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AJC(全国学習塾協同組合)森貞孝理事長の最新教育情報 第30回

2020-02-03

初心に返ってさらなる研鑽を積もう

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令和二年の初詣で全国の神社仏閣は賑わったようだ。今年はいよいよオリンピックの年。東京の元旦は朝日が輝いて穏やかな正月を迎えた。
しかし年末にはゴーン氏の国外逃亡があり、日本の国内事情も大変な国の未来に関わる問題が山積している。
高齢者が急速に増え続けて、年金問題・医療費の問題が喫緊の課題として取り上げられると同時に、信じられないほどの急激な出生数の減少はこのままでは未来の日本が危ないとの危機感を多くの人々に与えている。
86万4000人という数字は15年先には現在の生徒数が25%減になるというショックな数字だ。

今年は小学校の学習指導要領の改訂があり、新たに小学校高学年の英語の教科化がある。各県ごとの温度差があるもののスタートの準備は進んでいる。
しかし第二次ベビーブーム世代の40台後半の教師が多く、あと10年ほどで定年を迎える今になって、英語の研修を受けて指導することにつらいとか荷が重いといった声もたくさん聞こえてくる。順調な滑り出しになるのだろうか。
それよりも前号でも話題にしたように大学受験生にとって入試制度の改革が土壇場ですべて初めから見直しになり、3年先に延ばすことになった方が大問題だろう。荻生田文科大臣は自分がかかわった改革ではないから簡単に先延ばしに出来たかもしれないが、受験生は準備してきた生徒も多く、ここへ来ての変更に戸惑うどころの話ではない。中曽根総理の時の「臨教審」以来、教育改革はすればするほどひずみが大きくなるのはどういうことなのだろうか。

生徒数の減少を受けて、地方の塾の悲鳴が聞こえる。新年度の募集は出来ないと言っている塾もある。学校の統廃合が進んでいく。ここ数年で5000校近くが減少したがこの程度で収まる話ではない。もちろん日本だけではなく先進国共通の話題でどの国も対応策に苦慮しているのが実情だ。
もっとも世界は経済問題が最大の話題であり、そのために各国政府は懸命に努力を続けていて、教育問題は二の次になっている。
昨年の2月、CTやMRIの画像をAIで診断を始めている話があったが年末にはそれが主流になって全国で行われるようになってきているとの報道があった。今の時代の1年2年は10年以上前の10年20年の技術革新にも匹敵することが多い。
その速い社会の変化に遅れているのが教育ではないのか。

最後に身近にひしひしと感じる人手不足。海外からの労働力では教育の世界では補えないケースが多い。個別指導が主流になってきたが、ここへ来て人手不足からグループ指導、ソフトに頼る指導、自習タイプの教室、FAXを利用した遠隔指導、さらにスカイプやLINEを使った指導などいろいろ工夫されるようになってきた。しかし教師が生徒にわかりやすく教える基本を忘れては塾としての経営は成り立たなくなるだろう。初心に帰ってさらなる研鑽を積まれることを期待したい。


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