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(株)サイタコーディネーション 主催 保護者対応スキル習得セミナー 開催

2018-07-02
サイタコーディネーション・江藤真規代表

サイタコーディネーション・江藤真規代表

5月20日(日)、東京都内のアルカディア市ヶ谷において、株式会社サイタコーディネーション(江藤真規代表、東京都新宿区)が学習塾経営者・学校関係者向け保護者対応スキル習得セミナーを開催した。
同社の江藤真規代表が講師を務め、イマドキの保護者の課題から始まって「保護者会」「保護者面談」の質を上げる方法、保護者とのコミュニケーションを強化して塾や学校の価値を高める方法、民間教育だからこそできることなど、出席者参加型のセミナーを行った。

ますます重要となる保護者とのコミュニケーション

保育園や幼稚園においては、保護者を支援していくことが近年、制度上でも明確に盛り込まれたと述べる江藤代表。
「先生方の役割としては、この先間違いなく子どもの指導に加えて、保護者への支援という領域が入ってまいります。特に学習塾は、その場を拠点としてその地域の家庭支援を行っていこうという動きがさらに加速していくと思います」。
そもそも保護者が学習塾に高いお金を払って我が子を通わせるのは、当然のことながら「成績を上げたいと思っているから」と江藤代表は述べる。けれども成績はすぐには上がらない。だからこそ、保護者に3つのことを伝えてほしいという。

まず、イメージできる生徒の未来像を伝えること。
「昨年のB君は今のA君と同じような状態でしたが、コツコツ頑張ったら秋にはこうなりましたよ、というエピソードがよろしいかと思います」。
2つ目は、生徒の塾での一面を語ること。
「『家では勉強していないとのことですが、こういう授業のときに隣の子に教えてあげているんですよ』『Cちゃんはすごく優しくて、忘れ物をした子がいると、伝えに来てくれるんです』等々、親の知らないその子の一面を聞けることは、保護者にとってはとても嬉しいことなんです。それによって親は『この子、塾で頑張っているんだな』『この子、塾が好きなんだな』という気持ちを抱きやすくなります」。
3つ目は、親にしかできないことを伝えること。「『じゃあお母さん、家でお子さんのいいところを褒めてあげてください。厳しく叱るのは私がやりますから、1週間褒めることだけやってみてください』『お忙しいでしょうが、1週間でいいので朝の勉強、5分だけ隣に座ってみてあげてください』など、具体的に小さなアドバイスをしてあげると、保護者はやってみようかなという気持ちになること間違いなしです」。

保護者同士のヨコのつながりは、塾にも大きなメリットに

会場には学習塾経営者・学校関係者が集まった

会場には学習塾経営者・学校関係者が集まった

「保護者会と保護者面談は、保護者と顔を合わせてフェイスツーフェイスで対話ができる最高の機会であることを、まずは組織内全員で共有してください。なぜなら、これはとてもとても大きなチャンスで、家庭での様子を聞いて塾や学校から家庭に提案できる唯一の機会だからです」と、江藤代表は述べる。
保護者会というと、塾は入試の動向や2020年問題について説明をしがちだが、江藤代表は「保護者同士のヨコのつながりを強化する場」だと位置づけている。「自分で調べればわかる情報を伝達する場ではなく、もちろん保護者を批判する場でもありません。さらには義務感で行う場でもありません。どの保護者にも理想の保護者像があるけれども、自分はそうではないと思っている。本当は子どもにガミガミ言いたくないけれども、あるとき突然火を噴いている自分がいる。そのようなことを感じながら保護者会においでになりますので、他の保護者の『私も怒っちゃうんです』というたったひと言が大きな救いになったりするのです。また、『最近D君がやる気をなくしてしまったんです。そのとき私は10分間D君と話す時間をつくり、まずじっくり聞いてみました。今一番心の中にあることは何だ? 勉強やりたくないの? それともやり方がわからないの?』 など先生方がいつも生徒さんにやっていることを伝えることも良いでしょう。『こうやってお子さんと5分でいいから対話してみてください。お子さんのやる気が出ますよ』。こんな話を聞くと皆さんメモをして『いいこと聞いたわ』と思えるものなんです」。

保護者会の後に、お母さんたちがラインの交換をしたり、帰りにお茶をしていくようなコミュニティができれば最強とのことだ。
「このようなコミュニティができるとどんないいことがあるかというと、仲間の一人が塾をやめたいと言ったとき、『なんで? 一緒にF高校受けると言ったじゃない。頑張ろうよ』と言ってくれたりして、塾の裏側に隠れている保護者のコミュニティが支援してくれるんです。こんなつながりができるのが保護者会なのです」。

保護者の課題を引き出し、解決につなげていくには?

ワークシートに記入する参加者たち

ワークシートに記入する参加者たち

一方保護者面談は、保護者の課題を引き出し、それを解決につなげていく場だと江藤代表は述べる。
「最近どんなことが気になっていますか?」「最近お子さんの様子はいかがですか?」などと聞きながら、保護者が抱えている課題を引き出していくことが重要だ。このような質問をしても「大丈夫です。特に変わりはありません」と答える保護者がほとんどだが、そこで簡単に終わらさずにやりとりをどんどんしていくことがポイントだ。けれどもその質問は事情聴取のような詰問になってしまっては逆効果とのことだ。
「どんな質問をするかはなかなか難しいので、実践練習あるのみです。お勧めは塾内で勉強会を行うこと」と語る江藤代表は、次の考え方を3つ持っておくと簡単に質問が作れるようになるので、これら3つはいつでもどこでも使えるようにして欲しいと述べた。
(1)チャンクダウン。細分化すること。「具体的にはどういうことですか?」「もう少し具体的に教えていただけますか?」という質問をする。
(2)チャンクアップ。あまり日常では使わないが、「それができたら、どんないいことがありますか?」「それができたら、どんな気持ちになっていると思いますか?」など、未来に対して質問してみること。「素敵ですね。もし彼が毎日5分間英単語を学習したいという気持ちになったら、3カ月後どうなっているでしょうね?」などの質問は保護者のワクワク感に加速度をつけ、保護者もやる気になっていく。
(3)1つ問いを投げかけて返答されても、そこで終わらせず、「ほかにはどうですか?」と聞いてみること。2番目、3番目に出てくる気持ちの方が重要であることも多く、普段は考えてもみなかった自分の答えに保護者は意識を向けることができるようになるという。
「どのような質問をするにせよ、〝保護者の中に必ず答えはある〟という気持ちをもって質問していただきたいと思います」と語る江藤代表。
帰るとき、保護者から「元気をいただきました」「勇気をいただけました」という言葉をもらうことができたら、保護者面談は大成功とのことだ。

そのほか、日常の保護者との会話、タイプ別保護者の対応方法など、明日の塾運営にすぐに役立つことを江藤代表は伝授し、実践トレーニングなども行った。


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