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迫る2021年度大学入試 いま始める共通テスト対策!

2019-04-26

過去2回の試行調査のみならず、大学入試、高校入試問題まで徹底分析
変わるのは大学入試だけではない!

エデュケーショナルネットワーク  上野伸二 教材編集長

エデュケーショナルネットワーク 上野伸二 教材編集長

センター試験に代わる「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」の実施まで2年を切った。すでに対策を始めている塾もある一方、どのような対策をすべきか模索中の塾も多いようだ。そんな中、(株)エデュケーショナルネットワークでは共通テスト対策テキスト『はじめての共通テスト対策』(国語、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、英語筆記、英語リスニング)を発売する。
同社では大学入試改革に向け準備が始まった5年前より専門部署を設立。文部科学省の動きや各大学入試、高校入試の変化などにも注目し研究を続けてきた。その間、大学入試だけでなく、高校入試や私立中学入試でも出題傾向に変化がみられるようになり、対策を迫られるのは高校部門を持つ塾だけでは済まなくなってきている。同社の上野伸二教材編集長に具体的な変更点や傾向、今塾がすべきことなどを伺った。

難易度アップ!平均点6割から5割へ

センター試験は6割の平均点を目安に問題が作成されていましたが、共通テストでは平均点5割が目安となり問題は難化する見込みです。共通テストの結果を重視する国立大学はまだまだ多いと予想され、共通テストの難化が国立大学を目指す生徒に与える影響は計り知れません。一方で、一部の人気私立大学が一般入試での共通テスト使用を公表したものの、思ったほど多くないというのが印象です。当初は国立も私立も使う前提で進められていましたが、あまりにも大きな改革であっただけにトーンダウンした感は否めません。
また、旧7帝大は英語4技能のうち、英語民間試験を出願資格とし、加点扱いとしないところがほとんどです。一般の国公立大学の半分近くが、加点扱いとすることを発表していますが、加点の割合は思ったほど高くはなく、筆記テストの満点に対する2割程度となっています。民間試験の活用は居住地や保護者の経済力によって格差が生じてしまう恐れがあるからなのでしょう。確かに高校3年の4月から12月に2回も検定試験を受けに行くのは地方、特に離島や僻地の生徒にとっては大変な負担です。公平性を重んじる故のことでしょうが、国立大学が英語民間試験を使わないのは正直なところ、想定外でした。一方で早稲田、上智、青山学院などは、共通テスト・4技能・個別試験で選抜をすると発表していることから、4技能の影響は国立とは違って極めて大きくなると予想されます。

新しい学力観・学力の三要素

共通テストの詳しい分析記事も掲載

共通テストの詳しい分析記事も掲載

今回の大学入試改革で求められている学力は「知識・ 技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」の3つです。評価される学力が変わるということは問題の作り方自体が変わるということを意味します。学力の議論が始まって以降に作られた入試問題のサンプルや試行調査では「資料を読み解く」、「情報を整理する」、「知識を活用する」ことを問う出題が多くみられました。「必要とされる知識や技能は同程度だが、出題の表現や素材を変えてくる」というのが一番のポイントです。大学入試センターは、試行調査の数学の平均点が低かった理由を「認知的負荷の高さだ」と表現しています。
認知的負荷とは、情報量がたくさん増えるということです。複数の資料を読み解くことや、対話文を読み取ることも認知的負荷にあたります。

試行調査の出題を例に、センター試験とどのような違いがあるのか見ていきましょう。国語では、日常生活のワンシーンや実際に目にする文章が活用されています。例えば、部活動に関する生徒たちの対話文と生徒会規約や生徒アンケート等の資料をもとに必要な手続きについて問うもの。著作権法の条文や著作権に関する論説文を読んで答えるものもありました。「服薬後の血中濃度の変化を表したグラフ」を用い、12時間ごと、24時間ごとに服薬した場合を比較するような問題は一見すると理科のようにも見えますが、実はこれは数学の問題です。選択式の問題においても「正しいものを全て選べ」や「全て選べ、但し、該当するものがない場合は0を選べ」といった解答パターンが複数のものもありました。
問題さえきちんと読み解けばこれまでと同様の知識だけで解答を導き出すことは可能であるため「単にセンター試験が共通テスト(という名前)に変わるだけ」という認識の方も少なくないようです。しかし、そのような考えは改めたほうがよいかもしれません。
なぜなら、このような出題形式に生徒が慣れていないと得点に結びつけることはできないからです。図や表が何を表しているのか、何を裏付けているのか、まさに「知識の活用」です。対話文を読み込み、登場人物の立場で物事を考えることにおいてはコミュニケーション能力も求められます。弊社が開発したテキストは、入試改革の詳しい分析記事や試行調査問題と演習、それにオリジナル作成の模擬試験という構成になっています。共通テストの出題形式に慣れ、考え方を理解した上でどう学習していくかを考える道しるべとして最適な教材です。詳細な解答解説付きなので、自学自習や家庭学習用にもお使いいただけます。現在の高校2年生が初めて受験する共通テストまであと2年弱。今すぐの対策が求められています。

