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ブロードバンド予備校 主催「2020年度入試改革セミナー」

2019-10-01

大学入試改革で変わる “ 現代文”
求められる能力と塾の役割とは?

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[ブロードバンド予備校・現代文講師の宗慶二氏]
これまで大手有名予備校で数々の受験生を合格へと導いたカリスマ講師。解法パターンだけに頼らず、正面から文章に向き合い、受験現代文の枠を超えた「本物の力」を授ける授業を展開する。生徒が一生涯使える力を育む実践的な授業は、生徒からも絶賛の嵐。

2020年度の大学入試改革で、入試制度が大きく変わり、いまその変化にどう対応していくのかが問われている。学習塾の先生方を対象にした本セミナー、昨年大好評を得た英語に引き続き、今回講師を務めたのはブロードバンド予備校現代文講師の宗慶二氏。
6月16日(日) の東京会場を皮切りに、19日(水) 大阪、24日(月) 名古屋、26日(水)博多で入試改革セミナーが開催され、各会場100名以上の参加者が集まり、満員御礼となった。

2020年度入試改革で現代文はこう変わる

6月のセミナーでは、どの会場も100名以上の塾関係者が集まった

6月のセミナーでは、どの会場も100名以上の塾関係者が集まった

まず、宗氏は2020年度の入試改革で形式面の大きな変更点に触れ、「80分大問4題から100分大問5題に変更されます。1題につき20分の拡大時間が設けられるわけですが、この変更点によって、現代文が不得意、また、苦手意識を持つ生徒にとっては、集中力を維持することが困難になり、得点が取りづらくなると予想しています」と述べる。
内容面については、「記述式問題の導入、選択肢そのものの作り方が多様化しています。課題文の形式が今まで文章一つだったものが、ポスターだとか法律の条文だとか、学校の中で作られたルール規約だとか、また、詩やエッセイなど、センター試験が今まで着手しなかったところにまで及び始めていて、非常に多角的な読解能力が問われていると思います。主だった特徴としては、実社会に関連した書式である実用文、そういったものの読解を要求する方向へと大きなシフトがあるようです。あと、資料が複数出てきますが、課題文だけではなく資料を関連付けながら読むような読み方が、これまで問われなかった形式として問われ始めていると言えます」と述べる。

試行テストで正答率が著しく低かった記述式問題。記述式問題ができない生徒は何が欠如しているのだろうか。
「記述形式の問題は作文をすることだと勘違いする生徒がいます。僕は生徒に向かって記述解答は作文ではないと断言します。自分で書くのではなく、手がかりを集めて(コピー&ペーストではもちろんないが)、一本の日本語、字数に合う日本語に作り替えていく作業です。そして、その第一歩は発見です」とし、参加者は実際に問題の解き方のプロセスを体感しながら、記述式問題の解き方、生徒がどこでつまずいているかを確認しながら聞き入っていた。
その上で、宗氏はこれまでに公表されている試行テストを具体的に解説し、第一回目の試行テストと第二回目の試行テストにいくつかの修正があることに触れ、その修正や変更点から本番の方向性を講演の中で示した。

共通テスト対策として身につけるべき国語力

読解力の必要性は現代文を解くだけのものに留まらないと、宗氏は指摘する。
「共通テストの方向性を見ていると、センター試験に比べ、国語以外全ての科目で問題の文章量が大幅に増え、今までよりもより国語力・読解力の必要性が求められることは間違いないと思います。例えば、数学の数式を記述する場面でも、その解答を読む人間を意識しながら、自分のロジックを分かりやすい言葉で表現していくことが求められます。これは日本語を書く能力と全く一緒です」と、他の教科においても国語力の必要性は今まで以上に増していることを訴えた。
現代文は、他の教科に比べて点数の上下動が起きやすい科目だと言われる。それは何が原因なのか。
「自分が不得手、または、新奇な話題が問題文として出題されると、集中力が浅くなり途端に文章の本質を理解することができなくなるためです。それに加えて、活字を集中して読む習慣の乏しさがあります。これらの理由から、現代文は、出題内容によって点数が大きく上下し、点数が安定しにくい教科になっています」と宗氏は指摘する。その解決策として宗氏は日頃から地道に語彙力を身につける必要性を説く。なぜなら、伸び悩む生徒は方法論や解き方に注力するが、語彙力や演習の回数が圧倒的に足りないことが大半だからだ。

これからの塾の役割とは?

次回の入試改革セミナーの予告チラシ

次回の入試改革セミナーの予告チラシ

歴史的経緯に触れながら、塾や予備校の役割について「制度が大きく変わるいまの時代、私たちが求められているのは地味かもしれませんが、まっとうな方法を、彼らにとってわかりやすい形でどれだけ見せられるのか。そして、彼らの日常の生活態度の角度をほんの少しだけ変えてあげること。その背中を押すことくらいしかできません。少し角度が変わると行き着く先の未来は全然違う地点になるということは、起こり得ると思います」と参加者を鼓舞した。
最後に「現場で指導している皆様は様々なご苦労があると思います。塾や予備校というのは彼らの人生を救い上げる可能性のある最後の場所になる気がしています。私は映像という形で皆さんの前に登場して授業をするスタイルですので、それをコーディネートし、受講を勧める現場の先生方のアドバイスなど、実際は生徒一人ひとりを見ている現場が
すべてです。ぜひ、一緒に頑張っていきましょう」と締めくくり、講演会は盛況のうちに幕を閉じた。

宗氏の授業の特徴は、受講している受験生が解き方や読み方を学習することはもちろんのことだが、文章を端に発し豊かに広がる世界に触れ、生徒の姿勢そのものに働きかけるように作り込まれている点だ。実際、学習意欲を掻き立てられた受講生は多い。それと同じように今回の参加者から、「共通テスト以前以後で生徒指導の参考になった」「塾の必要性や存在価値を改めて考えさせられた」などの意見が多く寄せられ、現場で奮闘されている先生方にとって触発されたセミナーになったようだ。

次回は、2019年11月に第3弾として「数学」の入試改革セミナーを、6日(水)名古屋、10日(日)東京、14日(木)大阪、17日(日)博多の4会場で実施する予定。


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