
NPO法人 学習塾全国連合協議会(NPO塾全協) 第42回全国研修大会 開催 「英語教育の課題とその克服」
2017-01-05
11 月3日( 木・祝)、NPO塾全協は東西ブロックのメンバーが一堂に会し、私学アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)にて、第42回全国研修会を開催。大学の英語入試改革に焦点を当てた「英語教育の課題とその克服」をテーマに掲げ、実践的な研修が行われた。
開会式冒頭、大会委員長の沼田広慶全国会長は喫緊の課題として、「真のグローバル人材の育成」「AI(人工知能)に対応する教育システムの変革」「深刻な子どもたちの貧困問題」の3つを掲げ、「私たち教育人は、こうした課題に立ち向かっていくべきではないでしょうか」と述べた。
第一部の講師は松平知樹氏(公益財団法人 日本英語検定協会 高大接続/カレッジスペシャリストチーム)で、「4技能テストで今注目されるTEAPについて」という講演を行った。「TEAPはワンランク上の、英検準2級~準1級レベルで、大学での学習で遭遇する可能性の高いアカデミックな場面や状況に出題内容を特化しているのが特徴」と語り、コンピュータ版「TEAPCBT」も紹介した。
第二部の講師は安河内哲也氏(財団法人実用英語推進機構代表理事)。「英語4技能を伸ばすためのアクティブ・ラーニング」をテーマに、「音声教育の徹底」「ICTのフル活用」「チームティーチング」「アクティブ・ラーニング」「モチベーションを上げる体験の提供」を提言し、麹町学園女子中学校・高等学校や東進ハイスクールにおける改革事例を紹介した。会場の参加者が生徒となっての授業の実演も行われ、大いに会場を沸かせた。
特別講演の講師を務めたのは下村博文氏(衆議院議員・元文部科学大臣)。「教員研修のあり方を議論すべき」と下村氏は切り出し、「産官学民がコンソーシアムを組んで、加速度的に連携を進めてくべきとき」と語った。