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子どもの自宅学習を支える保護者との関係構築を目指して

2020-07-01

江藤真規氏が保護者対応力強化のためのWEB無料セミナーを開催

江藤 真規 氏 株式会社 サイタコーディネーション 代表取締役 東京大学大学院教育学研究科研究員博士(教育学)

江藤 真規 氏
株式会社 サイタコーディネーション 代表取締役
東京大学大学院教育学研究科研究員博士(教育学)

2月末の突然の学校休校要請から緊急事態宣言による学習塾への休業要請。
長期間学校へ行けず、塾へも行けない子どもたちの学びをどう支えるのか? 刻一刻と変化する情勢において誰もが不安を抱える中、学習塾はどう動くべきか?
(株)サイタコーディネーションの代表取締役、江藤真規氏はアフターコロナを見据えた、保護者対応力強化のためのWEBセミナーを急遽無料開催した。
1回につき10人程度、計2 回を予定されていたセミナーは告知後すぐに参加希望が殺到。急遽7回に増やしての開催となった。参加者から現在の取り組みや悩みなどを聞きつつ進行するため若干の違いはあるものの各回、概ね同様の内容となっている。ここでは初回にあたる5月15日に開催された内容をご紹介する。

参加希望殺到で当初予定の2回→7回に増枠

もう、コロナ前には戻れない!学習塾のあり方が大きく変革する

子どもたちの学びが前提から変化しようとしています。全く未知のウイルスであり治療薬やワクチンがないことから長丁場になることは必至です。第二波、第三波が来るとも言われており、第二波の方が大きくなるかもしれないという予測もあるそうです。ウイルスがなくなるわけではありませんし、三密を避ける生活は数日単位でも、数カ月単位でもなく数年単位で続くことになるわけです。おそらく、今まで通りの学習塾経営には戻れないと考えた方がいいでしょう。自治体により取り組みは様々ですが、休校期間の長短にかかわらずオンライン授業の進展は確実です。
5月11日、文部科学省が「学校の情報環境整備に関する説明会」をオンラインで実施しました。この中で担当者は「今は東日本大震災に匹敵するくらいの非常時、緊急時であるのだから家族のパソコン、家族のスマートフォンなど使えるものは何でも使いましょう。
一律にやる必要はありません。できることから、できる人から始めましょう。一律でないとダメだというのはやろうという取り組みから逃げているだけ。ICTやオンライン学習は学びの保障に大いに役に立ちます」とハッキリと訴えていました。教育の機会均等を前提とする公教育がここまで言い切ったことに大変驚きました。
長期化が避けられない以上、「今をしのぐ」という発想には限界があります。

複雑化する保護者の不安保護者へのメンタルケアが不可欠

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保護者が子を塾に通わせるのは「子どもが家では勉強しない」「できない」からです。家には、勉強をする場所がない、動機づけもない、共に頑張る仲間もいないし先生もいない。なので、これらを求めて保護者は我が子を塾に通わせているのです。決して質の高い教育を受けさせたいという理由だけではありません。家でできないことをアウトソースしていたわけです。しかし、今回の件で子どもたちは家で勉強をせざるを得なくなりました。家庭教育と学習塾は相補的な関係となっていくことでしょう。
今回の参加者の皆さまに対応を伺ったところ、通常通り、分散登塾、動画授業の配信など各塾の対応は様々でした。通常通りの授業をしたところでは塾を開けることへの批判はなく、逆に感謝されたとの声があったとのことです。
しかし、この事態が更に長期化した際には、どのような声を頂くことになるかはわかりません。
弊社が実施した保護者向けの調査では長引く休校で子どもたちの生活の乱れやメンタル面、勉強の遅れに関する不安を抱えている家庭の存在が明らかとなりました。オンライン授業が実施されていても仕事のため十分なフォローができない家庭や低学年ほどオンライン授業に集中できないことから、保護者の負担は確実に増えているというのが現状です。代替としてのオンライン授業に対する感謝の声が続くとは限りませんし、負担が増えたことでこれまでと同じ額を払うことに疑問を感じる方が出てくることは避けられないでしょう。
保護者との信頼関係がなければ、子どもが取り組むオンライン授業の効果は半減してしまいます。今は明確なビジョンを作れない時期ではありますが、確固たる塾の理念を示すとともに、オンライン授業の利点を説明することが、不安払拭につながることでしょう。また、保護者の抱えるストレスも相当大きなものとなっていることから家庭とのやりとりには、メンタルケアを取り入れる必要性があります。保護者の不安に寄り添う姿勢が求められます。

変化する学習塾において保護者がキーパーソンとなる

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基本的に保護者は家庭の問題をあまり外に出したがりません。主な相談相手はパートナー、親、先生、友達、コミュニティーの仲間と続きます。仲が良い友達には話せても先生にはなかなか話せないのです。この非常時においては、塾から家庭へのアウトリーチが必要です。家庭からの連絡は、保護者が限界に達したときにしか来ないでしょう。「辞めます」という連絡です。手遅れとなる前の対処が求められます。
昨今の保護者の多くが我が子には「自分らしく生きて欲しい」「自立(自律)して欲しい」と願っているようです。
塾に対する保護者のニーズにも変化が見られ、成績や偏差値という見える成果から子どもがこの先を生きていくため「自立(自律)」という見えない力を求められるようになりました。この先の塾は子どもの育ちに関わる自立支援者として、長期的に親子のメンタル面まで関与していく可能性があります。
ストレスの対処法には、①原因を取り除く、②気分転換して発散させる、③ストレッサ―によって生じた感情をコントロールするという3つがありますが、ウイルスはなくならず、外出もままならない今、できる対応は③しかありません。塾においては「保護者の話をしっかり聴く」ことが保護者のメンタルケアにも繋がっているという意識を持ちましょう。
話を聴くための保護者会や面談はオンラインでも対面でもいいと思います。
しかし、オンラインは表情が見えづらかったり、生活空間で話をすることの難しさ、つまり子どもや家族と同じ空間で話をすることの難しさもあります。
オンラインだから参加できると言う人もいますが、相手の環境を察する配慮は必要です。
オンラインで実施する場合、言葉の選び方は特に重要です。非言語コミュニケーションが薄くなる分、保護者のマインドアップを目指したポジティブ表現を心がけて一方的になってしまわない配慮もお忘れなく。初めからゴールを決めておき、ズレたら戻る。質問で気づきを促し、具体化させていく。「もう少し具体的に教えてくれますか?」というひと言が「親身になってくれている」という思いへと変わっていきます。
「一緒にお子さんの頑張りを応援していきましょう!」という姿勢が大切です。 オンラインにはメリットもありますが限界もあります。いずれにせよ、オンラインを利用することで対面の価値がより上がることでしょう。学習環境が大きく変化する現在、保護者はキーパーソンと言っても過言ではありません。ぜひとも、保護者との連携を意識した保護者対応に向かっていただければと切に願います。


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