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    「明日の学力」診断(あすがく)

いまの学力をさらに伸ばすための具体的な学習方法を提案
「明日の学力」診断(あすがく)

2019-10-01
ビーコン・萬治理 社長

ビーコン・萬治理 社長

教育アライアンスネットワーク(NEA)による「明日の学力」診断(あすがく)は、昨年6月にスタートし、3回目となる今年5月の受検者数は約5万8000人にのぼる。
自ら学ぶ力や、思考力・判断力・表現力を測って、どう学べば学力が伸びるかを提示し、継続的に学力を診断できるアセスメントとして評価が高まっている。
(株)ビーコン代表取締役社長の萬治理氏と教育アライアンスネットワーク事務局に話を伺った。

できている部分を褒めて、効率的な学びをアドバイスまさに「学びの健康診断」

「明日の学力」診断(あすがく)はこれからの教育で重視される思考力・判断力・表現力を測るテストとして誕生した。(株)文理と共同で問題作成や採点、集計分析等を担う、(株)ビーコンの萬治氏は次のように話す。「従来のテストは生徒が成績表を活用しきれず、振り返り学習の難しさが課題でした。そこで、『もっとわかるようになりたい』『新しい知識が身につくのは面白い』といった学習欲求を助けるために、効率的な学び方を提案し、明日からの学びに向かう指針となるような〝次につながる〟アセスメントの開発に着手しました」

「明日の学力」診断(あすがく)は年に2回、春と秋に実施する〝学びの健康診断〟。対象は小学3年生から中学2年生で、学研教室では小学1年から導入している。小学5年生以上は、1学年1万人以上の受検者数となり、ほぼ全員が継続的に受検しているという。で、『もっとわかるようになりたい』『新しい知識が身につくのは面白い』といった学習欲求を助けるために、効率的な学び方を提案し、明日からの学びに向かう指針となるような〝次につながる〟アセスメントの開発に着手しました」
「明日の学力」診断(あすがく)は年に2回、春と秋に実施する〝学びの健康診断〟。対象は小学3年生から中学2年生で、学研教室では小学1年から導入している。小学5年生以上は、1学年1万人以上の受検者数となり、ほぼ全員が継続的に受検しているという。

『あすがくNAVI』に出てくる問題と解答例

『あすがくNAVI』に出てくる問題と解答例

「公立中高一貫校の適性検査の様な問題をイメージされる方も多いのですが、学校の授業で目にする素材など日常生活の場面に落とし込み、自分なりの考え方を書かせる問題を出題しているのが特徴です」
また、できている部分を褒め、足りない部分をアドバイスする添削型採点も特筆すべきポイントだ。
「従来のテストでは『×』の答案でも、あすがくの採点は『表現する力はある』『求められているものを判断する力が足りない』など、できていること・できていないことを明示するため、次の学びにつなげることができます。白紙の答案用紙を提出していた生徒も、書いてみようという気持ちになるように心がけて出題しています。既習の内容を活用して解ける出題も多く、勉強が苦手な生徒でも自分なりに書くことで得点力が身につきます」

開発者が最も頭を悩ませているのは、出題難易度のバランスを安定させることだ。
「答案のデータを分析した上で、出題の狙いが正しかったか、狙いとは違うところで生徒たちがつまずいていないかなど、検証して次回の作問に活かしています」
指導要領で求められている項目を洗い出し、CANDOリスト(到達目標)の作成にも取り組んでいる。
「思考力・判断力・表現力は積み上げていくものです。到達目標を定めることで、身に付いている力を客観的に捉えることができます。『大学入学共通テストで求められるのはこのレベルで、いまはこの位置にいる』といったスケールの中で、継続的に受検することによって活用の幅が広がっていきます」(萬治氏)

学習意欲や生活習慣など〝学ぼうとする力〟の調査を塾や家庭で有効活用

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学習に対する意欲や生活習慣を確かめる〝学ぼうとする力〟の調査も画期的だ。前回の調査結果をもとに、萬治氏は次のように考察する。
「主な質問は学びの意欲、学習方法、学習習慣、学び方や学力に対する自己評価(自己肯定)です。小学3・4年生までは、どの生徒も学ぼうとする力が高いのですが、中学2年生になると学力が低い層の学ぼうとする力が落ちています。これは学力が上がらないために学習意欲が下がると考えられますが、適切な学習方法ができていないとも推察できます。
特に学力が伸び悩んでいる生徒には、何をどう学習するか、自分に合った学習内容や方法を的確に伝えることが有効です」
こうして実証された客観的なデータを事例集として、塾の先生に提供している。先生はより具体的に子どもに合ったアドバイスにアレンジしながら、自信をもって指導にあたることができる。
「塾の先生や保護者が成績表を使って、『きみだったらどうする?』『こういう気持ちで勉強に取り組んでみよう』など、子どもとの会話の糸口にしてもらうことも狙いです」(萬治氏)教育アライアンスネットワーク事務局によれば、受検者の成績・学習履歴をビッグデータ化し、その分析を共有していくとのこと。

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「「明日の学力」診断(あすがく)は同ネットワークの理念に賛同していただいた正会員塾の特典です。今年は正会員44塾で実施し、来年はさらに増える見込みです。塾にとって「明日の学力」診断(あすがく)の分析データは、トップレベル層にいかにアプローチするか、習熟度が低い層にはどんな声がけが有効かなど、様々なトライアルの裏付けになります。また成績が伸び悩んでいる子どもに対して、足りない部分を意識させることは自立学習を促す契機にもなります。そういうことを塾が考えていかなければならない時代だと思います」
「明日の学力」診断(あすがく)の根本にあるのは、〝みんなでデータを作り、みんなで活用しよう〟という発想だ。データを各塾にフィードバックし、いずれは産官民の連携について国に提言していきたいという意向を、柳氏は明らかにした。

最後に、今後の調査や分析の方向性について、萬治氏は語った。
「2022年を目途に、パソコンやタブレットで実際のシチュエーションを映像で見せながら、社会で必要なコミュニケーション力や会話を理解する力を測るテストの開発を目指しています。また、小学生の時ににどういう気持ちでどんな学び方をしたのか、中学・高校と進学して、どんな気持ちの変化によって学力がどのように変わるのかなど、長いスパンで分析を進めていきます。そして、それらの情報を塾運営の指針としていただければと考えています」


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