どのような対策が必要か?

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知識と知識を関連づけ、思考力を身につけるためには教科の壁を越えた学びへと発展させなければなりません。
昨今、授業にアクティブ・ラーニングを取り入れる学校は増えていますが、子ども同士で疑問や質問をし合い、議論しながら知識や思考力を身につけるスタイルは、学校の授業自体が課題解決型へと変わりつつあることの表れだと思います。社会には様々な課題が存在していますが、その見方は1つとは限りません。
例えば、つい最近、日本がIWC(国際捕鯨委員会)の脱退を宣言しました。これはものすごく深い、良い題材だと思います。IWCに加盟していると商業捕鯨ができないから抜けたという単純な話ではありません。日本にはもともと捕鯨の文化があります。これは捕鯨反対というグローバリズムと日本の文化の衝突なのです。アザラシを食べる民族もいれば牛を食べない民族もいる。鯨を食べる民族もいるというだけのこと。世界中で起きている多くの問題の根本はグローバリズムとローカリズムの衝突であるともいえます。「文化を守る」とはどういったことなのか考える題材として、議論のしがいがあるはずです。

試行問題と同様の出題傾向・形式を実現したオリジナル模試(2回分)も収録。

試行問題と同様の出題傾向・形式を実現したオリジナル模試(2回分)も収録。

苦手な子が多い数学や理科も、日常生活と密接に関係していることがわかればそこから興味を持つことがあるかもしれません。先述の血中濃度然り、様々な場面で活用される統計然りです。例えば先日、数字に音階を当てはめ、円周率に音を付けた動画をネット上で見つけましたが、とても美しい音色でした。音階には数学的要素がありますし、そもそも音は物体の振動が空気を伝わって届くため理科的要素もあります。音楽と数学・理科は別物だと思っていたものが実はつながっているのです。それら一つとってみても、学びは非常に面白いと思います。世の中の全てに興味が湧くと思うのです。かつて、ゆとり教育の総合的な学習の時間で目指したのはこうした教科を越えた授業だったのではないでしょうか。
当時は基礎的な知識を十分身につけないまま、子どもの主体性や興味本位に流されたため失敗に終わったともいわれています。教える側のスキルや知識はより多く必要になってきますが、教科にとらわれず、いろいろなことに関心を持つ。先生方も教える意識を少しずつ変えていくことが求められているのだと思います。

大学入試が変わることで高校、中学入試も変わる

大学入試だけでなく、高校入試や中学入試にも変化が現れています。ある高校の入試では『AI vs 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社刊、新井紀子著)という書籍から出題されました。話題になった書籍とはいえ、教育関係者が読む比較的マニアックな本という印象があったため、入試問題で使われたのには驚きました。教育関係者がそれほどの危機感を抱いているということです。これは高校部を持つ塾だけが対策を迫られているわけではないということを意味しています。大学入試が変われば自ずと中学・高校も変わって行きます。
2024年度には次期学習指導要領で学んだ生徒たちが共通テストを受けることになります。この頃にはAIの精度も格段に上がり、記述式問題の採点にも活用されているかもしれません。私たちの想像を絶することが起こる可能性もあります。これから4〜5年は塾の規模に関係なく情報戦になると思います。厳しい状況になる塾も出てくるかもしれません。一つひとつの知識を他の知識と関連付けて考える習慣を、早くから身につけさせることが大切だと思います。不安に思う方も多いでしょうが逆に今はチャンスです。まずは共通テストを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

『はじめての共通テスト対策』
編集:エデュケーショナルネットワーク/発行:Z会(全国書店でも発売)
※教材の紙面はサンプルです。実際のものとはデザイン・内容が異なることがあります。


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