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N高等学校が目指す子どものための教育とは?【多様化する社会】KADOKAWAとドワンゴが高校をつくった理由

2017-09-01

時流にあった教育のカタチとして、多くのメディアで取り上げられるN高等学校を取材。N高とはいったいどんな高校なのだろうか。

デジタルネイティブ世代に必要な〝学び〟と〝場所〟とは

那覇空港から約1 時間。沖縄県伊計島にあるN高等学校の本校

那覇空港から約1 時間。沖縄県伊計島にあるN高等学校の本校

いまの中高生は、デジタルネイティブ世代と呼ばれ、ネットを介して誰もが世界中の情報を簡単に手に入れることができる。
しかし重要なのは、情報をもとに自分なりに考え、主体的に動くことができて初めて価値を生み出せるということだ。出版業界から多彩なコンテンツを生み出すKADOKAWAとニコニコ動画、超会議などIT業界をリードするドワンゴによってN高は創られた。
キーワードは「創造力」だ。与えられることを待つ受け身の姿勢ではなく、常に自らが動ける人を育てようとしている。また、〝場所〟というキーワードもある。増え続ける不登校の生徒。従来の教育の枠組みではハマらなくなった吹きこぼれと言われる、特化した生徒。
どちらも既存の学校を窮屈だと感じる層だ。N高はそのような生徒たちにとっての〝場所〟という一面も持っている。

通信制の利点を最大限に活かし、生徒の自主性を重んじる「ネット型」と「通学型」/strong>

生徒の好きな時に学べる ネットコースの映像学習

生徒の好きな時に学べる
ネットコースの映像学習

N高等学校には二つのコースがある。
ネットコースは時間・場所を問わず高卒単位取得のための学習が可能。スクーリング等の通学は年5日間程度。〝学校〟への拘束時間が少なく生徒は自分の時間を多く持つことができる。
ネットを使った学習が主だが、全ての生徒に対し担任がおり、学習状況が芳しくない生徒に対して適宜サポートを行う。

生徒たちが互いに意見を出し合い学習を進めていく通学コースの特別授業

生徒たちが互いに意見を出し合い学習を進めていく通学コースの特別授業

また、毎日ネット上でホームルームを行い、生徒とのコミュニケーションを怠らない。
通学コースは、国内2カ所(2018年より6カ所)のキャンパスへ通学する。通学コースでは基本的に集団授業は行わず、教職員はコーチングやサポートに徹する。カリキュラム内の高卒単位取得授業、大学受験授業、プログラミング授業など多くの授業は映像授業であるため、生徒一人ひとり学習の進捗具合が異なるからだ。担任と助手は、生徒40~50人に対し3人を配置、従来の高校よりサポート面を強化している。この取り組みは個別指導塾と同じである。
また、週1回のグループ面談など生徒との接触回数を増やすことで学習のサポートや悩みの解決にあたる。

生徒の可能性を引き出すための〝経験〟と豊富なオリジナル課外授業とN予備校と

双方向の生授業の配信。講師は生徒たちの反応を見ながら授業を組み立てる

双方向の生授業の配信。講師は生徒たちの反応を見ながら授業を組み立てる

通信制の最大限の利点は自分の時間が増えることだ。
では増えた時間はどうするか?
進路や夢がある生徒はそれに邁進できる。模索する生徒に対しては、〝経験〟を提供することで将来の選択肢を広げようとしている。
N高が提供するプログラミング、小説家、イラストなどの将来へつながる授業。進学希望の生徒ならば受験対策授業。全てプロの現場で活躍している講師で教材の品質もとても高い。
コミックから学習参考書まで出版するKADOKAWAとITのドワンゴというバックボーンが活かされている。
これらの授業はN予備校というアプリを利用して生徒は無料で受けられる。
授業は生放送をベースとして配信され、リアルタイムで授業を受け、質問をすることができる。
また、N予備校は一般向けにも月額のサービスを提供している。

時代と共に変わる距離感。普遍的につながりを求める人の欲求IコミュニケーションI

文化祭では各部活によるブース出展やステージバンドなどの発表が行われた。写真は合唱部の様子

文化祭では各部活によるブース出展やステージバンドなどの発表が行われた。写真は合唱部の様子

N高では、先端企業で利用されているLINEのようなコミュニケーションツールslack(スラック)を、生徒同士や担任との連絡の手段としている。
ITツールの活用は、コミュニケーションが効率化され同時に、現代社会に必要なITリテラシーも高める。

前日からブースの設営、舞台進行のリハなど生徒主導で行われる。 飲食の販売では沖縄のタコライスなどを販売

前日からブースの設営、舞台進行のリハなど生徒主導で行われる。
飲食の販売では沖縄のタコライスなどを販売

一方で、リアルコミュニケーションにも注力している。職業体験やスクーリングのほか、文化祭は「ニ
コニコ超会議」の一環として行わる。イベントで出会う生徒や先生とは、事前にネットで知り合っているため、「初めて会う感じがなく、馴染みやすい」と生徒は口を揃える。ネット上であれば、自分を出して積極的になれる生徒は少なくない。仲良くなった友人や先生とは、リアルでも打ちとけやすいということだ。
N高等学校におけるネットとリアルは、陸続きのコミュニケーションと考えることができる。

高校は子どもたちと社会をつなぐ場所。改めて考える高校の意義

筆者が取材して感じたことは〝場所〟。
N高が話題に上がるとき、ITを活用している事柄が多く語られるが、もう一つの顔として既存の
学校教育の課題を何とかしなければという意志が感じられた。
不登校生の受け皿という一面、可能性を伸ばすための経験を与える場所という一面、また集団授業によって起こる課題を解決するための個別指導など、多くの場所で感じられた。
入学意思は子どもからが多いようだが、従来の高校教育に疑問を感じている親御さんが子どもに勧める場合も増えてきているという。
日々、移り変わる社会情勢に教育業界もより柔軟に対応していくことが求められているのではないだろうか。

学びの多様性へ対応するN 予備校というシステム

「N 予備校システム」は学校、自治体、塾でも導入が可能だという。実際
に鹿児島県長島町、群馬県南牧村などが導入。双方向の大学受験対策、
プログラミング授業などのサービスを利用している。個別指導、コーチ
ング主体の塾、または塾の付加サービスとしての利用も可能だ。

N高等学校初の「塾・教育関係者説明会」を開催

2017 年9 月26 日(火)
 10:30 ~ 11:40 学校説明会
 11:40 ~ 12:30 キャンパス見学、情報交換会
         ( 希望者のみ)
 会場:N 高等学校代々木キャンパス別館
    東京都渋谷区代々木 2-25-7
 ※ 詳細については同梱のご案内を参照ください。


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