POPER の栗原慎吾 社長

教室運営のコストと時間を大幅削減
無料プラン「Comiru Free」もリリース

一斉休校からの緊急事態宣言で学校教育も学習塾も大きく変えたこの1年。塾業界内でも明暗がはっきりと分かれたが、その中でも「弊社のお客様はうまく乗り切ったところが多い」と話すのは学習塾のサポートシステムComiruを提供している株式会社POPER の栗原慎吾社長だ。
保護者とのコミュニケーションを活性化させ、教室運営のコストと時間の大幅削減が可能なComiru は導入塾の96％が利用を継続しているという。その驚異的な数値の秘密、Comiru の多彩な機能について栗原社長に伺った。

メール開封率は20％未満!?　時代に合わせたコミュニケーションへ

Comiruは塾の経営者でもある自分の経験から、塾の先生が煩雑な事務業務に追われることなく、本来の目的である 「子どもたちと正面から向き合う」ことに 集中できる環境を提供したいとの想いから開発しました。現在、導入校は2500教室、生徒数にして16万名になりました。Comiruの機能は大きく分けて2つ。コミュニケーションツールと塾業務効率化ツールです。コロナ禍においてはコミュニケーションツールとしての側面が保護者の満足度アップに大きく寄与しました。
オンライン授業に切り替えた塾も多いと思いますが、YoutubeやZoom等を使った場合、最初の問題は「アクセス先であるURLを保護者にどう伝えるか？」ではないでしょうか。保護者への主な連絡手段を「電話や書類の郵送（生徒への手渡し）、メール」としている塾は依然として多数です。ComiruではスマートフォンアプリやLINEとの連携を用いるため、短時間で効率よく情報を配信することができました。メールでもいいのでは？ と思われるかも知れませんが、メールの開封率はそれほど高くありません。塾向けのメール配信システム等を利用していた弊社のお客様からは当時のメールの開封率が10～20％だったという話をよく伺っています。Comiruはプッシュ通知（ロック画面やホーム画面に新着情報があることを知らせる機能）で開封率が格段に高いことに加え、既読・未読が一目瞭然。共働きが増え何かと忙しい保護者にとっても隙間時間を利用しての指導内容確認や塾とのやりとりは非常にありがたいようで、塾・保護者双方から連絡手段が劇的に改善されたと喜びの声をもらっています。電話代や郵送にかかる費用の削減はもちろん、コミュニケーション不足に起因する退塾の防止に大変効果が上がっているとのことでした。不安を抱える保護者や生徒への迅速な連絡、対応はもちろんのこと、授業動画や入試解説動画などのコンテンツ配信でComiruを活用した塾はコロナ禍をうまく乗り切っています。

Comiruの機能、てんこ盛り

Comiruを使うことで保護者は塾からのお知らせや指導報告書の確認、生徒の入退室情報、面談予約や振替、欠席連絡などをスマートフォンアプリやLINEで完結することが可能になります。塾に対する要望やアンケートもスマホから回答してもらうことで集計の手間もかかりません。
塾側には入退室管理、座席管理、学習進捗管理、成績管理、請求書発行や口座振替、カード決済といった機能があります。WEB上の管理画面を提供していますが、指導報告書作成はスマホからでも簡単に作成でき、報告書作成のためにPC待ちをするといったこともありません。アルバイト講師でも簡単に作成できるようテキスト名や単元は予め登録された中から選べ、指導内容欄にはテンプレート機能を備えています。作成指導報告書をいったん保存し、管理者の確認を経て送信することも可能です。報告書作成時間が大幅に短縮できたことから、自由記述のコメント欄に時間をかけ「明日は運動会ですね！ がんばってください」「今日は少し元気がないようでしたが、何かありましたか？」などちょっとしたひと言を添えることで、保護者との距離を縮めている塾もあるようです。
今では当たり前となりつつある入退室管理も管理画面からのカード印刷が可能で読み取り機器の購入も要りません。高校生になると塾に行ったのかどうかを保護者が把握しにくくなることもあり、この機能は意外にも高校生の保護者に好評だそうです。

座席管理機能は日々の授業のコマ組みや振替、季節講習のコマ組みを自動配当で一括作成することも可能です。面倒な振替も保護者側の操作だけで完了。欠席者の一覧を出力することで振替漏れも防げます。面談の予約も保護者に希望日を選択してもらうだけ。面談で活用する成績データは推移がひと目でわかるグラフとなり、学校のテストの成績も保護者側で入力してもらうことで学校別の成績比較も可能です。
毎月の請求書、引き落としの案内も手軽で正確に作成できますし、口座振替やカード決済機能は銀行やカード会社のやりとりなしに保護者側の操作で設定が完結します。他社サービスと比較しても手数料は格安に設定しております。
アップロードされた宿題の写真に対しコメントができる「宿題管理機能」やオンライン授業を作る「Comiru Air」はコロナ禍を受けてできた機能です。アップロードした動画授業をアプリ上で視聴でき、生徒の視聴履歴も管理できるようになっています。これらは新型インフルエンザ等のパンデミックや災害を見越して事前に準備してきたものですが、一斉休校以降問い合わせが急増し、急遽リリースいたしました。これらのツールがあればオンラインでも教室にいるときと同様に運営できるでしょう。
複数教室を展開する塾には教室ごとの生徒数だけでなく、指導報告書やお知らせの 既読率・返信率の推移を月ごとで把握・分析する機能や講師の給与管理や退勤管理ができる機能もあります。

まずは弊社の無料サービスでお試しを

3月より塾の集客に役立つ機能を無料で提供する「Comiru Free」を開始しました。保護者や生徒から体験記を集めるフォームの作成とその掲載を簡単に行うことができ、入塾検討中の生徒や保護者へのアピールに繋げます。資料請求や無料体験会の申し込みフォームを作成できる機能もあり、ここで入力された情報はComiruに蓄積され、見込み顧客として管理できるようにもなります。デジタルシステムの利用が初めての塾にとって、Comiruの導入は非常にハードルが高いかも知れません。まずは売上に直結する生徒獲得機能をお試しください。
弊社は塾とのコミュニケーションを重視し、現場での声を直接聞くことで機能の拡充へとつなげてきました。この1年で使える機能は倍以上に増えています。今後、どんな塾が伸びていくのか？ 生き残っていくのか？ITの活用法は塾によって異なります。実際に導入し、試してみないとわからないこともあります。今回のコロナ禍で各塾は試行錯誤し、自塾に合った最適な形を見つけていきました。時代に合わせて変化する、そういう塾は伸びるのだと思います。私たちはそんな塾をサポートいたします。そして、お客様と共に成長する企業でありたいと願っています。