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AJC(全国学習塾協同組合)森貞孝理事長の最新教育情報 第35回

2020-07-01

時代の変化をしっかり読み取り、魅力ある塾づくりを目指そう

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新型コロナウイルス感染症も日本では峠を越えた。全国に出されていた緊急事態宣言も解除され、休業要請も解除されて、おそるおそるだが、経済活動が始まり、平常の生活に戻りつつある。でも日本では収束に向かいつつあるが、世界はまさにパンデミックのさなかにある。5月22日に感染者数が500万人に達し、5月末日には600万人の大台を突破し1日に10
万人以上世界各地で感染者が増え続けている。おそらくこの号が出る7月の初めには、900万人に近く、世界中至るところでこの感染症が猛威を振るっていることだろう。

今南半球は冬だ。もともと感染症はインフルエンザウイルスが主で冬の寒い時期に広く蔓延し、暖かくなってきたり、湿気が多くなってきたりするといつの間にか収束してしまうケースがほとんどだった。ところがこの新型肺炎は、暑い熱帯でも感染者が増えて、北半球のヨーロッパからアメリカへ広がったあと、寒くなり始めた南半球にも急速に広がり始めている。世界の隅々まで広がってまた今年の冬には日本で第二波が起きるのではないだろうか。

塾は初めての経験をした。教室へ生徒を集めることで感染症が広がる。三密を防ぐためにオンライン指導を多くの塾が取り入れた。たまさかオンライン指導が出来るようにコンピューターの技術が進んできていた。今までとは違った形の指導がある日突然始まった。手指や机を消毒し、フェイスシールドをかぶりマスクをして指導する姿は異様だが、あっという間にみんながその姿に慣れた。そして今年は月遅れのお盆の10日間前後を除いて、ほとんど夏休みはない。学校は遅れを取り戻すために、夏の間、毎日勉強を続けるようだ。塾の夏期講習は夜だけ、生徒は日中の勉強で疲れ果てて果たしてどれだけついてくるだろうか。

国や都道府県は、一気に業績がダウンする企業に対して、様々な給付金、助成金、補助金を出し、融資を斡旋して支えようとしている。学習塾も今回この制度を積極的に活用してほしいが、一部の塾で全くこの制度が利用できないでいるところがあると聞いている。わかりやすく言えば、何年も確定申告で極端に収入を低く申告して、この制度を利用しようとしても対象にならないような塾もあるというのだ。言葉は悪いけれども正直者が馬鹿を見ると笑っていた者が逆に給付金の対象にならなくなって、いざという時に塾経営に行き詰りかけている。こういう事態は想定していなくとも、少なくとも教育者である以上、社会の模範的な行動をとってほしいと思う。
こういう時は得てして急に生徒数が減少して経営が成り立たなくなる塾や、生徒数が伸びて1年くらいで2倍以上になる塾が現れたりする。時代の変化をしっかり読み取ってさらに保護者や生徒のニーズをつかみ、効果的で魅力のある指導法を編み出す努力をするか、旧態然としたありきたりの指導だけに固執して、惹きつけるような指導をしていない塾かであっという間に差が出てしまう。

2月の後半からのわずか3カ月ちょっと、ホテル・旅館業界のように外国からのインバウンドで活況を続けていたところが、収入ゼロの日が続いて倒産する、一気に天と地がひっくり返るような時が流れている。
心してこの最大の難所を乗り越えて、希望のある明日につなげてほしい。


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