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絶大な支持を得る、灘中・高の木村達哉氏が英語のリスニングや長文読解の指導について講演

2020-08-03

「満足度99%  キムタツ流! 長文読解・リスニング対策まるわかりセミナー」

6月14 日( 日)、ビデオ会議システムZoomを使用したオンラインセミナー「キムタツ流! 長文読解・リスニング対策まるわかりセミナー」が開催された。主催は「速読聴英語講座」のリリースを目前に控えた(株)SRJ。講師は、灘中学・高等学校で英語の教員を務める木村達哉氏である。セミナーは午前のリスニング対策、午後の長文読解対策と2部に分けて行われた。午前と午後合わせて参加したのは、各種教育機関の関係者や学生など1000 名以上である。2020_8_p39_logo

大学共通テストの英語で満点を取ることをめざして

(株)SRJ・堀川直人 社長

(株)SRJ・堀川直人 社長

木村達哉氏は、関西の最難関校である灘中学・高等学校の英語の教員だ。教壇に立つかたわら「ユメをかなえる英単語ユメタン」「夢をかなえる英作文 ユメサク」「キムタツ式 英語長文速読特訓ゼミ」などの学習書を執筆。英語学習に関する講演も全国で積極的に行っている。また、自身のオフィシャルサイトでも英語を学ぶ人たちにアドバイス。YouTubeでも授業を展開している。
(株)SRJ・代表取締役社長の堀川直人氏は冒頭で次のように述べた。
「コロナ禍の影響で、暮らし方や働き方、学び方は大きく変わってきました。しかし、教育には変えてはいけない本質があると私は考えています。子どもたちに何を教え、何を伝えるべきか。このセミナーを、教育の原点に立ち返る機会としていだだけたらと幸いです」
堀川氏の挨拶に続き、木村氏の講義がスタート。木村氏は「今回のセミナーの目標は、来年の1月に行われる大学共通テスト(以下、共通テスト)の英語で満点を取れる力をつけること」と述べ、リスニング問題の英語の音声を参加者に聞かせた。
「共通テストがセンター試験に比べて大きく変わったのは、リスニング問題が大きなウエイトを占めることです。しかも、文章量が多く、問題を読み上げる放送は1回しかありません。塾や学校の先生方は生徒さんにしっかりとリスニングの指導をする必要があるのです」

流れてくる英語を耳に入った順番で聞き、内容を理解する

木村氏は、これまでのリスニング指導の問題点を語った。
「私が高3の時、予備校の先生はリーディングの問題を解説するのに、本来なら左から右へ読むべき文章を右往左往しながら、スラッシュを入れたりして和訳していたのです。これを『返り読み』といいます。一方、英語に慣れた人は、不定詞や関係代名詞に関係なく左から右へと英文を読んで理解します。リスニングも同じです。耳に入った順番に理解するトレーニングを積むことがまず重要なのです」
その上で木村氏は音の変化や速度といった「音の壁」の壁を越えることが必要だと述べた。そのためには、流れる英語の音声を書き取る「ディクテーション」が有効であるという。どこが聞き取れなかったかを文字によって 〝見える化〟するのだ。
では、聞き取れない英語を聞き取れるようにするには、どのようなトレーニングが必要なのか。木村氏は「何度も何度も音読してネイティブの発音を真似ることだ」とし、「オーバーラッピング」と「シャドーイング」を繰り返すうちに 〝英語の耳〟になってくる」と述べた。
次に木村氏は「リプロダクション」について述べた。英語の音声を流し、その音声を一時停止させ、今、聞いた英文を自分の口で再現するトレーニングだ。そして最後に「バックトランスレーション」について紹介した。
「日本語の文章を読んで、英語にして口に出す方法です。トレーニングを毎日、繰り返して英語を刷り込んでください。刷り込んだ量が一定の線を越えると湯船からお湯があふれるように、英語で書く力も話す力も湧き出てくるはずです」

リーディング力を鍛えると英語力全体が伸びていく

灘中学・高等学校 木村達哉 氏

灘中学・高等学校 木村達哉 氏

午後の部の冒頭、木村氏は大阪大学の二次試験に出題された長文を参加者に読ませた。
「英語と日本語では文章構造が違います。午前の部で述べたように、英文を和訳しようとすると構造分析しながら、右から左、下から上へと『返り読み』をすることになり、膨大な時間がかかってしまいます。構造分析の勉強はリーディングの準備であり、高1で卒業です。大学受験を目前にした高2・高3は、筆者が何を言いたいのかを理解しながら長文を読むことが大切です。みなさんは日本語の本を読む時に構造分析などしないでしょう。それと同じです。では、長文の内容を速く理解するための方法を2つご紹介します。
まず、ひとつの段落を一気に読み終えるまで、息をしないことです。これが『返り読み』をせずに左から右へと目を動かしていく練習になり、リスニング力も向上させます。リスニングの問題集も積極的に使いましょう。付属のCDを聞きながら、そのスクリプトを読むことも『返り読み』をしないために有効です。
次は、1つの段落を読み終えて内容を理解したら、何が書かれていたか、その段落の最後に自分の言葉で簡潔にメモをすることです。この作業を段落の数だけ繰り返せば、長文はそれほど難しくありません。高2や高3のゴールをここまでに設定して、生徒を指導しましょう」

最後に木村氏は中1から高1までの初期段階の復習の大切さを述べた。長文を読んで、知らない単語が出てくるたびに辞書で調べて意味を覚えることが必要であるという。その上で、CDなどの音源が付いた教材を用いて、長文を繰り返し音読することも重要だと語った。さらに午前の部で述べた「バックトランスレーション」もリーディング力を高めるのに有効だという。
「生徒たちが大学を卒業したあと、英語でビジネスをする機会はさらに増えていくと思われます。そうした場面で、リスニング力とリーディング力は非常に重要となってきます。英検の準1級レベルの英語力では、ビジネスでは不十分です。TOEICの900点以上で、ようやくビジネスの入口に立てるといえるでしょう」
多くの参加者が木村氏の講義に刺激を受け、リスニングと長文読解指導への意欲をさらに高める1日となった。

2020_8_p39_qr「速読情報館」ブログでは、セミナーのレポートを動画でもご覧いただけます。


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