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AJC(全国学習塾協同組合)森貞孝理事長の最新教育情報 第38回

2020-10-01

人生をかけてこの数カ月を戦い抜いてほしい

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学習塾の世界に静かに変化が進んでいる。60代以上の塾長で、20年以上塾を経営している方々が、新型コロナウイルス感染症によって閉塾し始めた。新学期の募集が思うようにできない。オンラインでの指導は、パソコンを自在に使いこなせることもできずにいい結果を出せない。そうこうするうちに少ない生徒が突然来なくなった。当分コロナウイルスの影響が続くのであればこの際塾を閉じてしまおう。そう考える塾長が全国に目立ち始めている。

教育の世界は大きな変換点に差しかかっている。今年小学校、来年中学校の学習指導要領が変わる。特に大きな変化は英語教育の改革だ。スピーキングとヒヤリングに力を入れ、世界に通用する話せる英語、そしてグローバルな人材を育成する指導に大きく舵を取った。
大学入試も英語を中心に改革が進められている。新たな英語試験については、2024年まで延期になった。

教育内容の大きな変換が始まっている。と同時にICT技術の急速な変化は一気に世界を変えていく。政府は今年から小学生・中学生にパソコンを配布し、日常生活に学習指導にコンピューターが入り込んでくる。
20年以上前には会社の机の上にはワープロがいくつかあった程度だったが、今ではすべての机の上にパソコンがあり、操作できなければ仕事にならないという。学ぶ機会が少なかった中高年にとって、話せる英語とパソコンの技術は一番の苦手な分野だ。とりあえず従来通りの学習指導でお茶を濁そうとしたところに突然の新型コロナウイルスの感染症が始まった。対面の指導をするわけにはいかない。やったこともないオンラインの指導。パソコンの操作ミスで突然消えてしまったり、指導にならなくなったりする。そしてそれが3月からもう半年以上続いているのだ。

東京を中心に依然としてコロナ感染症が発生している。世界はまだこれからひどくなりそうだ。8月末に2500万人を超えた感染者は1日に20万人から30万人ずつ増え続けている。アメリカ・ブラジル・インドの感染者数が多く、7月末にブラジルとインドの感染者数は100万人以上差があったものが、9月上旬にインドがブラジルを抜いた。日本だけがそろそろ収束するなどと気楽なことを言っていられるわけがない。鎖国できるわけがない。この状態はしばらく続くだろう。

塾以外の業種の方が、落差がひどい。昨年末には、観光業はついにインバウンドの来日外国人が3000万人を超えた。オリンピックの年は4000万人に達するなどと言われていた。今、95%以上の落ち込みで地獄を味わっている。

ウィズコロナの時代は少なくともあと1年は続く。ワクチンや、有効な治療薬が出来ても、世界の隅々までコロナが蔓延している現在、そう簡単に収束することはない。そして話せる英語とパソコンに弱い塾長は、消え去る運命にあり、積極的に取り組み自らの手で塾の将来を切り拓いていこうと努力をする塾長がコロナ禍でも生き残るのではないか。

塾の経営をやめてもらいたいわけではない。今この時に頑張らなければ塾の運命は一気に悪い方に傾くかもしれない。この4、5カ月が勝負だ。そして人生をかけてこれからの数カ月間を戦い抜いていく決心をしてほしいと思っている。


ウイングネット


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