
(株)興学社 第34期入社式・年次総会を盛大に開催 第34期のテーマは「不易流行」
3月10日(金)、株式会社興学社(池田晃社長、神奈川県川崎市)は 杜のホールはしもとにおいて平成29年度入社式・第34期年次総会を盛大に開催した。
入社式では、新入社員辞令交付をはじめ新入社員代表決意、歓迎の辞、来賓祝辞、社長訓示などが行われ、年次総会は事業部旗入場で幕を開け、基調報告、感謝状贈呈、和太鼓演奏、各種発表、永年勤続表彰、第33期表彰などが行われた。
教育者としての第2のステージを興学社で
入社式では、池田晃社長から新入社員への辞令交付が行われたあと、新入社員代表による決意表明が行われた。
幼稚園教諭として5年間働いたあと昨年5月に興学社に入社した峯夏海氏は、「たくさんの子どもたち、保護者の方と共に歩みながら成長していく中で、『興学思想』に書いてある言葉が驚くほど当てはまり、今までやってきたことに自信を持ち、教育者としての第2のステージを興学社でスタートできる喜びを感じました」と語り、「わくわくクラブを日本一の放課後等デイサービス、児童発達支援にするために、子どもたちを自立させ、保護者の方とともに歩みながら、全力を尽くすことを私の決意表明とさせていただきます」と結んだ。
ニューヨークの郊外にあるステイタンアイランドで育ったというデイビッド・マンザノ氏は、3歳から通っていた空手教室の校長先生(東京出身の年配の日本人男性)から多くのことを学び、22歳で日本に来て空手と英語を教え始めたこと、興学社のPEG(英会話スクール部門)で生徒から信頼を失いかけたとき、他の先生たちにアドバイスを求め、「生徒たちはまたチャンスをくれるよ。今週うまくいかなかったことも、次の週にはきっともっとうまくいくよ」と励ましてくれたことなどを語り、最後にブルース・リーの言葉を引用した。「教師は決して真理を与える人ではなく、ガイドである。真理は生徒自身が見つけるものであり、教師はそれを助ける人である。私はあなたに何も教えない。あなた自身が探索していくのを助けるだけだ」
教育者としてのあるべき姿を追求し続けてほしい
歓迎の辞は、31期の新入社員代表決意を述べた木川航希氏が、そのとき「地域が誇る塾を目指す」と言ったことを語り、「今も私の目標は変わりません。地域が誇る塾を必ずつくり上げます」と宣言した。そして「新入社員の皆さん、皆さんには目標がありますか? 今ここにいる皆さんも、それぞれ目標を持って活躍できる人財となってくれると思います。皆さんのご活躍を大いに期待して歓迎の挨拶とさせていただきます」と結んだ。
社長訓示では、池田社長が新入社員に向けて言葉を述べた。「私たち興学社が定義する人財とは、人材ではなく、財(たから)と表す人財です。まさに、生徒から、教室から、地域社会から必要とされる財(たから)のような存在こそ、目指すべきものです。人財の力こそ未来を拓くと確信しています。今日ここに集まった皆さんが、教育者としてのあるべき姿を追求し続け、様々な困難を経て成長し、真の実行力を持った一騎当千の人財となることを心から期待しています。興学社が創業以来培ってきた歴史と伝統を受け継ぎ、新しい歴史を刻む原動力になっていただきたいと強く望んでいます。最後に、本日の入社式を記念して新入社員の皆さんに、私のつたない和歌を贈らせていただきます。
子等の為 命懸けんと誓う君 頼もしきかな 新しき同志(とも)」。
まさに今の興学社に相応しい「不易流行」
年次総会は、事業部旗入場の華やかなオープニングで幕を開け、池田社長が基調報告を行った。報告の最初は「不易流行」についてだ。「〝不易流行〟とは、まさに今の興学社に相応しい言葉です。いつまでも変化させてはいけない不変なものの中に、新しい変化を重ねていかなければなりません。まさに興学社の良い伝統は残し、つねに変化していくという不易流行は今の興学社にピッタリの言葉だと思いますので、今年度のテーマとして〝不易流行〟を挙げました。」。
「興学思想 五カ条の誓い」と「第34期 活動基本十大方針」
池田社長が30年以上会社を経営していて正しかったと自負していることは、「『興学思想』をつくったこと」だという。
「近年、日本の大企業や名門企業が不安定になっているのは創業期の理念を完全に忘れ去ってしまったからだと思います。私利私欲に走り、経営を間違ったからだと痛感します。そこで、どうすればこの『興学思想』を皆で永続的に研鑽し、研究し、実践してくれるかと考え、〝誓い〟をつくろうと思うに至りました。それを幹部会に提案し、賛同してもらって、このようなかたちになりました」。
その「興学思想 五カ条の誓い」は、「『興学思想』の全文章は未来永劫、一行たりとも変更・加筆・削除することを厳禁する。但し、時の本社幹部全員一致の合意がある場合はこの限りにあらず。」など五カ条から成り立っている。
その後、「第34期 活動基本十大方針」が次のように発表された。
① 経常利益3億達成のための戦略実行
ストレッチ目標へのフルスイング文化の創出
② 新規事業の具体化
保育園、就労移行支援の成功とそろばん教室等の新規事業推進
③ 各事業部新規開校計画検討
中核事業部を中心とした新規開校計画の遂行
④「興学思想勉強会」収録完成
池田学園長による『興学思想』全頁の解説を完遂
⑤ PRI事業部(小・中学生学習塾(高校受験)部門)・PHS事業部(大学受験予備校部門)の連携強化
卒業生の持ち上げ推進とPHS大改革
⑥ 全社的組織管理制度の充実
本社機能の見直しと、利益を最大化するための組織づくり
⑦ 社内英語研修の強化推進
全講師TOEIC800への挑戦
⑧ 私立校との協力体制の強化
「全ては生徒の為に」地域・社会への貢献
⑨ 東西興学社の交流の活発化
東西の事業部間交流と運営の見直し
⑩ 創立35周年式典の準備開始
創立35周年に向けての様々な企画の実現
最後に池田社長は、かねてからの念願だった「こども食堂」が千葉県松戸市でオープン予定であることを発表し、会場からは大きな拍手が沸き起こった。