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(株)POPER主催「子どもと伸ばしたい!」そのとき塾・保護者にできること

2021-11-01

9月16日(木)、塾やスクール専用の業務管理ツールのプロダクトとサービスで知られる株式会社POPER(栗原慎吾代表、東京都中央区日本橋)は、『「子どもと伸ばしたい!」そのとき塾・保護者にできること~親や先生の「勘違い」』と題し、学習塾・スクールの運営者と小中高生のお子様をもつ保護者様を対象に経営セミナーを開催した。登壇者は、「ドラゴン桜」の指南役としても知られる教育評論家 親野智可等(おやのちから)氏。約1,000名の参加者が視聴する中、子育てやしつけについて、豊かな知見に基づく提言が行われた。
講話のあと、親野氏、経営アドバイザー 大澤一通氏、経営アドバイザー 峯岳徳氏3名のトークセッションも繰り広げられた。進行はPOPERのマーケティング担当 佐久間健太氏が行った。

叱るのではなく合理的な工夫を

親野智可等(おやのちから)氏

親野智可等(おやのちから)氏

保護者の皆さん、塾の皆さんは子どもを伸ばしてあげたいという気持ちが大変強い。「こういう子に育ってほしい」「将来活躍できるようにしてあげたい」などいろいろな気持ちを持って取り組んでいらっしゃると思います。
私の経験によりますと、多くの方々がからまわりしている。特に親御さんは、否定的な言葉で叱る。これは非常にまずい。否定的な言葉を浴びて育った子は間違いなく自己肯定感が持てなくなります。自己肯定感があるかないかは、子どもの伸び率にかなり影響を及ぼします。また、否定的な言葉により、親に対する不信感、愛情不足感を抱き、親御さんの言うことをますます受け入れなくなります。親子関係は人間関係の最初の第一歩。親に対する不信感を持ってしまうと、一生涯にわたって人間不信、他者不信感に陥ってしまうのです。

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じゃあどうしたらいいのか。工夫をしてほしいんです。工夫には「方法の工夫」と「言葉の工夫」があります。方法の工夫は子どもがやりやすくしてやることです。例えば、歯を磨くのを忘れたら叱るのではなく、ご飯を食べるときに、歯磨きセットを置いておくだけで食後に歯を磨く確率は跳ね上がります。あるご家庭では、お子さんが玄関にも入らず遊びに行くため、玄関に広くて浅い箱を置き、ランドセルの中身をすべて出してから遊びに行かせるようにしました。これだけで帰ってから宿題にとりかかる確率が高くなり、叱る回数も半分以下になったのです。一歩でもゴールに近づいてから遊ぶようにする。遊びに行く前に宿題に必要なものをセットして遊びに行く。これで一歩近づく、さらに、宿題のページを開いておく、下敷きを敷いておく、付箋紙を貼っておく。これを「とりあえず準備方式」と呼んでいます。さらにいいのは「とりあえず1問方式」。遊びに行ってもいいけど、その前に算数プリントだったら、とりあえず1問だけやって遊ぶ。書き取りがあるなら1字だけ書いて遊ぶ。名前を書くだけでもいい。1問やるときにプリント全体が目に入り、だいたいの見通しがつく。見通しが立たないから必要以上に大変そうに思ってしまうわけです。出口が見えた瞬間に気持ちが楽になってやる気がわいてきます。

自己肯定感を育てながら長い目で見る

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「子どものうちなら直る。大人になるとなかなか直らない」。これは古今東西の迷信、作り話。現代の児童心理学では否定されています。子どもは新しいことは吸収できますが、持って生まれた性質は、なかなか自己改造できません。これを理解しておいてください。子どもがさぼっているわけではなく、親が悪いわけでもないのです。自己改造は、早くても思春期後半くらいからというのが、新しい一般的な説です。
自己肯定感さえ育てていけば、大人になってからかもしれませんが、自己改造をする必要性を感じるときが必ずきます。「これに合格したい」「こういう資格をとりたい」「オリンピックに出たい」などの強烈なモチベーション、夢、目的意識を持つ時がくる。強烈な目的意識のスイッチが入ったときに、自己改造のスイッチも入る。自己肯定感を育てながら長い目で見てあげることが非常に重要なのです。

2020 年2月導入教室数と2021年9月25日時点の教室数を比較

2020 年2月導入教室数と2021年9月25日時点の教室数を比較

どうしてもできないことは、親や先生が手伝って一緒にやる。それでも無理ならやってあげてください。それで自立が妨げられるということはありません。自己肯定感が下がる方が、よっぽど自立の妨げになります。
今まで叱る方向に向けていたエネルギーを、子どもがやる気のあること、興味のあることへ向け応援してあげてほしい。熱中体験を応援してもらった子どもは、自分がやりたいことを見つけて、どんどんやっていきます。
好きなことを夢中にやっているとき、脳内に幸せホルモンが出て、神経細胞の情報交差点であるシナプスがどんどん増え、脳のスペックが上がります。記憶力、思考力、情報処理能力、読解力が高まり、地頭がよくなるのです。
言葉の工夫についてですが、肯定的な言葉を使う。〇〇すると嬉しいな 〇〇しようよ 〇〇やろうよと促す。子育てや教育は同じことを何万回も何十万回も言う生活のことです。いい言い方で、明るい顔で、明るいトーンで言われれば子どもは愛情を感じます。
キーワードは『共感』です。正論を押し付けて子どもを変えることはできません。子どもの気持ちを整理してあげることが共感です。「いやだったねー」「大変だよねー」徹底的に聞いてあげる。子どもは全部吐き出して聞いてもらいたいのです。「でもね」「だけどね」と、はね返さず、言うべきことは最後にします。
みんなのストレスが多すぎる現代、自分自身の中での働き方改革、生き方改革を推し進め、自分自身の持続可能なやり方を実践してください。

トークセッションでは、YouTubeやゲームへの向き合い方にも言及。自己肯定感を育むことさえできれば、将来チャレンジ精神を持って自己実現できるという共通認識のもと、保護者の皆様は学校の先生には言いにくいことでも塾の先生に何でも聞いてもらい、楽しい子育てを一緒にやりましょうという話で盛り上がった。最後にPOPERの提供しているサービス『Comiru』についての紹介が行われた。

(株)POPERが提供する『Comiru』

(株)POPER  栗原慎吾 代表取締役 CEO

(株)POPER 
栗原慎吾 代表取締役 CEO

POPERは、学習塾専用コミュニケーション& 業務管理システム「Comiru」、オンライン授業システム「ComiruAir」、講師労務管理・講師コミュニケーションツール「ComiruHR」の提供を行っている。2015年から学習塾の業務効率化・デジタル化をサポートする「Comiru」の提供を開始し、多くの学習塾が導入。特に新型コロナウイルスの影響により、教育業界のデジタル化が急速に進み拡大したことを追い風に、導入教室数がコロナ以前(2020年2月)と比較し、2倍となる3,000 教室(2021年9月25日時点)を突破。現在では入退室管理、コマ管理、保護者連絡といった機能に加えて大小様々15 以上の機能を有するサービスとなっており、今後も利用教室の増加と共に、システムも常にバリューアップを続けていく。


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