
(株)TOKYO GLOBAL GATEWAY VR体験型英語学習サービスの可能性
株式会社TOKYO GLOBAL GATEWAYが運営する体験型英語学習施設「TOKYO GLOBALGATEWAY(以下、TGG)」(東京都江東区)は、2018年9月の開業以来、累計1,700校、18万人以上の児童・生徒が利用する、全国最大規模の英語村だ。2021年11月末には、TGGをバーチャル空間上に再現した「バーチャル・グローバル・ゲートウェイ(以下、VGG)」を開発した。物理的な制限を取り払った、リアルな学習体験を可能にする「VGG」の魅力とは? 2月末に開催されたオンライン説明会の内容と、学習塾での活用についてTGG代表取締役・土坂恭司氏のコメントをお届けする。
精巧なVR空間の中でインタラクティブな体験を
コロナ禍において海外研修旅行や短期留学の中止など、子どもたちが海外の異文化や英語活動を体験する機会が失われている。ソーシャルディスタンスの確保・在宅学習への対応・校外学習の自粛などの課題がある中で、学校や自宅にいながら異文化体験を可能にするサービスが「VGG」だ。
オンライン説明会を担当したTGGの谷口正一郎氏は、VGGの特徴について次のように述べた。
「VGGが提供する〝英語を使う体験〟をリードするのは、TGGの講師陣『イングリッシュ・スピーカー』です。生徒はPCに現れるVR空間で自分のアバターを操作しながら、イングリッシュ・スピーカーと双方向なコミュニケーションをすることができます。生徒の発話に対してマニュアル通りではない〝血の通った対話〟が魅力だと自負しております」
VRサービスと言えばヘッドマウントディスプレイを想像するが、VGGはPCやタブレット、スマートフォンなど様々なデバイスを使用できるため、操作性が高く、学習塾の現場への導入のしやすさも特徴だ。専用ソフトウェアを使い、インターネットでアクセスすることで、遠隔地からの英語学習が可能となっている。
「昨年のサービス開始以来、学校現場などでVGGのデモンストレーションを繰り返し、大きな手ごたえを感じています。実際に体験した生徒さんからの評判が非常によく、『リアルな場面で英語を使ってみたくなった』『早く海外に行ってみたい』といった感想を多数いただいております」(谷口氏)
TGGを訪れる来館者数については、新年度以降、前年・前々年を上回る予約数を見込んでいるが、従来は学校利用の予約時期が重なり、予約がとりづらいことが課題でもあった。しかし、VGGならいつでもどこでも気軽に、実践的な英語活動や異文化体験を生徒に提供することができる。
海外のシーンのみならず月面探査や深海散策体験も
VGGのプログラムは1回25分×2回を基本レッスンとして、初回は緊張感を解きほぐすアイスブレイクとチームビルディング、そしてVR空間でのアバターの操作法や自己紹介を行う。2回目のレッスンでは、VRでリアルに再現されたカフェやレストラン、雑貨店、飛行機機内など様々なシチュエーションの中で、具体的な場面に基づいた英語の発話を実践していく。
「VR空間に没入する時間を大切にして、英語を話す恥ずかしさを取り除くことがVGGの開発のねらいです。また、一人ひとりの発話を大切にしながらも、生徒8名を1グループとして1人のイングリッシュ・スピーカーが対応するため、生徒がお互いの発話を聞きながら、グループ活動を通じた学び合いも行うことができます」(谷口氏)
さらに、谷口氏は新たな価値の提供も視野に入れ、開発に取り組んでいることを明かした。
「今後は〝BEYOND REALITY〟をテーマに、カフェや雑貨店など既存のTGGにあるシチュエーションのみならず、VRならではのプログラムを随時制作する予定です。例えば、数百年前のヨーロッパや数百年後のアジア、月面基地・火星などの宇宙空間、深海散策など、リアルを越えたバーチャル空間での学習体験を提供していきたいと考えています。新年度以降、続々と公開予定ですので、ぜひご期待ください」
また、TGG代表取締役・土坂恭司氏に、VGG開発の背景や経緯を別途取材した。
土坂氏は、イングリッシュ・スピーカーの研修にも力を入れていきたいと語る。「TGGを訪れた生徒さんから『学校では英語が苦手だけれど、この場所なら照れ臭くなくなる』という声をよく耳にします。VGGでも同様に、最も重視しているのは〝没入感〟です。それに加えて、およそ50カ国から採用した200名ほどの多国籍なイングリッシュスピーカーたちが、1対1のオンライン英会話とはまったく異なるリアルな体験を提供します。イングリッシュ・スピーカーの質をより一層向上させて、生徒の発話の意図をくみ取り、定型文ではないリアルな返答で、『自分の英語が伝わった!』という成功体験をしていただきたいと考えています」
もともとTGG開業当初からVRプログラムの構想を練っていたが、コロナ禍が追い風となって短期間で集中的に開発・リリースに至った経緯もあるという。
「現状は、中学生と高校生をメインターゲットとして、最適なスモールグループで体験するプログラムですが、今後は学習塾の皆さまの様々なご要望に柔軟に応えていく所存です。学習塾のイベントなどで活用していただくことで、保護者向けにも大きなPR材料になるのではないでしょうか」(土坂氏)
● 基本レッスン料金は1 名あたり4,000円~(税別)
● 1グループ8名までで、最大40名(5グループ)同時受講可能
● 視聴環境を確認するサポート体制、本格導入前の無料体験サービスもあり
■お問い合わせ
(株)TOKYO GLOBAL GATEWAY:VRチーム
TEL.0120-86596-1 または03-5962-4962
Mail:tgg-support@tokyo-global-gateway.co.jp