全国模擬授業大会 in 名古屋 教育の力2019

2019-12-02
開会の挨拶を述べる野田塾・三輪宏 塾長

開会の挨拶を述べる野田塾・三輪宏 塾長

「チョーク一本で教育改革を」。この言葉をスローガンに日本一の教師を決める「全国模擬授業大会」が10月27日(日)に名古屋で開催された。名古屋での大会は2011年から(株)野田塾主催で毎年秋に開催され、今年で9回目を迎える。今回、参加したのは49団体、出場者は56名だ。
「わかりやすい」「ためになる」「おもしろい」「やる気が出る」…。これらの観点から審査して最も優れたプロ教師は誰かを15分の模擬授業で競い合った。

 

[左から時計回りに] 数学部門チャンピオンの野田塾・田島康平 先生/準グランドチャンピオンに輝いた練成会グループ・磯貝佳久 先生(理科)/グランドチャンピオンに輝いた野田塾・藤永和利 先生(国語)/英語部門チャンピオンの野田塾・池内亮 先生/社会部門チャンピオンの練成会グループ・小笠原庸 先生/ルーキー部門チャンピオンの野田塾・川辺舞奈 先生(国語)

[左から時計回りに]
数学部門チャンピオンの野田塾・田島康平 先生/準グランドチャンピオンに輝いた練成会グループ・磯貝佳久 先生(理科)/グランドチャンピオンに輝いた野田塾・藤永和利 先生(国語)/英語部門チャンピオンの野田塾・池内亮 先生/社会部門チャンピオンの練成会グループ・小笠原庸 先生/ルーキー部門チャンピオンの野田塾・川辺舞奈 先生(国語)

教育業界の発展に寄与し教育に携わる人たちに力を

「授業の指導技術を競うだけでなく、教育業界の発展に寄与したい。そんな思いがこの大会に込められています。今年は台風の被災が多い年でした。この大会が教育に携わる皆さまを少しでも元気にできたらと思っております。熱い授業をお願いします。」
主催者を代表して野田塾塾長の三輪宏氏は開会式でこのように挨拶した。
開会式終了後は、部門別予選へ。英語・数学・国語・理科・社会・ルーキー(新人)の各部門に分かれて模擬授業が行われた。この授業を全国から集まった教育関係者らで構成される審査員が採点。部門別チャンピオン決定戦出場者を決める。
食事休憩を挟み、部門別チャンピオン決定戦へ。
厳しい審査によって各部門から選出された3名の教師が、部門別チャンピオン獲得に向けて個性あふれる授業を繰り広げた。

各部門の優勝者5名がパフォーマンスを発揮

受賞した先生方の記念撮影

受賞した先生方の記念撮影

グランドチャンピオン決定戦は午後2時からスタート。各部門のチャンピオンが発表され、受賞者5名が予選で行った模擬授業をさらにエネルギッシュに発表した。

理科部門の練成会グループ・磯貝佳久先生の授業は「月」(中3)。大きさや地球までの距離といった月の特徴を述べたあと、壇上から降りて会場を走るなどのパフォーマンスも交え月の見え方の違いを解説した。数学部門の野田塾・田島康平先生は「単位の変換」(小6)。単位は「k」「h」「d」「c」「m」といった接頭辞と、「m」「g」「l」といった基本単位の組み合わせからできていると伝え、この仕組みを理解すれば単位の変換ができることを伝えた。社会部門は練成会グループ・小笠原庸先生の「ヨーロッパ」(中1)。気候の知識を使ってヨーロッパのどの国でどんな農業が行われているのか、表を見ながら解く入試問題について解説した。英語部門は野田塾・池内亮先生の「不定詞」(中3)。感情の原因を表したり人物を評価したりするなど様々な形容詞の後に続く不定詞を使った英文の和訳について教えた。国語部門は野田塾・藤永和利先生の「論説文の読解」(中3)。論説文には言い換えや具体例、比喩を用いた繰り返しがあることを述べ、これらに注目すれば、著者が伝えたい主張を読み取れることをユーモアたっぷりに解説した。

グランドチャンピオン受賞の喜びを語る野田塾・藤永和利 先生

グランドチャンピオン受賞の喜びを語る野田塾・藤永和利 先生

審査を待つ間、ルーキー部門のチャンピオンである野田塾・川辺舞奈先生が「おくのほそ道」(中3)の模擬授業を披露。流暢な英語を駆使して日本語のわびやさびが英訳できないと語ったあと、日本語の奥深さや独自の感性に彩られた美しさを知ることで古文の読み取りが楽しくなることを伝えた。

「成功するまでただ続けるだけ」この言葉を噛み締めています

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いよいよ、団体賞とグランドチャンピオンの発表へ。団体優勝の座についたのは野田塾。そして、グランドチャンピオンの栄光を手にしたのは、国語部門の野田塾・藤永和利先生だ。準グランドチャンピオンに輝いたのは、理科部門の練成会グループ・磯貝佳久先生だ。2人は受賞の喜びを次のように述べた。
「私は繰り返しこの大会に出場していましたが、勝てない状況が続いていました。ノーベル賞を受賞される方はいつも『成功するまでただ続けるだけだ』とおっしゃっています。
勝てた今、この言葉を強く噛み締めています。私が今教えている子どもたち、これから教える子どもたちに、これを重みのある言葉として伝えられると感謝しております」(藤永先生)

団体賞で優勝した野田塾は、 5大会連覇という快挙を成し遂げた

団体賞で優勝した野田塾は、 5大会連覇という快挙を成し遂げた

「去年、わが家に第一子が生まれました。その子が新しいことができるたびに私は感動しています。こうした経験から、教えている塾生の保護者の顔がこれまでもよりも鮮やかに目に浮かぶようになりました。それが今回の結果につながったのだと思います」(磯貝先生)

自分にないものに気づくことがこの大会の大きな意義

総評を述べる愛知県私塾協同組合 山田真司 理事長

総評を述べる愛知県私塾協同組合 山田真司 理事長

愛知県私塾協同組合理事長の山田真司氏は次のように総評した。
「名古屋での全国模擬授業大会は今回で9年目を迎えました。この9年間の中で、決勝に出られる先生方の授業は常に甲乙つけがたいといえます。今回、グランドチャンピオンの藤永先生と準グランドチャンピオンの磯貝先生の共通点として私が感じたのは、板書の美しさです。見やすい字で書かれ、まとめ方もすばらしいと思いました」
最後に野田塾塾長の三輪宏氏が挨拶を述べた。
「この大会で、他塾の先生方の授業を見て、自分にないものに気づくはずです。それがこの大会の大きな意義であり、気づいたものがみなさんの宝物になるのだと思います。来年の5月31日には栃木県足利市で、第15回の全国模擬授業大会が開かれます。そして秋にはまた名古屋で10年目を迎えるこの大会が待っています。また、そのときにみなさんに挑戦していただきたいと思います」

全国模擬授業大会in 名古屋
教育の力2019 (主催・野田塾)
各賞受賞者(敬称略)

 

[個人賞]
●グランドチャンピオン
野田塾 藤永 和利(国語)
●準グランドチャンピオン
練成会グループ 磯貝 佳久(理科)
●部門別チャンピオン
野田塾 池内 亮 (英語)
野田塾 田島 康平(数学)
練成会グループ 小笠原 庸(社会)
●ルーキー部門チャンピオン
野田塾 川辺 舞奈(国語)

[団体賞]
1位 野田塾(愛知県)
2位 練成会グループ(北海道)
3位 開成教育グループ(大阪府)


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