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ブロードバンド予備校 主催 2020年度入試改革セミナー 第3弾「数学」

2020-01-06

新たな方式で実施される共通テスト「数学」
生徒が身につけるべき能力とは?

「入試は高1から始まっている!」と熱弁するライブロード・松岡茂 取締役

「入試は高1から始まっている!」と熱弁するライブロード・松岡茂 取締役

今月の実施を最後に大学入試センター試験が廃止され、いよいよ来年からは新テスト「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」に移行する。各塾が対策に追われる中、ブロードバンド予備校を展開する株式会社ライブロードでは一昨年より入試改革セミナーを実施。本誌でも既報の英語、現代文に引き続き、11月には入試改革セミナーの数学編が名古屋、東京、大阪、博多の全国4会場で開催された。
今回講師を務めたのはブロードバンド予備校 数学科講師の阿部茂氏。大手予備校にて30年以上指導実績があり、問題の考え方や解答のプロセスに重きを置き、考えることを楽しむ授業を展開している。
阿部氏の講演に先立ち、挨拶に立った( 株) ライブロードの取締役・松岡茂氏は、文部科学省による民間英語検定の活用見送りについて各メディアの報道に誤解を招く表現があるとして生徒や保護者への注意喚起を促すよう呼びかけた。

「民間英語検定の活用見送り」報道が生む誤解

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ちょうどこのセミナーが開催される少し前、11月1日に文部科学省は英語民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」の導入を見送るとの発表を行った。これは民間検定での成績が大学側に提供される「共通IDによる成績の共有」を見送るということだ。しかし、報道やインターネットのニュースには「民間試験延期」といった見出しもあり、「民間検定は受けなくてもよい」と誤解している人が多いように思われる。
もともと今回の入試改革では「英語の4技能」を問うことが大前提。従来の試験では4技能を測ることが難しいため、民間検定を活用しそれを必須にしようという流れであり、検定を受けなくてよいというわけではない。一定基準以上の検定保持者は英語を満点と見なすなど、入試の際に重視する大学は国立私立を問わずすでに存在し、今後も増えることが見込まれるため、むしろ検定を持っている方が有利であることは変わらない。
では、実際の共通テストはどのように変わるのか? 過去の試行調査と同様に英語は2技能で行うと発表されたが、問題自体は新しい学力観に基づくものへと変わる。全教科通して「思考力、判断力、表現力を問う」という柱はそのままだ。具体的には日常生活の中、社会との関わりが深い問題設定になる。実際のコミュニケーションを想定した場面や複数の資料から情報を読み取り、組み合わせて考えるといった問題だ。この出題傾向は国公立、私立を問わず、また、マーク式でも変わらない。

大学入試は高1の中間考査から始まっている!

さて、学科試験の変更ばかりが取り上げられているが一般選抜における「主体性の評価」で調査書が利用されることをきちんと把握している方はどれほどいるだろうか? 各大学は国公立も私立も主体性の判断基準として調査書、志願理由書、学習計画表など様々なものを課すと発表している。
評価基準は大学によって異なるが、多くは評定平均や課外活動、その他の活動について評価の対象としている。つまり、高校入学後、1年生の中間テストから大学受験が始まっていると言っても過言ではない。指定校推薦でも学科試験を課され、面接では「志望理由を1分以内に述べてください」といったプレゼンテーション能力を問われることもあるようだ。生徒たちへ周知徹底して欲しいとのことだ。

新たな方式で実施される共通テスト「数学」
生徒が身につけるべき能力とは?
講師 阿部 茂 氏

ブロードバンド予備校・阿部茂 数学科講師 大手予備校で30 年以上の指導実績を持つベテラン講師。

ブロードバンド予備校・阿部茂 数学科講師
大手予備校で30 年以上の指導実績を持つベテラン講師。

昨年の試行調査では数学I・数学Aの全受検者数は6万5764人(高3が1万3407人、高2が5万2357人)であったが85点満点中、平均点は25.61点、平均得点率は30.13%。数学II・数学Bは全受検者数が4万4935人(高3が4110人、高2が825人)、100点満点中平均点は36.06点、平均得点率は36.06%であった。
もともと試行調査は平均点が50点になるよう作成されており、50点に満たなかったのは数学と物理だけだ。29年に実施された試行調査でもそれほど大きな差はないことから共通テストも同様の傾向で出題されると思われる。各設問とそれぞれの目的等については大学入試センターのwebサイトからデータのダウンロードが可能だ。
平均点50点を目指したテストで26点というのは良いとは言えないが、全体的に目指す方向や目標が明確であり、それに沿った問題という点では作成者が好んで作っているわけではないと思われる。
それらを踏まえ、生徒たちにできる対策を次のように5つにまとめた。

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①基礎学力をつけること。様々な問題をこなし、ミスした箇所をノートに書き出し繰り返しやる。とにかくミスを減らすことだ。
②図形問題をこなすこと。センター試験と比べると計算は劇的に減り、図の問題が増えている。自身で図や絵を描き、それに慣れることだ。
③公式の運用と証明。公式を使う→覚える→証明する、を繰り返すこと。ミスノートと同様であやふやな公式集を作り、覚えたら消す、を繰り返しとにかく覚えることだ。
④出題形式に慣れること。数学の出題文はそれほど長くはないが、それでも読解力に乏しい生徒がいる。読解力をつけるには時間が必要なため、すぐにできる対策としては文章による出題形式に慣れることだ。
⑤50点を目指すこと!昨今、東大や京大の合格者でも数学の得点率は高くない。平均点50点を目指し作られた共通テストならなおのこと。まずは解ける問題と解けない問題に仕分けし、50点を目指す気持ちでゆったりとした気分で臨むことが何より重要だとのこと。
「半分も得点できないテストというのは心が折れそうになっても仕方のないこと。先生方の励ましや努力でなんとか生徒たちを導いてあげて欲しい」と締めくくった。

*****

同社ではこれらの情報をまとめた「新大学入試への道しるべ」という冊子を作成し導入校に配布している。また、1月からは全国の学習塾を対象に新大学入試を迎え撃つための知識と方法を伝える「入試動向セミナー」を各地で開催するなど、情報発信についてもコンテンツが充実している。新入試の対策講座が豊富なブロードバンド予備校の導入に関しては同社まで。

株式会社 ライブロード
TEL:06-6195-2660
info@bby.jp
https://hp.bby.jp/inquiry/


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