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(一社)グローバル教育人材交流協会「マレーシア短期英語研修」

2019-10-01

英語力の向上と海外でしかできない経験が大きな狙い

[一番上] 授業の様子

[一番上] 授業の様子

一般社団法人 グローバル教育人材交流協会は、7月28日(日)〜8月7日(水)の11日間の日程で、中高生を対象とした「マレーシア短期英語研修」を実施した。同研修は今回で8回目となり、愛媛県内の高校から、6名の高校生が参加した。

短期集中の内容の濃い研修で、英語力を向上させる

同研修の狙いは、大きく2点ある。一つは、英語力の向上。中高生を対象とした10日間程度の海外研修の多くは、異文化交流や観光ツア―等のアクティビティが多く、英語の授業は3、4日間、しかも1日3時間程度行われるというのが主流だ。一方で同研修は、英語の授業に最も多くの時間を割いてる。1日5時間、合計35時間程度を授業に充てる。カリキュラム作成と指導は当協会が専属契約を結ぶTESOL(英語を母国語としない人のための英語教授法)資格を持つ講師により行われる。授業は自己紹介や筆記試験で各自のレベルを確認したうえで、文法、音声と発音、リーディングや劇、プレゼンテーションの原稿作成と発表練習など、様々な内容が取り入れられている。
初日の授業の終了時には、多くの生徒が「先生の話す内容がほとんど聞き取れない」とか、「yesとかthank youくらいしか話せない」といった弱音や戸惑いを語る。日本で学んだ英語だけでは、実践的に使うにはまだまだ不十分であることを身をもって知ることから研修がスタートするのが常である。
ただ、その点は国内外の教育機関で30年以上の指導経験を持つ講師ゆえに、織り込み済みだ。日本人の生徒の特徴と個々の性格を踏まえ、参加者の発した一言ひと言を掬い上げ、話題を広げたり、正しい文にして投げ返したりしながら、少しずつコミュニケーションがとれるように促していく。

[上2枚] 和気あいあいとした食事風景 [下] クアラルンプール市内の私立大学を訪問

[上2枚] 和気あいあいとした食事風景 [下] クアラルンプール市内の私立大学を訪問

それと同時に、参加者同士、また講師と参加者との距離が縮まり、次第に授業の雰囲気が緊張したものから、楽しく活発なものへと変化し始める。授業3日目頃になると、耳が英語の音に慣れ始め、短文であれば口をついて出てくるようになる。「だんだんと先生の話の内容が分かるように なってきた」「今までは単語を暗記するだけだったけれど、その表現を実際にどういう場面で使えばいいかがわかったのがすごく役立った」との声も多く聞かれた。
授業の最終日は、研修のまとめとして、それまでに準備・練習をしてきた英語でのプレゼンテーションを行い、研修のまとめを行った。人前でのスピーチは日本語でもかなりの練習と経験が必要であるが、堂々とした発表の様子には原稿作成に格闘し、授業後に何度も練習を重ねた成果が見られた。
語学の習得は短期間で完成するものではない。しかし、短期間で集中して取り組むことが、非常に効果的だということを研修中、日々レベルアップしていく参加者全員が示している。

異なる言語や文化に触れることが、中高生の学ぶ意欲につながる

研修のもう一つの狙いは、海外でしかできない経験を数多く持たせるという点にある。今回はクアラルンプール市内の私立大学2校を訪問して大学の教授 直々にキャンパスを案内してもらったり、在マレーシア日本大使館へ訪問し、一等書記官に日本とマレーシアとの関係についての講義を受けたりした。
参加者にとって特に印象的だったのが、現地中等学校への訪問だ。今回はジョホール州のTemenggong Ibrahim Girls’school(TIGS)に一日訪問した。同校には、マレー系・中華系・インド系といった様々な人種の生徒が在籍しており、大学進学を考慮して授業は英語で行われている。また、外国語の授業で日本語を選択している生徒も多い。日本からの参加者たちにとって衝撃だったのが、自分たちの同世代が、複数の言語を状況や人に合わせて当たり前のように使いこなしている様子である。家庭では中国語、友だちとはマレー語、様々な人が集まる際には英語、自分たちが英語で理解できない時には習い始めて1年足らずの日本語も交える、といった、マルチリンガルの柔軟性と言語に対する感覚の違いを目の当たりにして、大きなカルチャーショックを受けたようだ。

現地中等学校への訪問

現地中等学校への訪問

また、TIGSの生徒たちの日本に対する関心は高く、学校生活や日本のアニメやドラマについて、将来の進路についてなど、 次々と質問され、主体性や学びの姿勢に圧倒された様子だった。
参加者の一人で、高校2年生の女子が、「もし自分たちが日本で学校訪問をされる立場になったとしたら、私も含めて、みんな先生の言われた通りにそれなりにそつなくこなすと思う。でも、こんなふうに、自分から積極的にはきっと動けないと思った。日本について知りたいという好奇心や私たちを本当に歓迎してくれているのが伝わってきて感激した。受け身の姿勢では全然だめだと感じた」と話してくれたのが印象的であった。

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研修を終えた参加者たちの充実感のある表情を見て、自分の居心地の良い場所を出て、異なる言語や文化に触れ、新しい人たちに出会うこと、また、自分たちの環境がどれだけ恵まれたものかを認識することが、その後の中高生たちの学ぶ意欲につながっていくことを、今回も確信した。

現在、同協会では、海外研修の選び方や留学の際の注意点について詳しく分かる小冊子を無料で教育関係者の方々にに配布している。
当協会ホームページhttp://edu.gleea.jp/book_present/より申し込める。


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