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正解のない問いについて考え、自分の意見を発信する力を育てる 読解力・表現力プログラム『思考探究ゼミ』

2019-10-01

株式会社 学研プラス 東京都品川区
高校教育コンテンツ事業部 映像事業室 事業推進チーム
チームリーダー/統括編集長 難波大樹 氏

難波大樹 氏

難波大樹 氏

(株)学研プラスが開発した『思考探究ゼミ』は、小学4~6年生を対象とした思考力・表現力養成教材であり、映像とアクティブ・ラーニングを組み合わせたプログラムとなっているのが特徴だ。
この教材を作成した背景、特色、今後の展望などについて、同社の難波大樹氏に話を伺った。

「2020年新入試」に対応できる「探究型」学習プログラム

[左]『話す力』パックン 先生 [右] 『書く力』金田一秀穂 先生

[左]『話す力』パックン 先生
[右] 『書く力』金田一秀穂 先生

2020年の大学入試改革を意識して、思考力・判断力・表現力や主体的・対話的な学びがよりいっそう注目されているのはご存じの通りだ。こうした状況の中、すでに4年前から(株)学研プラスでは「アクティブ・ラーニング」や「探究学習」の要素を取り入れた教材を作ろうとしていたという。
「長年子どもたちに学ぶ楽しさを伝えてきた学研らしさを大切にしつつ、なおかつ大学入試改革に象徴されるような新しい学びのトレンドに対応できるような教材を作りたかったというのがそもそものきっかけです。以前から私たちは大学受験対策講座『学研プライムゼミ』をはじめとする映像教材の開発を行っていましたので、その知見やノウハウも活かしながら、有意義かつ使いやすい教材を作り、塾という学びの場を通じて日本中の子どもたちに届けたいと考えていました」と難波氏は述べ、さらにこう語る。
「これからは、従来の教科学習の枠にとらわれない基礎的・汎用的で本質的な力が問われることになるだろうということで、まずは『書く力』『話す力』『読み解く力』の3つのテーマで教材を開発しました。これらは、受験はもちろん、日常生活でも必要とされる大切な力です」

レクチャーを映像に任せられる使いやすさが高評価

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『思考探究ゼミ』の対象は小学4~6年生だが、プログラム自体は無学年形式。
授業の基本構成は、1テーマあたり45~60分×4回。映像によるレクチャーと教室現場でのワークで構成されている。
教材は、1テーマあたり生徒用テキスト1冊(オール4色、60~70ページ程度)のほか、教室用として授業用映像(DVD)、ティーチャーズマニュアル(1色/40ページ程度)で構成されている。具体的な授業は、まず、①レクチャー映像を視聴する(問題提起)→②自分の考えを書いてまとめる(個人学習)→③子どもたち同士で意見を共有し、話し合う(グループ学習)→④解説映像を視聴する(まとめ)─という一連の流れになっている。
映像を担当する講師陣は、文章の書き方の基本を学ぶ『書く力(テーマ1)』は、杏林大学教授の金田一秀穂先生、プレゼンやディスカッションについて学ぶ『話す力(テーマ2)』は、お笑い芸人のパックン(パトリック・ハーラン)先生、文章や図表の読解力を養う『読み解く力(テーマ3)』は、学研プライムゼミ講師の池上和裕先生。いずれも各テーマをわかりやすく伝えることのできるプロフェッショナルだ。
「これらのテーマは普段の教科指導とは異なる部分も多く、どのように教えたらいいか迷う先生方も多いのではないかと思います。映像教材である『思考探究ゼミ』は、アニメーションなど映像ならではの演出も織り交ぜながら、知識やスキルのレクチャー部分を楽しく専門家が教えてくれるというのが特長の一つです。しかも、アイスブレークや教室で行うワークの指示まで映像が行い、塾の先生はファシリテーションを行う、と分担できるので使いやすいと評判です」
なお、講師の写真はPRツールとして無償で提供しているそうだ。講師の顔とともに、時代に即した新しい教育を取り入れていることを内外にアピールできるのも、この教材の魅力の一つと言える。

塾の先生方のみならず、生徒と保護者の評判も上々

復習や欠席者対応にも活用できる充実の『書く力』テキスト

復習や欠席者対応にも活用できる充実の『書く力』テキスト

レクチャーは映像がやってくれるとはいえ、意見を発表する、話し合うといった教室内での活動に負担感を覚える先生もいるのではないだろうか。
「先生方をサポートするため、大学教授の監修のもと、アクティブ・ラーニングの専門家が執筆した詳しいティーチャーズマニュアルもご用意しました。参加型の学習活動では、『まったく参加しようとしない生徒がいる』『生徒が想定外の発言をする』など、対応に困るシーンも多いと思います。そこで、想定される様々なケースへの対処法や、ファシリテーションのコツをできる限り網羅するよう心掛けました。結果、当初の予定よりもボリュームが増えてしまい、果たして塾の先生方はこれを読んでくださるのだろうかと心配しましたが、ふたを開けると予想以上に評判がよく、『これがあればどの先生でも授業ができる』と大変喜ばれています」と、難波氏は嬉しそうに語る。

[上] パックンが楽しくレクチャーしてくれる『話す力』 [下] アニメーションもまじえて丁寧に解説する『読み解く力』

[上] パックンが楽しくレクチャーしてくれる『話す力』
[下] アニメーションもまじえて丁寧に解説する『読み解く力』

さらに、「普段は目立たない生徒が、『話す力』の授業では生き生きと発言していた」など、生徒に合わせて教材をカスタマイズしながら活用し、能力面・意識面の成長を実感できたという声が多数寄せられている。
ある採用塾で行った受講者アンケートでは、『書く力』について「来年の読書感想文は一人で書ける自信がついた」(小5)、『話す力』について「家で家族と話すときに、学んだことを試したい」(小6)などの意見が寄せられ、8割以上が「おもしろかった」と答えている。保護者からは「学校の先生に〝手を挙げて発表することが増えてきた〟と言われている」(小6保護者)など、「受けさせてよかった」「授業後の変化が見えた」といった声が多い。

第4弾のテーマは「環境とSDGs」で、10月に開講予定

文章だけでなく図表の読み取りについても学ぶ『読み解く力』のテキスト 

文章だけでなく図表の読み取りについても学ぶ『読み解く力』のテキスト 

『思考探究ゼミ』は今春から本格提供が始まったばかりだが、続々と採用が決まっている。導入事例としては、正規のカリキュラムに取り入れる塾と、季節講習会で実施する塾の2つが多い。
「中学受験や高校受験の基礎固めとして、『書く力』→『話す力』→『読み解く力』と学期に1テーマずつ、正課の授業に組み込んでいる塾もあれば、夏期講習として特定のテーマを短期集中実施している塾もあります。1テーマ単位で申し込めますので、気軽に始めていただければと思います」

今年10月には、第4弾のテーマとして『環境とSDGs』を開講予定。講師は環境パフォーマーのらんま先生だ。今後は「書く」「話す」「読み解く」といった基礎的な力を土台にし、より実践的なテーマを順次リリースしていく予定。公立中高一貫校の適性検査対策等にも活用できそうだ。
「『思考探究ゼミ』での学びを通じて、子どもたちの思考力が深まり、表現する・対話することの楽しさや大切さを実感してもらえればうれしいです」
今後のカリキュラムに期待したい。


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