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    「10年後、君に仕事はあるのか?」

「速読甲子園 富士山杯」教育改革実践家・藤原和博氏講演会
「10年後、君に仕事はあるのか?」

2018-11-01

9月24日(月・祝)、教育改革実践家の藤原和博氏による「10年後、君に仕事はあるのか?」と題された講演会が、富士ロゼシアター( 静岡県富士市) で行われた。「速読甲子園 富士山杯」も同時開催され、500名にも及ぶ生徒や保護者が来場。
大盛況となったイベントの模様をリポートする。

第1部 速読甲子園 富士山杯

[左]事務局長を務めたキッズイングリッシュの金谷尚美 代表[右]SRJ・堀川直人 社長

[左]事務局長を務めたキッズイングリッシュの金谷尚美 代表
[右]SRJ・堀川直人 社長

はじめに、(株)SRJの堀川直人社長が登壇した。
「今回のイベントは、共催された塾の皆さんの熱い思いに支えられて実現しました。全国的に見ても、大変素晴らしい企画です。速読受講生にとって、お互いに高め合う学びの場となればと願っています」。
続いて、今回のイベントの事務局長を務めたキッズイングリッシュ(静岡県富士市)の金谷尚美代表が挨拶した。
「北海道から福岡まで速読の導入塾から、40名の先生方が集いました。生徒の皆さんは日頃のトレーニングで鍛えた成果を発揮し、思う存分競い合ってください」。
参加者たちがチャレンジしたのは、「かけざん混合」「あみだくじ」「ドッツ数えてみよう50までHARD」「速解力チェック(5・6年生以上対象)」の4種目だ。1人2分半の持ち時間で最高のスコアをたたき出した生徒が表彰された。また、来場者全員参加による「速ドッグからの挑戦状」も大いに盛り上がり、成績優秀者には大きな拍手が贈られた。
また、会場には各種ブースが設けられ、速読やプログラミング体験をはじめ、「iPad de 英語」「進学相談」「速ドッグと記念撮影」など盛りだくさんのコンテンツで賑わった。

[左]進行を務めた大学受験予備校サミットの都丸亜絵莉 校長 [右]ルールを説明するスクールのぞみの安藤伸江代表

[左]進行を務めた大学受験予備校サミットの都丸亜絵莉 校長
[右]ルールを説明するスクールのぞみの安藤伸江代表

表彰者の記念撮影

表彰者の記念撮影

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【共催・講演】(株)SRJ、KIDS ENGLISH、秀峰スクール、学習塾ペガサス、ほさか英語教室、チョコレートクラブ、個別指導光塾、清水まなびの森、Happy Kids English Salon、ミライノスクールNOVITA、のぞみ教室

第2部 講演会 教育改革実践家 藤原和博 氏

全員参加型〝トークライブ〟でアクティブラーニングを体験

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冒頭、堀川社長は本講演会への期待を次のように述べた。
「5年後・10年後の日本の教育や社会、思い描く未来について、子どもにもわかりやすく藤原先生から伝えていただきます。受け身ではなく自ら考えて行動し、世代を超えて学びを分かち合いましょう」。
10年間で1300回以上、のべ25万人を動員する講演会を行ってきた藤原氏。1時間半の講演会の中で、参加者は3~5人のチームに分かれ、7・8回ほどブレーンストーミングやディベートを行いながら積極的にアクティブラーニングに取り組んだ。
藤原氏ははじめに「今後10年で〝世界を変えるほど最大の社会変化〟とは?」と問いかけ、ブレーンストーミングを促した。
「世界中の有識者の意見は、〝50億人以上がスマホでつながること〟で一致しています。脳が疑似的につながり、さらにそのネットワークにAI武装したロボットがつながっていきます」。

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人類の脳が疑似的につながり、そのネットワークにAI機能が搭載されれば「なくなる仕事」が増えるのは、もはや自明の理だ。藤原氏は、「『なくなりにくい仕事』について徹底的に議論すると、人間が『本来やるべき仕事』が見えてくる」と指摘する。
「弁護士や医者など〝高度に知的な仕事はAIやロボットに置き換わらない〟と考えるのは、大いなる誤解です。すでにAIやロボットの影響を受けて、人間の仕事はどんどん変質しています」

AIやロボットに〝仕事を奪われる〟のではなく〝協業〟の時代へ

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さらに、藤原氏は「掃除ロボットが、どんな機能を付加してどこまで進化するか想像してみよう」と問いを投げかけた。
「常識や前例にのっとった『情報処理モード』から『情報編集モード』に頭を切り替えて、不可能に思えることでもクリエイティブな想像力を発揮してみてください」。
こうした正解のない問いに対して主体的に考え、協同的に知恵を結集して仮説を立てることが重要だと、藤原氏は強調する。
「他者にも納得感のある『納得解』を豊かに出す力を『情報編集力』といいます。2020年に実施される共通テストや企業の採用試験でもこの力が問われます」。

藤原氏のサイン会も行われた

藤原氏のサイン会も行われた

さらに、家庭教育がベースとなる「基礎的人間力」の上に成り立つのが、「情報処理力」と「情報編集力」だと、藤原氏は解説する。
「前者は正解がある問題に対して正答率で表される能力であり、後者は正解がないかあるいは1つではない場合にいかに仮説が出せるか、相手を納得させられるかが問われます。また、AI社会が深まっていくほど、『基礎的人間力』は再びクローズアップされます。保育や看護など高度なヒューマンケアの部分は、人間がやるべき仕事として残っていくと考えられます」

この先求められるのは、情報編集力や問題解決力

「知っていることを早く正確に上げる脳の働きが『処理脳』です。一方、常識を疑い、何かと何かを掛け合わせて全く新しい価値を生み出すのが『編集脳』です。今後、ロボットやAIが担うのは『処理脳』の部分ですが、子どもたちはまずしっかりとこの『処理脳』を磨くことが先決です。そのために、速読は非常に有効です」。
藤原氏は、子どももよく知っているヒット商品の開発誕生秘話を例に挙げ、試行錯誤を繰り返して、納得できる解を追い求めることの重要性を強調した。

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「『情報編集力』や『問題解決力』は、頭の柔らかさが求められます。10歳までにどれだけ豊かな遊びの体験をしたかどうかが、『情報編集力』の基盤をつくります。遊びの中に無限に正解のない課題があるからです。また、留学やサマースクール、キャンプなど、先生・生徒や親子ではなく〝斜めの関係〟によって育まれる経験からも、コミュニケーション能力は磨かれていくと思います」。
最後に藤原氏は、次のように締めくくった。
「時代は成長社会から成熟社会となり、多様化・複雑化しています。変化が激しい社会の中で、二律背反など想定外のことが起きた時に自分で判断して責任を取ることが、人間のやるべき仕事だと言えるのではないでしょうか」。


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