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2018年4月、金沢工業高等専門学校は「国際高等専門学校」へと進化 グローバルイノベーターを目指す、日本初の「理工系リベラルアーツ」

2017-09-01
国際高等専門学校校長就任予定のルイス・バークスデール氏

国際高等専門学校校長就任予定のルイス・バークスデール氏

ルイス・バークスデール(Lewis Barksdale)
フロリダ州エカード大学比較文化科卒。ハワイ大学大学院修士課程(英語教授法)修了。テキサス大学大学院博士課程(外国語教育)満期退学。ハワイ大学英語科教員助手を経て、1980年金沢工業大学英語教育課程講師就任。助教授を経て、1994年教授。2014年金沢工業高等専門学校校長就任。2018年国際高等専門学校校長就任予定。専門は、外国語教育。

2018年4月にスタートする国際高等専門学校(国際高専)は、グローバル社会でイノベーションをリードする人材の育成を目指す5年制の学校。
1、2年次は自然豊かな白山麓で全寮制、3年次は全員ニュージーランド留学、4、5年次は金沢工業大学と共有する先進のキャンパスで専門分野を英語で学び深める。卒業後は併設校の金沢工業大学3年次に編入でき、9年間(高専5年間+大学2年間+大学院2年間)を通して密度の濃い充実した学生生活を送ることができるという。その独自の教育やカリキュラムについて金沢工業大学 産学連携局 産学連携東京分室 庶務課長の高田理尋氏に話をうかがった。

ほとんどの科目を英語で学ぶ、欧米型全寮制スクールを導入

エンジニアリングマネジメントの授業

エンジニアリングマネジメントの授業

国際高等専門学校(国際高専)の前身となる金沢工業高等専門学校(金沢高専)は、1962年創立され、ものづくりに携わる有能な技術者を輩出してきた。
「金沢高専は50年以上の歴史を持つ高等教育機関ですが、時代や社会の要請に応じて教育内容も変化させ、1982年の創立20周年を契機にシンガポールポリテクへの修学旅行を開始し、以来30余年にわたり国際化を推進してきました」と語る高田氏。今では専門課程の教員を含め全教員の3分の1を外国人が占めているという。
「一層進むグローバル化や複雑化する社会課題を解決する技術者を育成するため、学校名も変えて再スタートするのが来年4月、国際高専の始動となります」

来年4月、自然豊かな白山麓の里山に白山キャンパスがオープンし、ここで1、2年生が学ぶ。1学年90人の少人数教育を実施し、全寮制のラーニングコミュニティを形成していくという。学生寮は個別に寝室があり、6名でリビングやバスルームを共有するユニットタイプ。体育館、地域広場、温泉などを地域住民に開放し、交流を持てるキャンパスとなる予定。地域と連携したプロジェクトにも取り組み、白山麓は学生にとって「第2の故郷」となる。
「現在も教員の3分の1が外国人ですが、さらに増員を予定しており、数学・理科・情報など体育と国語以外の授業はほとんど英語になります」

その教育の大きな特色は、「エンジニアリングデザイン教育」と「STEM教育」だ。
エンジニアリングデザイン教育は、デザイン思考による自分でさえ気づいていない内なるニーズを明らかにするため「洞察力」「観察力」「共感力」という互いに相乗効果を持つ3つの能力を開発し、さらには、世界的な工学教育のフレームワークであるCDIOが示す「C・発想する」「D・設計する」行動をチームで実践し、段階的に能力の向上を目指すもの。モノ・コトづくり基礎・実技、デザインシンキングによる問題発見・解決型プロジェクト、グループ討議、技術者倫理、プログラミング、データ活用等の基本スキルを基盤として単純なものから複雑なものへ、さらには、地域との連携、企業との連携による問題発見・解決プロセスの実践により、理工学的思考力の向上をはかっていく。

