
平成28年度 公益社団法人 全国学習塾協会 関東支部 研修会
昨年11月23日、群馬県高崎市のうすい学園高崎NEXT校にて、平成28年度(公社)全国学習塾協会 関東支部研修会が開催された。第4回となる今回は、うすい学園の取り組みの紹介、協会近畿支部が取り組む学習塾と公教育の連携事業の紹介、さらに学習塾コンプライアンスのセミナーと充実した内容で展開。共に学び、情報を交換し合いながら親交を深めた。
学びの本質を追求し、
挑戦を続けるうすい学園
渡辺浩関東支部長の挨拶のあと、うすい学園の柴崎龍吾代表が登壇。アクティブ・ラーニングを取り入れた模擬授業をうすい学園で国語を指導している野呂田先生が行い、同学園の取り組みについて柴崎代表が講演した。
柴崎代表は「学校よりも一歩進んだことをやる」と自負し、新しいことに挑戦。特に力を入れているのが小学部の授業。理科の実験授業やロボット作りなど、楽しみながら学力を身につける場も多く提供してきた。
経営戦略については、小学生を集め、長く継続してもらうことの重要性を強調し、小学部から中学部への継続率は63%、中学部から高等部への継続率も58%に上昇した。高等部からは東大、京大、国公立大学医学部への合格者も輩出。また、勤務時間や出勤日を見直すことで女子社員の離職率を下げるなど、今注目の働き方改革にも着手。確実に成果が出ているという。
公教育との連携とコンプライアンス
稲葉秀雄専務理事は全国学習塾協会の事業について紹介。協会事業を「ものさし」に例え、「学習塾がやっていることが社会性を守っているのか、良い先生や良い塾とはどういうものか、といった尺度を作ることが協会の役割」と述べた。
続いて官民協同事業について、近畿支部常任理事の祖父江準氏が講演。
「学習塾と行政との連携により、経済的な理由から塾に通えなかった子どもにも学びの機会が広がるとともに、塾としても新しいビジネスモデルになっています」。
井原研修部長からは学習塾コンプライアンスのセミナーが行われ、参加者自らが問題を解くワークショップ形式で、著作権やクーリングオフなどについて実践的な講義を行った。
最後に、北海道・東北支部より参加した大沼信雄支部長が、「大変有意義な時間であり、学んだことを支部に持ち帰って会員の指導に努めていきたい」と挨拶した。