
開倫塾、養護施設の子どもに塾通い促す 金銭的な負担はしないで学力アップ
2016-10-03
開倫塾(林明夫塾長、栃木県足利市)は、北関東3県の児童養護施設に対し、施設の子どもたちの塾通いを呼びかけている。授業料を国の補助額まで下げるなどの工夫をして、小学生から高校生まで金銭的に負担することなくいくらでも学べるようにするという。
経済的余裕がない子どもの学力を高めるため、国は養護施設に塾の費用を補助しているが、中学生は原則として金額をカバーするのに対し、小学生はなく、高校生は月1万5000円に限られるという。そのため多くの中学生は塾に通っているが、小学生と高校生にはほとんど利用されていないのが現状だ。
開倫塾では各教室の自習室も開放し、夕方から夜10時半まで利用できるようにした。児童養護施設は集団生活なので勉強に集中しにくい面もあるため、学習意欲のある子どものニーズは大きいとみている。