ナカマ（株） 中島元気 社長

2014年創業（2016年法人化）、ナカマ株式会社（中島元気代表取締役社長、久留米市南町）は、「100年先の未来をつくる。子どもたちに、笑顔と自信を。」を理念に、個別指導塾運営を始め、教材開発・販売、教育映像コンテンツの開発・販売を手がける教育ベンチャー企業だ。現在、“勉強が苦手な子でも楽しく短期間で成績が上がる”「個別指導のなかま塾」を福岡・佐賀に9教室展開。開校から8カ月で生徒数100名を達成し、全国から同業者が教室見学に押し寄せた。
今春、新発想の映像教材サービス「OneStudy」(ワンスタディ) をリリースし再び話題を集めている中島社長に、開発の経緯、特長について話を伺った。

新しい映像授業サービスを　独自に開発！

ホームページメイン画像（スマホ＆塾管理PC画面）

中島社長は、28歳で塾業界に入り35歳で独立。2014年、独自ブランドとして小学5年生から高校生を対象にした「個別指導のなかま塾」を立ち上げた。
「毎年順調に教室を増やし、これからだというときにコロナ禍に。子どもたちも保護者の方も働く人も、みんなが幸せになれるよう質の高い教室運営を持続し、100教室を目標にしています」と中島社長は話す。
個別指導塾の運営にとどまらず、教材開発・販売、教育映像コンテンツの開発・販売、全国140以上の塾が参加する「学習塾オンラインサロンJUST」を運営し、塾運営における悩みや課題をサポートするコンサルティング事業を行うなど様々な事業を手がけている。今春、映像授業サービス「OneStudy」をリリースしたばかりだ。
「開校当初から様々な映像授業を利用してきました。予備校の一流講師による授業をはじめ、AI搭載で効率化されたカリキュラムによる学習サービスなど、優れたモノばかりですが、使いこなせていない塾が多いのが現状です。生徒の集中力が続かない、自宅でも見ない、計画的に進まない。指導する先生もまた、生徒の理解度・進捗状況が把握できない、生徒との関わりが少なくなる、管理機能が使いづらいなど、様々な問題を抱えていました。それらを解決するために、シンプルな画面で管理がしやすく、成績が中下位層の生徒も使いこなせるよう開発したのが〝OneStudy〟です」
構想から5年、開発に2年以上の歳月をかけたという。ショート動画の手法を導入し、学習計画を中心に塾の先生と生徒がWEB上でもしっかりコミュニケーションがとれるコーチング機能などを搭載。生徒の満足度が上がり、退塾防止にもつながる新発想の映像授業サービスだ。

「ショート動画」×「コーチング機能」を搭載「OneStudy」4つの特長

動画サンプル画面

「映像教材を使っていて思うのは、映像授業だけで完結しようと思うから生徒の勉強が続かないということです。映像授業はあくまでも補助ツール。主役はあくまでも現場の塾の先生です。〝OneStudy〟では、動画をただ見せるのではなく、学習計画を作成し、学習計画に沿って必要な動画を組み込み、生徒の手元にあるスマホアプリで共有できるようにしました。
最初は塾の先生が作成した学習計画に沿って生徒はアプリで動画を見て、締め切りを守るのが基本。最終的には、生徒が自分で学習計画を立て、自ら考え学習できるようになるのを塾がサポートしていくのが理想です。〝OneStudy〟には次のような特長があります」

●「OneStudy」4つの特長
1【短い動画で集中力をキープ】
ショート動画（短いものは1分以内。2分を超えるものはない）でどんどん進むため飽きずに視聴できて取り組める。すべての動画に問題演習がついており、理解度も簡単にチェックできる。
2【声かけ機能でやる気をアップ】
スマホアプリで学習計画を立てて、生徒はスマホアプリで確認。塾の先生と生徒で共有し、簡単にやり取りできる機能になっている。生徒の頑張り（動画視聴履歴など）が「OneStudy」に記録されていき、瞬時に先生から「いいね」（承認）やコメント（声かけ）することが可能。生徒の学習に対するモチベーションを維持することができる。
3【シンプルな管理画面で状況把握】
生徒一覧画面では、生徒の基本情報や動画視聴状況、学習計画情報など、多くの生徒情報を一度に把握できる。一覧で気になる生徒を見つけたら、すぐに個別情報をチェックできる機能を搭載している。
4【直感操作でサクサク使いやすい】
生徒側からは、スマホアプリで動画の視聴から学習計画作成まで、すべての操作が可能。いつも使っているスマホで勉強できるため、気軽に取り組める。サクサク動き、使いやすい直感操作が可能な画面だ。

授業、テスト対策、宿題、家庭学習　柔軟な使い方ができる「OneStudy」

アプリでの動画視聴

「個別指導のなかま塾」では、「OneStudy」をテスト対策用に活用しているという。
「テストの2～3週間前に自習に来る生徒に、「この子はこの内容が理解できてないな」と思ったら、動画を見せて演習問題に入ります。例えば面積の求め方がわかってないようだったら動画を2～3本見せてからとりかかります。
個別指導塾で使いこなせる映像授業というのは、なかなかありませんでした。〝OneStudy〟なら動画が短く、教材フリー機能により塾の運営スタイルを変えずに導入できます。

アプリでの問題演習

学習計画を作成する際に『本日の授業の復習として、この動画を見てね』という宿題を出したり、授業の最初に動画を見てから演習問題を解き、内容を理解するなど、使い方は様々です。動画が短い分、目標を細分化し小さな目標の達成を積み重ねていくことで、学習の習慣化にもつながります」
生徒の学習計画の締め切り管理から理解度把握、生徒への承認や声かけまで、一覧表示と一括操作が可能なため、1日15分程度の操作で50名近くの生徒対応が可能だとか。
「承認や声がけ、計画の修正まで一括操作できるのは〝OneStudy〟だけです。塾の先生方の日々の業務に、組み込みやすいシステム設計にしてあります」
3月からテスト版の無料体験をスタート。4～5月から本格的な導入を目指し、たくさんの塾の先生に試していただけるよう、リリース記念として導入しやすい料金プランも設定されている。「導入を検討している」「詳しく話を聞きたい」「実際の画面を見たい」方は、ホームページから気軽にお問い合わせいただきたいとのことだ。