株式会社 FREEMIND 空カンパニー
賀内 正文　CEO

賀内正文 CEO

株式会社FREEMIND（北田秀司代表、京都市中京区）は、今年3月から、学習塾・通信教育の生徒集客サイト『塾ログ』の運営を開始する。『塾ログ』は子どもたち、保護者に学習塾を紹介するポータルサイトだが、塾側は資料請求から電話の問い合わせ、体験授業、入会まで、基本的にすべて無料で利用できるので、集客コストを大幅に削減できるのが大きな特長だ。
『塾ログ』開設の経緯や具体的なサービス内容などについて、同社、空カンパニーの賀内正文CEOに話を伺った。

学習塾の悩みを解決するために『塾ログ』は生まれた

ご存じのように、以前は学習塾の生徒募集といえば、新聞折込チラシなどが一般的だったが、今はWebでの集客の割合が増えてきている。それに伴い、広告費も一層かかるようになり、その費用をもっと下げることはできないだろうか？ という多くの塾が抱える課題を解決するために開発されたのが『塾ログ』だ。
（株）FREEMINDは1988年3月に設立されたが、2017年4月から社内カンパニー制を導入。空（くう）カンパニーとEVANカンパニーの2社を持ち、両社とも学習塾を顧客として抱えている。そこで、学習塾に『塾ログ』を活用してもらうことによってWeb広告費用の大幅削減を実現し、学習塾の収益率拡大に貢献したいという。
「社内カンパニー制を導入する前は、空の社員とEVANの社員はほとんど交流がありませんでした。しかし、同じFREEMINDになってからは、交流して協力し合おうという機運が社内で高まり、情報交換や定期的な会議を行ううちに、お互い得意な領域を持ち寄れば、何か新しい事業ができるのではないかと考えるようになりました。その中で、子ども英語教室『Lepton（レプトン）』のフランチャイズ事業をはじめ、英語の教材やシステムを販売しているEVANカンパニーの社員は、特に塾の先生方との関わりも多く、〝広告費用が多くかかって、ほかにお金が使えない〟という声を大勢から聞いていました。一方、我々、空カンパニーは、Web基幹システムの構築・システム開発などをメインに行っていますから、得意とするITでその問題を解決し、お客様に貢献できないだろうかと考えたのです。
そして両社の社員が話し合う中で生まれたのが『塾ログ』というわけです」と、賀内CEoは『塾ログ』誕生の経緯について説明する。

資料請求から電話の問い合わせ、体験授業、入会まで、すべて無料

先に述べたように『塾ログ』は生徒集客サイトだが、サービスプランは、（1）フリープラン（無料）、（2）ライトプラン（月額3000円／税別）、（3）アクセスアッププラン（月額5000円／税別）──の3つがある。
フリープランは、基本情報掲載のほか、資料請求、電話問い合わせまでが無料で利用できるという。
「『塾ログ』に登録していただくと、実際にその塾が存在しているかどうかを確認させていただいた上で基本情報を掲載いたします。保護者やお子さんからお問い合わせがあると、登録された塾様に、どこの誰が関心を持っているかをお伝えします。あとは、お問い合わせのあったご家庭に電話をかけるなり資料を送付されるなりして自塾をアピールしていただきます。そこから先は、我々はノータッチです」
また、ライトプラン、アクセスアッププランと月額料金が上がるに従って、塾をアピールするためのサービスが増えていく。
「例えば、ライトプランにもアクセスアッププランにも動画配信サービスがありますが、プランに応じて使える機能が増えていき、保護者やお子さんの目に触れる機会も増える仕組みになっています。プランの詳細はWebサイトでご確認いただけます」
さらに、『塾ログ』には、学習塾への公平・中立な評価を反映したいという狙いもあり、実際に塾に通われたお子さん、保護者の評価によってランキングされるようなシステムを確立しているという。
「塾の規模にかかわらず、小さな塾でも親身な指導で保護者から圧倒的に支持されているところは全国にたくさんありますし、そのような塾は当然高く評価されるべきだと思います。ですから、塾に通ったお子さんと保護者による正確な評価によってランク付けされるべきだと考えています。
『塾ログ』には広告も掲載しますが、広告を出してくれたからといって、あるいはアクセスアッププランに登録してくださったからといって、その塾が高ランクになることはありません。塾様にはランクアップを目指して努力していただき、さらにより良い塾になっていただきたいとは思いますが、とにかく我々は生徒さんのために頑張っている塾様の精一杯の支援をさせていただきたいと考えています」

生徒集客コストを減らして学習塾本来の仕事を

「『塾ログ』には学習塾様向けの問い合わせページが設けられているので、そこにアクセスして必要事項を入力すれば、そのまま加入手続きができるようになっています。説明を読んでご納得いただければ、ぜひ加入していただきたいと思います」と語る賀内CEO。
Webサイトでの手続きが難しい場合、電話をかければすべてサポートしてくれるという。学習塾には、塾のホームページがなくても、『塾ログ』に基本情報を掲載してホームページ代わりにすることもお勧めしたいとのことだ。
「学習塾様の中には眠っているお宝がたくさんあるはずです。だからこそ、一人ひとりのお子さんに合った塾を選んでいただくためにも、客観的な情報を『塾ログ』に掲載していただきたいのです。今の塾の先生方はとにかくお忙しいし、集客にも時間と労力とお金がかかっています。その手間と費用を減らして、その代わり、生徒さんに親身で適切な指導をしていただきたいと思っています。ですから、まずは無料のフリープランにご登録いただき、様子を見ながらその先のことを考えていただければと思います」と、賀内CEOは『塾ログ』の意気込みを力強く語ってくれた。