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(一社)日本青少年育成協会 末永幸歩氏のオンライン講演会に約500名が参加

2021-07-01

正解のない社会には自分なりの答えを作り出す力が不可欠

『13歳からのアート思考』著者 末永幸歩氏による講演に史上最多約500名が参加

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一般社団法人日本青少年育成協会(増澤空会長)は5月29日(土)、全国の学校や教育機関、ビジネス向けに講演活動を行っている末永幸歩氏を講師に招き、オンライン講演会を開催した。20世紀に活躍した著名なアーティストたちが作品を生み出すまでの過程に注目し、「自分の価値観で自分なりの答えを作り出す方法」についてまとめた同氏の著書『13歳からのアート思考』は出版直後から話題を呼び、様々なメディアで取り上げられている。
開会の挨拶に立った増澤会長もこれまでの「理系」を中心とした採用基準・評価基準が変化しており、今後はアート系の人材が求められるようになると感じているという。理系では解決できないこと、つまり、想像力や感性が試されるようになるとのこと。教育にもアート思考を取り入れようという動きがあり、今回の講演は塾や学校関係者のみならず、企業の経営者にも様々な示唆を与えるものになるだろうと期待を寄せた。

変化が激しく将来が予測できないVUCA時代に必要なアート思考

日本青少年育成協会 増澤空 会長

日本青少年育成協会 増澤空 会長

新型コロナウィルスや台風などの疫病や災害、AIの進化、人々の平均寿命の延びなど、現代は変化が激しく、将来が予測できない「VUCA時代」を迎えている。VUCA はVolatility( 変動性)、Uncertainty( 不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字を取って作られた造語。取り巻く社会環境の複雑性が増し、次々と想定外の出来事が起こり、将来予測が困難な状況を意味する。
課題解決のための前提となるものが崩れ、正解を導き出そうとしても正解自体がなくなったり変わったりしてしまう。そんな時代においては自分なりの物の見方、自分なりの正解を作り出す力が重要となってくる。これこそが「アート思考」だ。
アメリカでは2000年頃から科学技術開発の競争力向上という観点からSTEM教育が提唱されて来たが、昨今ではここにA(芸術を指すArt、またはリベラルアーツのArts)を加えたSTEAM教育を掲げる教育機関も増えてきた。リベラルアーツは単に「教養」と訳されることもあるが、「全ての学問領域を網羅し、全ての学問を横断的に学ぶ」といった意味の方が近い。
教育で重要視されている思考法には「論理的思考」があるが、こちらは多くの情報の中から正解を見つけ出すこと。「どこかにあるはずの正解」を探し出すことだ。「産業を発展させ国力を上げる」というゴールがある前提での教育では非常に有効だが、VUCA時代においては決してそうではない。1つのテクノロジーの出現で正解を探すための「大前提」が180度変わってしまうことがあるからだ。ただし、論理的思考が不要というわけではない。これまでの教育が論理的思考に偏っていたのでバランスをとる必要がある、というだけだ。

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『13歳からのアート思考』著者 末永幸歩氏
[PROFILE]
美術教師・東京学芸大学個人研究員・アーティスト武蔵野美術大学造形学部卒業、東京学芸大学大学院教育研究科(美術教育)修了。東京学芸大学個人研究員として美術教育の研究に励む一方、全国の学校や教育機関で講演活動を行う。著書『13歳からのアート思考』は発売から1 年足らずで16 万部。各種メディアで取り上げられている。

自分なりの答えを作るには?

末永氏はアート思考を「自分の興味をもとに、自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探求をし続けること」と定義している。アート思考の始まりは「課題」や「ニーズ」ではなく「自分の興味」。自分なりの答えを「花」に例えると、「自分の興味」は「種」であり、花を咲かせるために地中に張り巡らされる根は正解を生み出すための過程。根を伸ばしていく考え方こそがアート思考なのだと言う。自分の興味を見つけるため、まずは「前提を疑うこと」、「前提を否定すること」から始めることが必要だそうだ。
物事に対して疑問を抱くこと(興味のタネ)で別の可能性を妄想し(探究の根)、自分なりの答えを作り出す(表現の花、作品)。そして生み出された作品を通して対話し、再び疑問を抱くという流れだ。

「常識を疑う」授業の実践例

日本青少年育成協会 太田明弘 理事

日本青少年育成協会 太田明弘 理事

実際に末永氏が子どもたちに行った授業では、「葉はなぜ緑色なのか?」「信号はなぜ赤黄青なのか?」との疑問からカラフルな葉を持つ木や×印を持つ信号が生まれた。クレヨンの使い方を疑った子どもからはクレヨンを指に擦りつけ、指で描いた作品が生まれた。思いつきをその場で取り入れ、作りながら考える。絵とは何か? アートの常識とは何か? 学校や教育の常識を疑い、今はない答えを作り出していく。想定外のことを取り入れるとそこにストーリーが生まれるそうだ。
論理的思考と違い、すぐに成果が現れるといったものではない。きちんとした手順があるわけでもなく、素晴らしい花が咲くという確証もない。しかし、「興味の種」を見つけ、探究していく、考えていくというトレーニングができていれば、世の中の仕組みが急激に変わったとしても自分なりの考えで乗り越えていくことが可能となるし、新しいものを生み出す力にもなるというわけだ。

高校の「普通」科とは何なのか?

講演終了後の挨拶で太田明弘理事は、自身が塾を開いた時漢字の筆順を学び直した経験について触れた。「右」と「左」は似たような漢字にもかかわらず1、2画目の筆順が違う。筆順の違いには理由があるのだろうけれど、それを問うような教育は合理的ではないと感じていたそうだ。大量生産の時代には合致していたプロセスが今の時代にはそぐわなくなってきている。
高校の「普通」科にも言及し、普通科とはいったい何なのか? 「普通」であることを学ぶために3年間学校に通うのか? こういったネーミングやそれが成り立ってしまう学校教育はおかしい! との疑問を呈した。「人と違うことがおかしいわけではない! そう堂々と語れるよう、学校教育でも私塾教育でもつねに考えていきたい」と締めくくった。


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