の生徒のほうが、公立の小学校の生徒を上回っているという報告を示した。その理由として「国立・私立小学校は入学者選抜を行っていることに留意する必要がある」と書かれているのだ。では、入学者選抜つまり小学校入試にはどのような準備が必要となるのだろうか? 新村代表は、一般社団法人 小学校受験協会のホームページを紹介した。そこには「ご自宅でもできる小学校受験対策チェックリスト」が掲載されている。「生活習慣」では「脱いだ靴を揃えておくことができる」、「常識課題」では「季節ごとの行事が何月の行事か、その行事を表すイラストが理解できる」、「行動観察」では「立ち止まって挨拶をすることができる」などだ。また「制作」では「穴にひもを通して、左右のひもの長さを揃えることができる」、「運動課題」では「素早く立ったり、座ったりすることができる」、「口頭試問」では「話している人の目を見てお話を聞くことができる」などがある。小学校入試には、これらの先取りとは違った基礎の徹底が求められ、計算や漢字の問題は出題されないのだ。

他の子どもたちと自分を比べず、成長する自分を楽しめる喜びを

「私たちの塾では、小学校を受験する生徒が、入試直前まで『ご自宅でもできる小学校受験対策チェックリスト』にある基本動作や基本知識がしっかりと身につくようにしています。入試が終わるのは11月か12月です。すると今度は就学準備の具体的な学習に入っていきます。ひらがなやかたかな、数字の読み、算数のことばを学習します。最初はまったくできない生徒も2カ月後にはできるようになります。
こうして幼児期に必要な知識や技能を身につけて初めて、確かな学力を支える思考力や判断力や主体的に学習に向かう態度が生まれてきます。そして、小6になった時に大きな差が生まれるのです。こうした知識や技能には基礎が大切です。例えば、小学校に入ると、算数は代数の分野と幾何の分野に分かれます。代数の基礎は、算数のことばを完全に理解することです」
算数のことばとは「大きい、小さい」「多い、少ない」「たくさん、少し」「長い、短い」など概念をともなう用語です。こうした言葉の重要性を、新村代表は明治から大正にかけての小学校の算数の教科書の変遷を紹介しながら説いていった。昭和に入ってから、算数のことばがいかに大切にされてきたかを物語る資料である。
さらに新村代表は図形が苦手な小学生が多いことを挙げ、就学前に積み木やパズルなどの教材で図形感性を習得することの重要性を述べ、代数と幾何の基礎を幼児期に身につけることが、将来の学力アップにつながると力説。そして講演のまとめとして次のように述べた。
「幼児期は伸び期であり、個人差が大きいといえます。ですから、他の子たちとは比べず、以前の自分と今の自分とを比べる喜びをお子さんに気づかせてあげてください。そして成長する自分を楽しめるようにしてあげましょう」

「志望校に合格するには何が必要か」
(株)アクセス 榎本勝仁 代表

(株)アクセス 榎本勝仁 代表

(株)アクセス 榎本勝仁 代表

(株)アクセスは家庭教師・学習塾経営に専念して4半世紀の歴史を持つ。その榎本代表は数多くの生徒を、有名私立中学に送り出してきた。
榎本代表は25年間における首都圏の中学受験者数の推移を示しながら、そのピークが2007年であることに着目。この年は募集定員3万9721名に対して、受験者数が4万3716名であり、供給よりも需要が4000名ほど多かった。
今年2022年は10数年ぶりにこの年に近づき、募集定員4万0472名に対して受験者数が4万2357名となった。供給よりも需要が約2000名多い。今後は2007年のピークにさらに近づくことが予想されるため、中学受験生はしっかりと勉強する必要があると榎本代表は力説した。
続いて、2018年から今年2022年までの難易度別受験者数と倍率の推移を紹介。このデータから男子校の場合、偏差値が50程度以上ないと多くの生徒が行きたいと思うような学校に合格できないと考察。一方、女子校の場合は、学力に見合った学校をしっかり選んで受験すれば合格できると述べた。
そして中学受験に必要な要素として、まず勉強時間量が挙げられると力説。小6の2学期の時点で1週間に50時間は勉強しほしいと語った。もう一つが志望校対策と併願の作戦をしっかり組むことだ。第1志望を男子校の付属校にするなら、第2志望は男子校であることを優先するのか、付属校であることを優先するのか。方向性を絞らないと志望校対策も併願校対策も功を奏さないという。

志望校だけに絞らずに併願の合格が次の合格を呼び寄せる

講演の途中でセミナーの参加者から質問が寄せられた。小1の男の子を持つ保護者からの「男子の受験での大切なことは?」という質問である。榎本代表は次のようにアドバイス。
「1年生なので、多くの勉強量は必要ありません。それよりも、勉強を嫌いになってほしくないと思います。そのためにも、様々なことに興味を持ってほしいですね。コロナが収束したら、ぜひ、多くの中学校の文化祭に連れて行ってあげてください。博物館もお勧めです。東京にお住まいなら、上野には国立科学博物館や東京国立博物館があります。
また、受験に必要な体力をつけておいてください。体力がないと気力がなくなるからです。そのためにスポーツをさせることをお勧めします。男子校に行くと遠泳など行事で泳ぐ機会が多いので、水泳がお勧めです。あとは、好き嫌いなく、しっかりと食べることです」
その後、今年私立中学で出題された算数の入試問題を紹介。一つは東邦大学付属東邦のデータを活用する問題だ。榎本代表は、昨年も青山学院中等部で同様の問題が出題されたことを指摘。「大学共通テストにデータ関連の問題が出題されるので、その影響もあると思います」と述べた。もう一つは浦和明の星女子のルーローの三角形の問題。ルーローの三角形は、去年、大宮開成、今年は甲陽学院で出題されたほか、今後多くの私立中学で出されるだろうと語った。「志望校の過去問だけでなく、他校の過去問を数多く解いてください。声の教育社から出版されている『有名中学入試問題集』が、過去問の宝庫といえます。偏差値55以上の中学校を目指すなら、この1冊を小6の夏休みから解くべきです。
私が指導している生徒には、他の子の2倍以上の過去問を解くように指導しています。例えば、慶應義塾中等部の問題なら声の教育社の過去問に10年分載っています。これの2倍つまり20年分解きなさいと指導しているのです。今年、慶應義塾中等部と慶應義塾湘南藤沢中等部に合格した生徒は25年分の問題集を2回解いていました。
榎本代表は最後に併願の重要性を説いた。
「生徒の学力は入試を重ねるごとに上がっていきます。志望校しか受けないという方針のご家庭もありますが、必ず併願校受験をしてください。1校に合格すると、その合格が次の合格を呼び寄せるからです」
こうして多くの示唆に富んだオンラインセミナーは幕を閉じた。


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