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(株)スプリックス、6月29日に東証1部に新規上場

2018-09-03

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平石明 社長(左)と常石博之 副社長

平石明 社長(左)と常石博之 副社長

株式会社 スプリックス
東京都豊島区
平石 明 代表取締役社長
常石 博之 取締役副社長

塾業界では成学社のジャスダック上場以来10年ぶり
今後も積極的に事業展開を

「森塾」や「自立学習RED」、塾用教材「フォレスタ」シリーズ等でその名を知られている(株)スプリックスは6月29日(金)、東証1部に新規上場した。塾業界では(株)成学社のジャスダック上場以来、10年ぶりの快挙となる。
同社の平石明社長、常石博之副社長に上場の感想や今後の事業展開などについて話を伺った。

苦楽を共にしてくれた社員に感謝

東京・池袋のスプリックス本社に取材にうかがったのは、7月25日(水)。東証1部に上場して約1カ月後のことだ。今の率直な気持ちを尋ねると、平石社長は開口一番、社員への感謝の気持ちを表明した。
「これまで様々な形で関わらせていただいた生徒さん、保護者の方々、お取引先の方々にはもちろん感謝しておりますが、とりわけ今まで苦楽を共にしてくれた社員の方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。楽しいこともたくさんありましたが、いろいろな意味で辛いときもあったので、私のエゴではありますが、仲間がいたからこそここまで歩むことができたと心から思っております」。
6月29日の初値は公開価格の2400円を上回る2587円で、終値は2777円だった。
株式市場から高く評価されたのは、売上げがここ4〜5年、対前年比120%前後で増え続け、しかも営業利益率が20%を超えているからだと平石社長は見ている。
「森塾は直営が88教室ありますが、FC教室も含めて今まで1度も撤退したことがありません。つまり、出店したらその分だけ売上げと利益が上がるという単純なビジネスモデルになっています。利益率が高い理由は、フォレスタデータベースを使って授業のコマ割や請求書の作成などを徹底的に効率化して時間をかけないようにしたことや、講師が日報を書くのも結構時間がかかりますが、それもフォレスタ悟空というタブレットを活用したシステムで効率化しました。つまり、そのための時間や人材が少なくて済むので、利益率が比較的高くなるのです」。
広告宣伝費が抑えられていることも、高い利益率に貢献している。「高い確率で成績を上げているので口コミ比率が高く、生徒募集広告にあまりお金をかけなくても生徒が集まってくるんです」。

2018年9月期業績予想は、売上高103億6300万円(前期比21・9%増)、営業利益23億5100万円(同102・0%増)、経常利益23億800万円(同98・1%増)、純利益15億6400万円(同83・0%増)を見込んでいる。

10年ほど前から上場への準備を

スプリックスは1997年1月、新潟県長岡市で森塾を創業したのが始まり。上場に向けて準備をしていたのは10年ほど前からで、そのためのチームも編成していたという。上場を目指した大きな理由は、会社を永続するためには上場するのが一番だと考えたからだ。
「もちろん様々な形の会社の未来があっていいと思いますが、私は親族ではない人に会社を継ぎたいと考えていたので、それには将来売却するより上場が一番いいのではないかと思いました」と平石社長は語る。
「できるだけ多くのお子さんや保護者に貢献するためには、規模を大きくするだけでなく、会社を永続させる必要があります。すると当然事業継承をどうするかという課題が出てきますが、ギリギリになってから悩むよりは上場して比較的事業継承しやすいようにしておいた方がいいと考えました」と語るのは、常石副社長だ。

スプリックスにとって上場はいわば途中経過なので、今後も守りの姿勢に入ることなく積極的に事業展開をしていくという。具体的には、「自立学習RED」のフランチャイズ展開もその一つだ。
「REDは大きなチャレンジだと思っています。人手不足が深刻化する塾業界の中で、森塾の弱みを突くような競合塾があればと思ってREDをつくりました。従来人が関わっていたところをICTに変え、人工知能(AI)による最適化された個別指導を行っているのです」(常石副社長)。
「REDでは生徒に合わせて自動生成されるアニメーションを使って教えているのですが、そこにはAIが搭載されています。生徒一人ひとりの学力に合わせた指導を行うというところには積極的に投資をしています。タブレットを立ち上げると自動的に最適な学習方法や進め方を教えてくれます。いつか成績の上昇において突き抜けるのではないかと期待しています」(平石社長)。

一方、「森塾」では、週ごとの講師の授業力を評価し、それが講師のモチベーションアップにつながっているという。
「授業のたびに必ず確認テストをするのですが、そのデータが全部集計される仕組みになっています。1週間単位で講師ごとにデータが出て、誰に問題があってどんなフィードバックをすればいいかが現場の教室長にわかるようになっています。生徒のテスト結果と講師が紐付けされていて、講師のランキングも表示されるようになっています」(常石副社長)。

絶妙なコンビの平石社長と常石副社長

現在平石社長は53歳で、常石副社長は47歳。二人の出会いはあるビジネススクールだ。当時銀行に勤務していた常石副社長は、仕事柄「社長」には多く接していたこともあって、はじめは平石社長のことを特別視はしていなかったという。しかし、平石社長はできるだけ多くの子どもたちの学力をアップさせるためにも塾を大きくしていきたいし、ひいては永続させたいという夢は当時から強く持っていたという。
「その平石の魅力に惹かれ、新潟県長岡まで授業見学にも行きました。当時は新潟にしか教室がありませんでしたから。そこで意欲的に楽しく勉強に取り組んでいる子どもたちの姿を見たことが転職するきっかけになりました。平石はいつも言行一致で仕事に取り組み、そのブレない姿勢は今も変わりません。平石のおかげで充実した日々を送らせていただいています」と常石副社長は語る。
平石社長は常石副社長のことをどう思っているかを尋ねると、「私は人からあまり褒められないので自分で自分を褒めるようにしているのですが、私の最大の才能は、自分より優秀な人間とチームが組めることです」と力強い返事が返ってきた。つまり、常石副社長が大変優秀であることを見抜き、その人とチームを組むことによって上場までこぎ着けたというわけだ。そしてさらに、自分より優秀だと思う数名の社員の名前を挙げた。

人の才能を見抜き、その才能を存分に活かして強力な組織をつくっていくこと。これこそまさに近未来的経営者の姿であろうし、特に教育産業においては最も必要とされる能力の一つといえるだろう。


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