システム開発演習

システム開発演習

「STEM教育」とは、従来型の教育で別々に教えていた数学、物理、化学といった理系科目を総合的に学ぶことで、理工学的思考力を身につける新しい教育方法だ。
「月〜金曜日の夜7時半〜9時半はラーニングセッションの時間です。学習内容の着実な定着と次回授業に積極的に参加する上での重要な課外学習で、英語のサポートも各自の習熟度に合わせて行います。また、授業以外で行われるプロジェクト活動を学生自らが発案し、活動していく時間にもなります」
理工系に興味のある学生にとっては嬉しいかぎりだが、もちろん歴史・文化、アートなどの授業もある。

2017_9_p3839_4「演劇・舞踊など肉体の行為によって表現する芸術・公演芸術・舞台芸術を学ぶ〝パフォーミングアーツ〟など表現力を高められる科目もあります」と、高田氏は笑顔で語る。

 

 

3年次は全員がニュージーランドに留学、英語で学ぶ

白山キャンパスの完成パース

白山キャンパスの完成パース

3年生は全員がニュージーランドに1年間留学。ホームステイをしながら国立オタゴポリテクニクに通う。約150年にわたって実技中心の専門職業人教育を展開し、社会のニーズに応える職業教育のリーダーとして今日に至っている。約700名の教員の多くは企業出身者だ。2002年に金沢高専との協力協定が結ばれ、以来、毎年3年次生10数名を派遣し、1年間の留学を実施してきたという。
「新年度の最初の1カ月間は白山麓キャンパスで留学の準備のための授業を受け、ニュージーランドに行っても最初の約2カ月間は英語レベルアップをはかり、それからオタゴポリテクニクの授業を受けます。機械、電気、情報、化学など自分が4、5年次に進みたいコースを意識して、実技を中心とする専門科目を3つ選択し、履修します」

授業以外のスタッフはホームステイ、課外活動、生活支援、カウンセリングなど各担当者がいて、学生の生活を支援してくれる。
4、5年生は一般的には大学1、2年生にあたるが、扇が丘キャンパスで専門分野を学び、ほぼすべての授業が英語になる。より高度なEnglish STEMを学び、金沢工業大学の学生と連携した研究やプロジェクト活動も行うという。

2017_9_p3839_5卒業後は金沢工業大学の3年次に編入することができ、大学院1、2年次を含めて、9年間一貫教育を受けることができる。金沢工業大学はプロジェクトデザイン教育を軸として「世代・分野・文化を越えた共創教育」を実践。産学が連携する「教育システムが整っている金沢工業大学への編入を推奨しますが、他大学に編入・進学したり、さらに英語力は十分身につき、異文化体験もありますから、海外の大学なども視野に入るかと思います。とにかく国際高専の学びによって、将来の可能性が大きく広がることだけは間違いありません」と、高田氏は自信ありげに言い、「塾の生徒さんの中で理工系に興味のある方がいましたら、ぜひとも国際高専を受験していただきたいと思います。英語は現時点で多少苦手であっても、丁寧な指導やトレーニングがありますので、やる気さえあればぜひチャレンジしてください」と、力強く語った。海外帰国子女や海外からの留学生も積極的に受け入れる予定だ。

国際高専 トークセッション

会場:金沢工業大学虎ノ門キャンパス
(〒105-0002 東京都港区愛宕1-3-4)
日程:10月28日(土)「グローバルリーダー」
12月9日(土)「イノベーション」
※今後も国際高専の教育をキーワードにワークショップや講演会を開催する予定

国際高等専門学校 オープンキャンパス

会場:金沢工業高等専門学校(〒921-8601 石川県金沢市久安2-270)
日程:9月16日(土) 10月14日(土)/高専祭併催
11月4日(土) 11月25日(土)
時間:9:30スタート
内容:学校紹介、入試説明、キャンパスツアー、体験プログラム
※詳細は順次ウェブサイトで公開。
※昼食はキャンパスレストランで用意。


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